高校進学において、通信制高校を積極的な選択肢とする傾向が高まってきています。
2024年度の調査によれば、高校生のうち通信制高校に通う生徒は11人に1人。去年まで12人に1人だったことを考えると、これからもどんどん増えていくことが予想されます。
しかし一方で「大学受験を目指すなら通信制高校じゃない方がイイ」という意見も根強く残っています。通信制高校では学力アップは望めないと考えている保護者がまだまだ多いという現実。その裏付けとして、新たに「大学進学コース」を設置する通信制高校も増えています。
そこで今回は、通信制高校から大学進学を実現するために必要な「通信制高校の見極め方」について見ていきます。
目次
通信制高校からの大学進学率
通信制高校の大学進学率と全日制高校の大学進学率を比較したのが以下のデータです。確かに、通信制高校からの大学進学率は低くなっています。
文科省の調査では、全日制高校から大学への進学率は55~60%程度です。また、いわゆる専門学校への進学率は17%程度となっています。
それに対して、通信制高校からの大学進学率は20%程度、専門学校進学率は25%程度となっています。
大学(短大含む)進学率 | 専門学校への進学率 | |
全日制高校 | 約55~60% | 約17% |
通信制高校 | 約20% | 約25% |
※学校基本調査より
大学進学率が低い理由
通信制高校からの大学進学率が低い理由は以下のようなことが考えられます。
(2)勉強が苦手、ブランクがある
(3)大学受験への進路指導が十分に行われていない
それぞれについて詳しく見ていきましょう
理由1:もともと大学進学を希望していない
通信制高校からの進路データがあります。これを見るとわかる通り、専門学校の進学率については全日制高校よりも高い数字が出ています。つまり、そもそも「大学進学を希望していない人の割合が多い」というのが、通信制高校の大学進学率が低い理由と考えられます。
また、もう1つ注目してほしいのが、「その他」が多くなっています。それは、通信制高校は仕事やアルバイト、そのほかの活動など在籍中から両立している生徒が多いという背景があります。通信制高校は、毎日通学する必要がありませんから、学校の拘束が少なく、そのほかの活動をしながら高卒資格を取得したいというニーズに応えられる高校カリキュラムになっています。
理由2:勉強が苦手、ブランクがある
通信制高校を選ぶ理由として「学力不振」があります。小学校・中学校で不登校を経験している生徒の割合も高く、その分、授業を受ける機会が少なかったとも考えられます。授業に出ないと勉強が遅れ、それが理由で学校に行きづらくなってしまうこともあるでしょう。
また、通信制高校の特徴である「自学習」。自宅で自分のペースで…というものの、これまで学習習慣がなかった人が自力で勉強するハードルは高いと言えます。これまでの学校生活から、勉強に苦手意識ができてしまっている可能性も高く、「勉強が面白くない」とか「どうせ分からない」など、理由をつけて勉強から遠ざかってしまうことも……。そうした中で、大学に行きたいという気持ちは芽生えにくくなっていると考えられます。
理由3:大学受験への進路指導が十分に行われていない
通信制高校は、かつては全日制高校に通うことが難しい生徒たちに対して高等学校の教育を受けさせる、いわば「受け皿」としての位置づけでした。高校に毎日通うことはできないけれど、自宅で勉強して高校卒業できるようにしようという目的です。つまり、目的は「高校卒業資格を得ること」というケースがほとんどだったのです。
こうしたことから、さらにその先の大学受験まで学習支援を整っておらず、また希望者も少ないことから、大学受験の情報も進路指導できる先生も不足しているというのが現状です。
あたらしい通信制高校
しかし、近年では多様な生徒のニーズに応えて、適切な学びの場を提供する場として進学先に通信制高校を選ぶ生徒が増えていきました。高校生の11人に1人が通信制高校を選んでいることからも、さらにこの動きは加速していくとみられています。
通信制高校には、様々な生徒たちが集まっています。すでに社会に出て活躍していながら高校卒業資格を取得するために通う生徒、スポーツやゲームなどの専門性を高めながら高校生活を送りたい生徒、志望大学合格に向かって勉強する時間を確保するために通信制を選んだ生徒、自分の可能性を広げるために通信制高校で自由に過ごしたい生徒など、全日制高校の枠に収まりきらない生徒のための場が通信制高校となっています。
四谷学院高校で目指せることは?
通信制高校から難関大へ
大学受験予備校「四谷学院」のノウハウを生かした進学コースでは、通信制高校から難関大学合格を目指していきます。
これまで勉強にブランクがある人も大丈夫!55段階学習システムでは中学校の内容から学び直し、東大合格レベルまで、スモールステップで進めていきます。場合によっては小学校の学習内容にもさかのぼるのは、「基礎の大切さ」を知っているからです。
四谷学院高校の進学コースでは、科目別能力別授業と55打開個別指導のダブル教育で、受験対策も万全です。学校推薦型・総合型選抜対策も!受験コンサルタントがあなたの学習をサポートします。
Yさん(四谷学院の通信制高校からの大学受験コースに在籍):
基礎から学べる55段階は自分にとても合っていて、四谷学院で勉強を重ねていくことで「ここは無理」と決めつけていた立教大学に現役合格!小学校からの憧れの大学に合格できて自分に自信が持てるようになりました。
通信制高校で将来の夢を見つける
自分の興味関心や新たな可能性、高校卒業後に進む道を見つけるための「体験」を重視するのが教養コースです。
「やりたいことをやればいい」と言ってもそれを見つけるのが難しい。情報にあふれる現代だからこそそんな人も少なくありません。あなたの可能性を引き出す多彩なプログラムを用意しています。
プログラミングやAI、心理学、アート、伝統文化やコミュニケーションなど、四谷学院高校にしかない独自の『成功への体験プログラム』であなたの世界が変わっていきます。
Aさん(オープンキャンパスにて一部プログラムを体験ワークとして実施):
YouTubeなどで「見る」のと、実際に「やってみる」のとでは全然違う。「今の高校生は体験が確実に不足していて、その中で将来を選ぶことになる。それって、ものすごく狭い選択になるよね。」という先生の言う通り、やってみたら全然違っていて発見がいっぱいありました。
Bさんのお母様(オープンキャンパスにて一部プログラムを体験ワークとして実施):
四谷学院高校の体験プログラムについて、やはり色々な体験ができるというところが良いと思います。
Cさんのお父様(オープンキャンパスにて一部プログラムを体験ワークとして実施):
こういう「面白いな」と思うようなプログラムを実際に体験することで、将来の進路選択につながるんですよね。
四谷学院高校「学校説明会」はオンラインで!
今回は、「通信制高校って何?」「興味はあるけどよくわからない」という方のためのオンライン・ガイダンスです。四谷学院高校のことをご紹介するとともに、初めて通信制高校について知る方のための入門的な内容となっています。
参加費は無料。通信制高校を検討されている生徒ご本人、保護者の方が対象です。 学校説明会 特設ページ
通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。
だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
「だれでも才能を持っている」という理念のもと、あなたに「やればできる」「学ぶことは楽しい」という体験をさせる、これが私たちの使命です。