通信制高校は、クラス単位の一斉授業はありません。主に自宅学習で日々の勉強を進めていきます。さらにプラスして、年何日かのスクーリングと単位認定テストがあります。
では、具体的にはどんな風に毎日の勉強を進めていくのか…イメージがしにくいかもしれませんね。

今回は、通信制高校生は毎日どのように勉強するのか?にスポットを当てて、普段の勉強の取り組みを詳しくお話をしてきます。

まず、教科書を読んで勉強する

通信制高校は、全日制高校と同じように教科書を使って勉強します。授業は行われませんが、自分で教科書を読んだりノートにまとめたりしていきます。高校によっては、映像授業やオンライン指導などを行っているところもあります。
内容を理解しているかの確認のため、レポート(添削指導)やテスト(単位認定試験)がありますから、しっかり進めていきましょう。

レポートを提出する

レポートの内容は?

学習のブランクがあったり、これまで勉強する機会があまりなかったりする場合には、「レポートを書く」ということ自体に不安を感じるかもしれませんね。
レポートの内容は、学校や科目によって様々です。問題集のような形式になっていたり、テーマに沿ってまとめたり、あるいは自分で経験したことを報告するという形もあります。

レポートの難易度は?

「レポートが書けなかったらどうしよう…」「すごく時間がかかりそう」と心配もあるかもしれませんが、安心してください!
基本的には、教科書や参考書などを調べながら書くことができるので、難易度はそれほど高くないことが多いようです。
とは言え、全部自分一人で進めなければならないので、ある程度の時間を確保して取り組む必要があります。

レポートを進めていく際に分からないことや気になることは、先生に質問しながらできるように、学習サポートの体制がしっかりしている通信制高校を選ぶと安心です。

レポートの提出回数は?

通信制高校では、教科書に内容をしっかり理解しているかの確認のため、レポート提出の回数が決められています。レポートは提出すると、採点をしてさらにコメント等を添えて返却されます。このやり取りが「添削指導」と呼ばれるものです。
そして、教科科目ごとに1単位に必要な添削回数が決まっています。

各教科・科目1単位に必要な添削指導(回数)
国語、地理歴史、公民及び数学に属する科目
理科に属する科目
保健体育に属する科目の内「体育」
保健体育に属する科目の内「保健」
芸術及び外国語に属する科目

例えば、国語は1単位当たり3回の添削指導が設定されています。卒業に必要な国語の単位は4単位なので、国語の全単位を修得するためには、全12回(3回×4単位分)の添削指導を受けることになります。

レポートは郵送?Web提出?

レポートは科目ごとに作成して提出しますが、その提出方法はインターネットや郵送を利用します。提出方法に応じて、パソコンやタブレット、スマホなどを使って文章を書けるものもあれば、手書きのものもあります。

四谷学院高校のレポート指導

スモールステップの55段階式で丁寧に指導

四谷学院高校では、55段階形式でレポート作成も丁寧に指導します。
プロの講師が各教科のポイントをわかりやすく解説した「授業動画」をご用意します。教科書を読むだけではわかりにくい部分もすっきり解決!授業プリントもあるので板書を書き写す必要はありません。
各映像はコンパクトに編集されたユニット学習なので、短い時間で集中できます。長時間授業を受けるのは苦手…眠くなってしまう…という人でも安心です。

レポート作成サポートも充実

レポートを書くだけでいいと言えども、計画的に進めていかないと、期日までに提出ができないかもしれません。
そこで四谷学院高校では、レポート作成もしっかりサポートします。「進学コース」「教養コース」では、先生と1対1指導を受けることができます。あなたの理解度に合わせて説明してくれるので、疑問があってもすぐに解消できますよ。1対1なので周りの目を気にせず、遠慮なく先生と話すこともできます。
「個別コース」については、先生がつきっきりで見てくれるので、ひとりで勉強するよりも圧倒的に効率よく進めることができます。

単位認定試験を受ける

通信制高校は自宅学習が中心となりますが、通学もゼロではありません。その数少ない通学の機会の1つが「単位認定試験を受ける」ということです。

ただし、これまでレポートを提出していなかったりスクーリングに参加していなかったりする場合には、単位認定試験を受験することができませんから、注意が必要です。

試験は年1回

全日制高校の場合には、中間テストや期末テストが学期ごとに行われます。ですから、年間で6回以上の定期試験を受けなければいけないことになります。
一方で、通信制高校の場合には、年度末に1回のみの「単位認定試験」が行われる場合が多くなっています。
無事に合格して必要な単位を取得すれば、晴れて「卒業認定」となります。

単位認定試験の内容は?難易度は?

