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強い劣等感に苦しんだ経験を乗り越え周りのサポートのおかげで「自分には無理な大学」だった早稲田に合格!やっと自分を認めてあげられるようになりました。
強い劣等感に苦しみ全日制高校を退学
直原さんが通信制高校を選択した理由を教えてください。
それまで通っていた全日制高校を辞めたのは、昔から性格的に周りより劣っていると感じてしまうことがあって、周りと比べて自分の中でしんどくなってしまい、学校に行けなくなってしまったからです。それで中学時代の友達が通っていたのもあり、通信制高校に転校しました。
その頃は大学受験を意識していましたか?
いえ。転校した当初は、個別指導を受けてみたりもしましたが、3か月くらいで結局辞めてしまい、そこからはほとんど机にも向かわない生活でした。なので目標は「とりあえず高校卒業」で、その後のことを考える余裕はありませんでした。
そこからなぜ、大学受験を意識し始めたのですか?
友達に「人生取り戻すには今しかないけどどうする?!」と言われてやっと将来のことを考え始めました。とはいえ、やりたいことや、なりたい職業を明確に思いついたわけではなかったので、専門学校ではなく、大学受験かな…と。周りは推薦を選択する人の方が多かったのですが、推薦のための活動をすることや、勉強以外の面接対策などをすることが大変そうだなと思ったのと、一般受験の方が今後の自分のためになることが身につくのではないかとも思い、一般受験を選びました。
早稲田は「自分には無理な大学」だと思っていた
受験生活で苦労したことはありましたか?
まず完全に夜型生活だったので、早い時間の授業が大変でした(笑)。最初は予備校通いに落ち着かない感じもありましたが、先生が結構気にかけてくれたので、それに支えられて続けることができました。夏頃に英語の先生から、「すごく頑張っているの見てるよ」と話しかけてもらって、とても丁寧に見てもらえているのだなと感じて嬉しかったのを覚えています。
直原さんは、初めから早稲田志望だったのですか?
いえ。私大受験までは決まっていましたが、「今の状態からMARCHに行けたら超エライ!」くらいに思っていて、早稲田は「自分には無理な大学」でした。なので、早稲田を受けてみようかなと思ったのは、秋に入り10月頃でした。そのときの記述模試で総合偏差値が67.7まで伸びて、四谷学院の先生に模試の成績表を見せたら、「今の成績なら早稲田を目指した方がいいと思うけどな」と言われたのがきっかけです。
マーク模試は154点アップ!記述総合偏差値も67.7に!
総合偏差値67.7!それで目標を引き上げたのですね。一年通して成績はどのくらい伸びましたか?
そもそも前年は模試を受けてすらいなくて、6月に最初に受けたマーク模試は、英語・国語・社会の500点満点で、242点でした。そこから11月には366点取れるようになりました。共通テストも受験しましたが、自己最高の396点を取れました。
すごい。マーク模試は154点アップですね。ずばり、何が伸びにつながったと思いますか?
受験のプロの四谷学院の先生の言うことに全て従ったことだと思います。特に各教科の先生方はその教科の成績を上げるために何をすべきか知っていて、毎年多くの生徒の失敗や成功を見ています。だからこそ、私は授業などで先生がやった方がいい、と言ったことを全て実践しました。
アドバイスを素直に実践することは大切ですね。最後に、大学受験を通して学力以外に得られたなと思うことはありますか?
ひたむきに頑張る力です。今まで努力をしたことや、やり切ったことがなかったので、最後まで自分の信じる道を目指して努力できたのが収穫でした。高校を退学するきっかけとなった劣等感はずっとあって、自分を認めてあげられないという思いで生きてきましたが、この一年のおかげで、自分で自分のことを認めてあげられるようになりました。せっかく大学に入っても成績が悪くて、高校と同じになってしまうと困るので、今後の人生も学び続けていきたいなと思っています。
最後に後輩たちへメッセージをお願いします。
私は四谷学院の先生やシステムをたくさん頼りました。勉強については、いろんな周りの人に頼ってしまうのがいいと思います。通信制高校は、個性を出せる環境ですが、大学受験はどうしても同じ基準に向かって努力しなければいけない環境になります。でも、そういった努力をすることは良い経験になりますので、精一杯努力をしてみてください。冷静に、1点1点をもぎ取って積み上げていきましょう!