通信制高校に関する用語解説のページです。
はじめて通信制高校について知る人でもわかりやすく解説しています。

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通信制高校とは

高校の種類

高等学校(高校)は「全日制」「定時制」「通信制」の3つに分けることができます。
全日制高校は、朝から夕方までの時間に学校で教育を行います。
定時制高校は、夜間や午後だけなど、特別な時間に学校で教育を行います。
通信制高校は、添削指導、面接指導及び試験によって、主に自宅で教育を行います。

通信制高校の教育形式

通信制高校の教育の大部分を占めるのが添削指導です。
添削指導とは、自宅で教科書や参考書を見ながら課題に解答します。学校へ提出すると答案は採点され、さらに解説指導が書き込まれて返送されます。
面接指導は、スクーリングとも呼ばれます。全日制高校や定時制高校の授業と同じ形態で行われますが、時間数は全日制や定時制よりかなり少なくなっています。添削指導だけでは不十分なところを補うという位置づけです。
単位認定試験は、文字とおり単位を認定するための試験です。これに合格しないと高校を卒業できません。
そのほかにも、映像授業やインターネットを使ったオンライン指導などを行っているところもアリ、学習スタイルは様々です。

狭域と広域

通信制高校は「狭域」と「広域」の2つに分けられます。
狭域制通信高校は、入学できる生徒の住所が高校がある都道府県とその隣の1つの都道府県に限られています。
一方、広域制通信制高校とは、3つ以上の都道府県から入学できる通信制高校を言います。
広域制高校の中には、全国どこからでも入学可能な通信制高校もあり、四谷学院高校もその1つです。

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学校数と生徒数

2023年度の文部科学省の「学校基本調査」によると、公立の通信制高校は78校、私立の通信制高校211校で、合計289校の通信制高校があります。
通信制高校で学んでいる高校生は全部で26万4974人です。高校生12人に人が通信制高校の生徒ということになります。
参考:増える通信制、高校生の12人に1人 背景には過去最多の不登校 アイドル育成やeスポーツ…多様な生徒の受け皿に

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学年制と単位制

1年毎に進級の判定をすることを学年制と言います。全日制高校の多くは学年制をとっています。
学年制に対して、高校卒業に必要な単位数である74単位を3年間以上で修得すると卒業を認定することを単位制と言います。通信制高校の多くは単位制をとっています。

単位とは

週に1回の1時限(通常50分)の授業の1年分を1単位と言います。通常1年は35週で計算します。
例えば、ある科目が時間割で週に2時限分入っていて1年間授業を受けてテストに合格すれば、2単位修得することができます。
高校卒業には最低74単位が必要ですから、1年あたり約25単位ですので、時間割にすれば1日5時間を週5日という計算です。

通信制高校のスクーリング(面接指導)

スクーリング

通信制高校の面接指導は「スクーリング」とも呼ばれます。
いまの法律では、インターネットをはじめとする通信のやり取りだけでは通信制高校を卒業することは認められていません。つまり、対面による指導「スクーリング(面接指導)」が必須です。
スクーリングは、通信制高校の本校・分校・協力校・技能連携施設など、各都道府県で認められた場所で行われます。普段通う場所とスクーリングの実施場所が異なっている場合もあります。

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分校・協力校・技能連携施設

スクーリングの受講にふさわしい場所として認められている場所は、本校のほかには「分校」「協力校」「技能連携施設」の3つです。
分校とは、通信制高校と同等の施設としてその通信制高校を認可している都道府県が認めた施設です。
協力校とは、スクーリングの場所として提供してもらう他の高校のことをです。
技能連携施設とは、各都道府県の教育委員会が通信制高校の教育にふさわしいと認めた施設です。

スクーリングの種類

スクーリングはその特徴から、「登校型」「集中型」「合宿型」という3つに分けられます。学校によって採用しているスタイルは様々です。
登校型は、定期的に校舎に行き対面で授業を受けるスタイルです。登校頻度は週1回から週5日まで様々です。
集中型は、まとまった期間にスクーリングを行うスタイルです。ゴールデンウィークや夏期・冬期などの期間を利用します。登校頻度は、登校型よりも少なく、合宿型よりも多くなっています。
合宿型は、合宿形式でスクーリングを行うスタイルです。ゴールデンウィークや夏期・冬期などの期間に、学校施設または宿泊施設などで行います。

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通信制高校への入学

入試の内容

高校によって入試内容は異なり、学力検査(筆記試験)が行われているのは一部です。学力試験が課される場合でも、国語・数学・英語の3科目のみの場合が多く、また学力試験の内容だけで合否が確定することもありません。

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入試の難易度

通信制高校の入試内容は全日制の高校よりも難易度は低く、書類審査や作文、面接などを通して、本人の高校生活に対する熱意や意欲、適性などを見ていきます。

通信制高校への転校(転入・編入)

通信制高校の転校には2種類あります。
元の高校を中途退学せずに、他の高校へ移ることを「転入学」言います。この場合、手続きは元の高校と受け入れる高校の間で行うことになります。
編入とは、元の高校を中途退学して、その後、通信制高校に転校してくる場合を言います。

入学時期

学校によって入学の時期は異なります。公立の通信制高校では4月入学、私立の通信制高校では4月・10月入学を認めている学校が一般的です。
転入学・編入学も同様ですが、私立高校の場合には1年を通して転入・編入を認めている場合もあります。

学校説明会

通信制高校の説明会は、「合同説明会」と「学校説明会」があります。

合同説明会

「合同説明会」とは複数の通信制高校が集まり、会場で一度に説明を聞いたり資料をもらえたりするイベントです。通信制高校だけでなく、サポート校や高等専修学校なども参加することも多くあります。
例年6月頃から実施され、参加の際に予約が必要なことがあります。

学校説明会

個々の通信制高校が独自で行っているのが「学校説明会」です。「オープンキャンパス」「オープンスクール」「学校見学会」などと呼ばれることもあります。基本的に予約が必要です。
また、説明会や個別相談会への参加が、出願の条件になっている高校もあります。本人参加が原則となっています。

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通信制高校からの進学

進学率

文科省の調査によると、全日制高校から大学への進学率は55~60%程度です。一方で、通信制高校からの大学進学率は20%程度です。

大学受験

全日制高校と同じく、通信制高校からの大学進学は一般選抜のほか推薦入試(学校推薦型選抜・総合型選抜)の受験も可能です。
大学受験を目指すためのコースを別に設置している高校もあります。

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学校推薦型選抜(指定校制・公募制)・総合型選抜(旧AO入試)

学校推薦型選抜の指定校制では、高校によって受験できる人数(指定枠数)が決められています。学力試験は課されないことが多く、評定平均(内申点)や書類審査などで選考が行われます。
在籍高校に指定校枠がない場合には、公募制という形で受験することが可能です。
総合型選抜(旧AO入試)では学校長の推薦は不要です。書類審査、面接、小論文などが課されるほか、その大学で学びたいテーマが明確である必要があります。

一般選抜

学力試験に合格することで大学に入学することができる選抜方法を一般選抜と言います。評定平均(内申点)や出身校で評価されることはありません。

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