今通っている高校が合わなくて、通信制高校に転校したいと考えている方もいらっしゃるかと思います。でも、高校3年生からの転校では遅すぎる?と不安を感じているかもしれませんね。

そこで今回は、高3からの通信制高校転校についてのメリットと注意点をお伝えします。

高3から通信制高校へ転校できるか?

結論から言えば・・・

高3から通信制高校への転校は全く問題ありません!

気にする必要はありませんから、安心していただければと思います。残り少ない高校生活ですが、中退せずに通信制高校に転校することで高卒資格を得ることができます。
ほかにもメリットの多い通信制高校への転校は、比較的簡単に行えます。

ただし、公立高校と私立高校では様々な条件や手続き方法が異なっていますので注意していただければと思います。

学域を確認しましょう

通信制高校には「狭域通信制高校」と「広域通信制高校」があります。公立高校の場合には「狭域」が大半で、その高校がある都道府県に住所がある生徒に限定されます。
一方私立の場合には、全国もしくは複数の都道府県から入学できる「広域」である場合が多いので、転校したい通信制高校がどちらか、確認しておきましょう。

狭域高校の所在地のみ、もしくは隣接する1都道府県からのみ入学できる
広域高校の所在地の都道府県のほか、2都道府県以上、あわせて3都道府県以上の地域に在住する人が入学できる

入学時期を確認しましょう

転校(転入学)の場合、私立高校であれば比較的、柔軟に時期を選ぶことができます。
一方で、公立高校は「各学期の開始時」と定められていることが多くなっています。学校によって異なりますので、いつから入学可能か確認しておきましょう。

高3から通信制高校に転校するメリット

メリット(1)高卒資格を得られる

高校3年生で学校をやめてしまうと「高校中退」になります。しかし、通信制高校に転校して卒業することで「高卒資格」を得ることができます。もちろん、大学や専門学校への進学も可能になります。

メリット(2)高校中退にはならない

元の高校に在籍している途中から通信制高校に転入する場合を「転入学」と言います。その場合、「転校生」になるわけなので高校中退にはなりません。
そのあと高校を卒業したときに高卒資格を得られます(何年かかってもOK!)。

なお、履歴書などの学歴欄にはこのように記載します。

【転入学した際の記載例】

20XX年4月 △△高等学校 入学
20XX年4月 □□高等学校 転入学
20XX年3月 □□高等学校 卒業 

特に「全日制」「通信制」と書く必要もありません。

ただし、元の高校をいったん中退してから通信制高校に入り直す「編入学」の場合には、このような記載になります。

【編入学した際の記載例】
20XX年4月 △△高等学校 入学
20XX年3月 △△高等学校 退学
20XX年4月 □□高等学校 編入学
20XX年3月 □□高等学校 卒業 

メリット(3)同級生と同じタイミングで卒業できる可能性がある

通信制高校へ転入する際は、これまで通っていた高校で修得した単位は、そのまま引き継ぐことができます。そのため、前の学校の同級生を同じタイミングで卒業することも可能というわけです。
ただし、全日制高校の単位認定は年度末です。高3で転校する場合、高校2年生までに取得した単位はそのまま引き継ぐことができます。高3の2学期まで通っていたとしても、引き継げるのは高2までの単位のみです。高校3年生の分で引き継げる単位はゼロであるため、転校した先で高3の1年間の単位を取得する必要があります。その場合、同級生と同時に卒業することは難しいかもしれません。

また、最低在籍期間が定められている通信制高校もあります。
例えば、最低在籍期間が6ヵ月であれば、卒業に必要な単位を修得済みでも6ヵ月以上在籍しないと卒業することができません。希望通りに卒業できるか、あらかじめ確認しておきましょう。

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四谷学院ブログ編集部

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