通信制高校には、大学への進学を目指す方に向けて、「進学コース」や「特進クラス」などが設置されていることもあります。大学進学を目指す方は、そちらを選ぶ方が多いでしょう。でも、それだけでは志望校合格のためには不十分なんです!
今回の記事では、大学進学を目指すコースを「選ぶだけ」では大学合格には不十分である理由を解説していきます。今、進学先の通信制高校を検討されている方や普通コースから進学コースに変更しようか迷っている方、あるいは難関大学や医学部を目指している方は、ぜひ参考になさってくださいね。
目次
学習レベルが志望校に合わないことも
そもそも通信制高校は、高卒資格を得られることを目的としています。学校での学習レベルは大学受験レベルとかなりの差があり、進学コースだからと言ってそれを埋められるものではないでしょう。
実際、ほとんどの進学者が「推薦入試」で進学するようなケースもあり、一般入試に必要な学力サポートは必ずしも実施されない場合もあるので要注意です。
確かに時間はあるが…
「通信制高校は自分のために使える時間が多く、それゆえに難関大学を目指すにはもってこいの環境だ」
こんな風に言われることもあります。確かに、こうした環境を生かして志望校に合格する生徒もいますが、ごく一部であることも知っておきましょう。難関大学合格のためには、全日制の生徒以上に自己管理力が必須となります。自由度が高いゆえに強い意志で臨まない限り、挫折する可能性も高くなります。
質問サポートは期待できないかも
ある通信制高校で実際にあった話です。進学コースには「質問制度が整っているから大丈夫ですよ」と言われて選んだけど「どうやって聞いたらいいかわからなくて全然活用できなかった。意味がなかった」というお話を聞きました。質問するためのサポートがあったとしても、効果的に活用できるかどうかは自分次第なところがあります。特に「質問するのが苦手」「あまりした質問したことがない」という生徒も通信制高校には多いため、ただ質問制度があるだけでは意味を成しません。
「いつ」「どのタイミングで」「どんなふうに」質問すればいいのか?という質問の仕方からしっかり教えてもらえることや、質問した際「また質問しよう!したい!」と思えるようなやる気を促す回答を先生からしてもらえることが非常に大切になってきます。
学習計画は自分で立てるもの
通信制高校の進学コースは予備校ではありません。そのため、一人ひとりに適した学習計画づくりや志望校別の対策などはほとんど行われていないと言ってよいでしょう。
もともと進学校に通っていて通信制高校に転校したケースや、大学に入ってやりたいことがありそれに向かって猛進していける自信がある!ということであれば、進学コースに所属するのみで大学合格も可能だとは思います。しかし、大学受験をしっかりサポートをしてほしい!不安なく受験勉強をしたい!と希望されている場合には、「進学コースに入れば安心」というわけではないということを知っておいてほしいと思います。
まとめ「通信制高校から大学を目指すなら進学コースに行くだけでは不十分?その理由は?」
今回は通信制高校の「進学コース」からの大学受験の難しさについて解説しました。
進学コースでもそうでなくても、いずれにしても、自由度の高い通信制高校においては、やることを自分で決めて日々努力を積み重ねていきます。特に難関大学や医学部などを目指すのであれば、進学コースでの独学だけでは不十分となることがほとんどです。
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