通信制高校の単位認定試験は、年に1回ですから、全日制高校の定期試験よりも範囲が広くなります。しかし、レポートにしっかり取り組んでいれば十分得点できるテストですから、必要以上に恐れる必要はありません。
勉強に苦手意識があると、「1回しかチャンスがないのにどうしよう!」と焦ってしまうかもしれませんね。大丈夫、テスト一発勝負ではありません!先ほども書いたように、レポートに取り組んでいれば正解できる問題がほとんどです。一般的な全日制高校の定期テストよりも易しいと考えてよいでしょう。もしも勉強不足だった場合には、補講や再提出などの救済措置のある高校も多くあります。いずれにせよ、レポート課題に真剣に取り組み、分からないところは質問して疑問を解消してくのが良いでしょう。

試験に行けなかったらどうなる?

体調不良など、通学が難しいという理由から通信制高校を選んでいる人も多いでしょう。そのため、単位試験についても別日での設定を行っている高校がほとんどです。万が一、試験に行けなかった場合にも、ほかの日に試験を受け直すことができます。
体調を整えて、試験に臨みましょう。

大学試験対策はできる?

高校卒業と大学合格にはギャップがある

通信制高校のレポートや単位認定試験は「高校卒業資格の取得」を目的としています。
そのため、大学受験を目的とするいわゆる受験勉強とは差がありますので、通信制高校の勉強とは別に予備校や塾で受験対策を行う通信制高校生がほとんどです。

たとえば全日制高校の場合、進学校などでは大学受験と同レベルの内容を定期試験で出題する高校もります。しかし、多くの高校では「教科書の内容を十分に理解できているか?」「授業の内容をしっかり聞いているか?」という点を確認するための内容で、レベルとしても大学受験対策の基礎作りというイメージです。
さらに通信制高校においては、定期試験がないこともあり、単位認定試験は浅く広くから出題されます。また普段の学習形式が「レポート中心」であることから、内容は大学受験と重複するものの、出題形式や難易度は、大学受験対策と大きく異なっています。

四谷学院高校の通信制コースなら大学受験対策もばっちり

四谷学院高校の進学コースは、大学受験予備校「四谷学院」の授業をそのまま受けることができるコースです。大学受験のためのノウハウと実績がありますから、偏差値40からでも難関大学に合格することも可能です。
また、学校推薦型・総合型選抜など、いわゆる推薦入試対策も充実しています。

まとめ「通信制高校はレポートのみ?定期テストは?勉強は?」

今回は、通信制高校の生徒はどんなふうに勉強するのかということを詳しく見ていきました。

・通信制高校の勉強は、「レポート課題」「スクーリング」「単位認定試験」
・レポート課題は、科目ごとに回数が決まっており、計画的に取り組まなければならない。
・通信制高校での勉強と大学受験の勉強には、学び方や難易度にギャップがある

自宅学習やレポート作成、単位認定試験や大学受験対策まで、勉強の様子を何となくイメージすることができたかと思います。

四谷学院高校では通信制高校の仕組みについて、オンラインガイダンスで詳しくお話しています。


四谷学院高校「学校説明会」はオンラインで!
今回は、「通信制高校って何?」「興味はあるけどよくわからない」という方のためのオンライン・ガイダンスです。四谷学院高校のことをご紹介するとともに、初めて通信制高校について知る方のための入門的な内容となっています。
参加費は無料。通信制高校を検討されている生徒ご本人、保護者の方が対象です。 学校説明会 特設ページ

高校卒業に必要な単位は、全部で74単位です。3年で卒業するために、1年間で25単位程度の取得を目指すとすると・・・その年、国語を2単位とるとしたら、添削回数は3回×2単位分なので、6回になります。ほかの数学や歴史などの科目も同じように計算していくと…おおよそ月に6~7本のレポートを提出することになります。すると、週に1,2本は提出すること計算です。
サボってしまうと、1週間に5本も6本も書かなければいけない!ということになってしまうので、計画的に進めていく必要がありますね。