「通信制高校から大学進学を目指せるのか?」というご相談をいただくことがあります。大学受験予備校にも通信制高校に通いながら、大学受験を目指したい!というケースがあります。「通信制の高校だから大学は難しいですよね?」と心配そうに相談されるのですが、通信制高校だから大学進学不利であるということはありません!

今回は、通信制高校からの大学受験を目指すには何が必要か?なぜ「通信制高校は大学進学に不利だ」と言われるのか?ということについて解説していきます。

通信制高校からの大学進学の現状

高等学校卒業者の進路についてまずは見ていきましょう。文科省の調査では、全日制高校から大学への進学率は55~60%程度です。また、いわゆる専門学校への進学率は17%程度となっています。それに対して、通信制高校からの大学進学率は20%程度、専門学校進学率は25%程度となっています。

大学(短大含む)進学率専門学校への進学率
全日制高校約55~60%約17%
通信制高校約20%約25%

※学校基本調査より

専門学校への進学率にそれほど大きな差はないものの、大学への進学率を比べてみると、通信制から大学への進学率は全日制の3分の1程度と、通信制高校から大学へ進学する人は非常に少なくなっています。

通信制高校から大学進学が少ない理由

それではなぜ通信制高校からは大学へ進学する人が少ないのでしょうか。その理由について考えてみましょう。

Q1.大学入試で不利になるのか?

通信制高校出身であることで、大学入試に不利に働いてしまうのでは?と心配する人もいますが、そんなことはありません。卒業証明書には「全日制」や「通信制」といった記載はありません。
ただし、学校推薦型選抜のうち「指定校制」は、大学が指定した高校からしか出願できないので、学校による差があることは確かです。ただし、学校推薦型選抜の「公募制」であれば学校による差はありません。そのほか、総合型選抜(旧AO入試)をはじめとする大学側が実施する推薦入試も、全日制同様となっています。
受験資格においては、全日制と通信制に違いはありません。

Q2.通信制高校だと偏差値の高い大学に行けない?

通信制高校には「偏差値」という概念はありません。その理由は、多くの通信制高校では入試が行われず、無試験で入学できるためです。一部の通信制高校では偏差値を公開していますが、ごく一部となっています。
大学受験において偏差値は一つの目安となりますが、それはあくまであなた自身の偏差値であり、高校は関係ありません。

Q3. 通信制高校は受験サポートが足りない?

通信制高校はそのシステム上、学習サポート面において不利な部分があります。学校にもよりますが、以下のようなデメリットが存在します。

  • 対面授業でないのでその場で質問しにくい
  • レポート課題であるため大学受験対策とずれることがあったり、自分の苦手な部分が把握しにくい
  • 周りに大学受験を目指す人が少なく、モチベーションが保ちにくい
  • 大学受験情報が集めにくい  など

こうした通信制ならではの状況を打開するために、自ら大学受験に向けて動いていく必要があります。

大学進学を目指すために大切なこと


進学校に通っているからと言って、必ず難関大学に進学できるわけではありません。通信制高校に通っているからと言って、絶対に難関大学に進学できないわけでもありません。
まずはあきらめないこと。「志望校に大学する」という目的をはっきりと持ち、計画的に学習を進めていく必要があります。学習にブランクがあったり、勉強の基本が抜けていたりするならば、それを埋めていけばいいんです。あなたにはまだまだできることがたくさんあるはずですから、前向きに学習を進めていけば大丈夫です。

しかし、ひとりで大学受験に立ち向かうのは、なかなか厳しいかもしれません。限られた時間の中で効果的に勉強をする方法や、苦手な科目や分野を克服するにはどうしたらいいか、大学の情報の集め方、などなど…大学受験対策と一言でいってもやることは山積み。それをすべて一人で抱え込んでしまうのは得策ではありません。不安がある部分については、プロの力を借りるのもよいでしょう。


