近年注目を浴びている通信制高校。ほとんどの高校生は、全日制高校に通っていますが、通信制高校には、全日制高校や定時制高校とは違ったメリットもあります。
今回は、通信制高校に通うメリットやデメリットはどんなものがあるか、分かりやすく見ていきます。

通信制高校(単位制)のメリット

  • 自由に時間割を組める
  • 留年がない
  • 高卒認定試験と併用できることがある
  • 文転、理転しやすい
  • 自由になる時間が多い

では、それぞれについて詳しく解説していきます。

自由に時間割を組める

通信制高校は、自宅学習が基本となります。そのため学校の授業のような時間割はありません。通学はゼロではありませんが、全日制に比べて登校日数は少なく、また期間内から登校日を選べるなど、自由に時間割を設定できる通信制高校が多くなっています。
自分のペースに合わせて進めたりすることができるため、体調等の問題で登校にストレスを感じる人にとって、通信制高校が積極的な選択肢となる大きな理由となっています。

また、近年では、特別なコースや専門的な授業を設置する通信制高校が増えており、自分の興味のあるテーマや学問を集中的に学びたい生徒に人気となっています。

留年がない

通信制高校のほとんどが単位制です。単位制とは、各科目に単位が設定されており、3年以上の在籍と必要単位数を満たせば卒業できる、という仕組みです。学年という概念ないので、もちろん留年もありません。
全日制と同じく、最短3年で卒業に必要な単位を修得できるようなカリキュラムになっています。自分の体調やスケジュールに合わせて、単位修得を目指すことができます。

高卒認定試験との併用もできる

高卒認定試験(高認)は、正式名称を「高校卒業程度認定試験(旧・大検)」と言います。この試験に合格することで高校卒業と同じように見なされ、大学受験や国家資格の取得、就職等で活用することができる試験です。科目ごとに合格が認められ、全科目合格することで高認資格となります。

詳しくは以下の記事も参考にしてください。

通信制高校のほとんどが単位制ということに関連しているのですが、高認試験で合格した科目を高校の授業の単位として認めている通信制高校もあります(単位互換制度)。
一方、全日制高校の場合には学校長の判断が必要とされており、成績として認められない場合もあります。

文転、理転しやすい

全日制高校の場合、高校1年生の秋には文理選択を行い、高校2年生からは理系文系のそれぞれにコースに分かれて授業が行われるのが大半です。そのため、そのため文理選択の後は途中でコースが変えられず、受験に必要のない授業を受け続ける一方で、受験に必要な科目を自分で勉強しなければいけない、ということになってしまいます。しかも、定期テストの勉強も必要です。
一方、通信制高校の場合には、科目選択の裁量権は全日制の高校よりも大きく、途中で文転・理転した場合でも比較的対応が柔軟であると言えます。進路変更しやすいということはメリットの1つと言えるでしょう。

文理選択について迷う高校生も多く、また文転・理転する受験生も少なくありません。将来につながる大きな決断になります。こちらの記事も合わせてチェックしておいてくださいね。

自由になる時間が多い

通信制高校の最も大きな特徴として「自由になる時間が多い」ということを挙げる人は多いでしょう。そのため、学業以外の活動に力を入れることができ、芸能活動やスポーツなどで活躍されている人は通信制高校を選ぶケースが多く見られます。
働きながらでも、無理なく高卒資格を取得できるということも通信制高校の大きな魅力の1つでしょう。

通信制高校(単位制)のデメリット

自分を律する力が必要

通信制高校は自由度が高い分、時間やスケジュールの管理などは自分で行います。時間割や行事も全部学校にお任せ…というわけにいきません。意思をもって学習計画を立てる必要がありますから、目標がないと厳しい面もあると言えるでしょう。
「学年にとらわれず、自分のペースで勉強できる」は、何事も自分次第ということ。裏返せば「サボっても毎日誰かに注意されるというともなく、やる気がでないとだらけてしまう」ということです。

クラスメイトとのかかわりが少ない

通信制高校は、生徒ごとに通学タイミングがバラバラになることがあります。生徒一人ひとりの時間割も違っています。クラス単位とか班単位での活動が全日制高校よりも少なくなっています。人間関係にストレスを感じている人にとってはとても気楽とも言えますが、自分から積極的にかかわりに行かないと友達ができない傾向が全日制よりも強いと言えます。

ポイント

こうしたデメリットをクリアするために、通信制高校では様々な工夫がされています。
自分にとってデメリットに感じる点はどこか、学校はどのようなフォローを行ってくれているのか、あわせてチェックしておきたいところですね。

まとめ:通信制高校と全日制高校のどちらがいい?メリットとデメリットをわかりやすく

通信制高校のメリットとデメリットを簡単に解説してきました。デメリットはメリットの裏返しでもあります。高校生活においては、自分にとって優先したいことは何かをよく考えてみるとよいでしょう。

「全日制が無理だから通信制を選ぶ」という選び方ばかりではなく、「自分の可能性を広げてくれる場所として通信制高校を選ぶ」というケースが増えてきています。

ここでならがんばれそう!成長できそう!そう思えるような通信制高校を選びましょう!

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