通信制高校からの大学合格ガイダンス

大学受験予備校四谷学院では、東京大学をはじめとする難関国公立大学、医学部医学科、早稲田大学などの有名私立大学への進学者も毎年たくさん輩出しています。

去年は通信教育で勉強したものの基礎が固まっていなかったので、終盤の勉強でかなり限界を感じていました。国公立の「現代文」はかなり難しく、四谷学院の先生の添削も厳しかったので8割くらいの問題が解き直しになりましたが、時間をかけて解く中でかなり読解力・記述力が伸びたので、受験がなくてもとても大切な時間だったと思います。本番の現代文では見直しをするのが楽しかったくらい自分でも納得のいく記述ができました。
(東京大学文Ⅲ合格 北島君)
受験が近づくにつれてこのままではいけないと思い塾に入ろうと思いました。自分の通いやすいように調節できたので無理なく授業を受けることができました。また自習室が綺麗で集中しやすい環境でいつでも使えることでより勉強に専念できました。コンサルタントの先生とは定期的に進路について話し合うことができ、自分が何をすべきかが明確になりました。またすごく応援してくださっていたのでもっと頑張ろうと思えました。
(横浜市立大学医学部合格 池山君)
現役時は独学でやっていて、分からないことにぶつかると調べるにも時間がかかるし、克服するにもかなり苦労していました。本番の入試では第一志望が落ちるどころか全落ちしてしまいました。父の勧めで予備校の説明会に参加し、四谷学院に入学。先生は気さくでとても話しやすい方々ばかりだったので先生と話すことも勉強を続ける一つの要因になっていたと思います。講師の方々が生徒に寄り添って教えてくれるので授業を受けるのが楽しい毎日になっていました。先生のことを信じて何をやって何をやらなくていいかの取捨選択をしていたことが成績UPにつながったと思います。
(早稲田大学教育学部合格 山内君)
浪人するにあたっていくつかの予備校を見学しましたが、先生や受付の方々の対応が1番丁寧だった四谷学院を選びました。また、基礎を1番大切にしている点や、55段階という画期的なシステムにも惹かれたことも決め手の1つです。四谷学院の良かった点は、とにかく講師や受付の方々の説明や質問対応が丁寧なことです。そのおかげで分からない点も安心して聞きに行くことができました。
(名古屋大学教育学部合格 服部さん)
受験コンサルタントの先生は相談事があると話を聴いてくれるのでストレスを抱えないで勉強に集中できたのでとても精神面で助けになってくれました。出願の際に自分の志望校は決まっていたのですが、併願校が明確には決まっていなかったのですが、アドバイスをしてくださり無理がない受験日程をたてられたと思います。
(早稲田大学教育学部合格 間下くん)
私は17歳の時に頑張って入った全日制高校を去りました。通信制高校を卒業後、人生を取り戻すには大学に行くしかない!と思いたって始めた勉強でした。かなり強い決意をもってここへ来たつもりでしたが、何度も何度も心が折れかけました。そんな時に受付に行けば誰かしらが話し相手をしてくれることは、当時の私にとってかなりの救いでした。友達の勉強も邪魔できないけど、誰かと話したい!そんな時に受付に、少しだけ弱音を吐きに行きました。
(早稲田大学文学部合格 直原さん)
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通信制高校のメリット


大学受験において、全日制高校に比べると通信制高校には不利な部分もあるというのは事実ですが、実は通信制高校ならではメリットもあるんです。

それは、あなたの自由になる時間が多いことです。融通が利く分、大学受験のために時間を割くことができます。そうした時間を活用して受験勉強をするだけでなく、例えば志望大学のオープンキャンパスに行ってみたり、自分の興味のある分野を追究したりするのもよいでしょう。そうした成果や検定試験・資格試験の受験などは、推薦入試(総合型選抜など)でもアピールポイントになりますよ。

通信制高校から本気で大学を目指すなら

大学受験予備校や塾は色々あります。通信制高校からの合格実績のある大学受験予備校を活用するのがよいでしょう。なぜなら、通信制高校ならではの悩みや課題をしっかり把握したうえで、学習指導・進路指導をしてくれるからです。
「大学には行きたいけれど、志望校が決まらない」「どうやって勉強したらいいかわからない」そんな悩みをもつ方も多いはずです。こうした悩みを受験のプロに相談できるがいたら…どんなに心強いでしょうか。

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四谷学院ブログ編集部

通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。
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