通信制高校には、「大学進学コース」を設置している学校もあります。でも、通信制高校で本当に大学進学できるかな?と心配されている人もいらっしゃるかもしれません。
実は、大学受験の入試方式によって大学進学の考え方は大きく変わってくるんです!
そこで今回は、大学に進学するためにはどんな通信制高校を選べばいいのか?についてわかりやすく解説します。
目次
通信制高校からの大学進学は難しいのか?
そもそも、通信制高校からの大学進学は難しいというイメージを持っているかもしれません。たしかに、全日制高校と比べてみると大学進学率は低くなっています。そもそも入試もないので、偏差値もない。そんな状況で大学進学は難しいのでは?と不安に思うかもしれません。
しかし、通信制高校に通いながら大学に合格することはもちろん可能です。
それどころか、東大をはじめとする難関大学や有名大学、医学部に進学している人もいます。
大学進学率が低い理由は?
文科省の調査によると、全日制高校から大学への進学率は55~60%程度です。一方で、通信制高校からの大学進学率は20%程度です。確かに、通信制高校の方が大学進学率は低いのですが……そもそも通信制高校は、教育の機会均等の理念に基き教育を受ける機会を広く提供することが目的で制度化しました。
つまり、通信制高校は「高卒資格の取得」を目標とした高校です。
専門学校への進学率は通信制高校の方が高いことや、卒業後の進路で「その他」が全日制よりも圧倒的に多いことから、大学進学を希望していないという生徒が多いことも、大学進学者が少ない理由の1つと考えられます。
しかし近年では、多くの方が大学を目指すようになり、通信制高校からの大学進学というニーズも増え、特に私立の高校においては「進学コース」を設置して、大学受験のためのカリキュラムを実施する学校が増えています。
大学進学への2つの道
では、大学に進学したいと思った時にどんな道があるでしょうか?
通信制高校から大学入学へは大きく2つの方法があります。
(2) 一般選抜
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)学校推薦型選抜や総合型選抜
学校推薦型選抜や総合型選抜をはじめとする「推薦入試」で大学に入学する生徒がとても増えています。学校推薦型選抜(指定校制・公募制)・総合型選抜(旧AO推薦)は、私立大だけでなく、国公立大でも増加傾向にあって、大学の入学定員全体のうちおよそ半数は「推薦入学者」というニュースも話題になりました。
学校推薦型選抜(指定校制・公募制)
学校推薦型選抜の指定校制では、高校によって指定枠数、つまり受験できる人数が決められています。学力試験は課されないことが多く、評定平均や書類審査などの校内選考をパスすればほとんど100%の確率で大学に入学が決まります。
自分の通っている高校に指定校枠がない場合には、公募制という形で受験することが可能です。ただし、公募制での合格率は一般入試よりも低い場合もあります。
総合型選抜
総合型選抜(旧AO入試)の場合には、学校長の推薦は不要、どこの大学でも出願が可能です。書類審査、面接、小論文などが課されるほか、「その大学で学びたいテーマ」が明確である必要があります。そのため志望大学についての研究も欠かせませんから、自分のやりたいことが明確である生徒が多く、また早めに準備を進めている高校生がほとんどです。
推薦入試について詳しくはこちらもチェックしてみてください↓↓
こんにちは。四谷学院の奥野です。 近年、大学入試において注目が高まっている推薦入試制度。 高校受験でも推薦入試があるので、すでに「推薦入試を受けたことがある!」という人もいるかもしれません。 保護者世代にとって「推薦で大学合格!」と聞くと、一芸に秀でた人や学力面で非常に優秀な特別な人のための話だという印象が強いかもしれません。しかし、現在では高校生とっても非常に身近な入試方式となっているんです。というのも、私立大学の入学者の半数が推薦入試での入学者(※)。この結果を見ると、推薦入試を見る目ががらりと変わるかもしれませんね。 ※出典:文部科学省「令和3年度国公私立大学入学者選抜実施状況」 親世代と子ども世代では推薦入試の制度がまったく変わっています。そもそも、名称すら現在は「総合型選抜」「学校推薦型選抜」となじみがないものですから、推薦入試に興味が出たけれどなんだかよくわからない…と壁にぶつかってしまう方も多いようです。 そこで今回は、初めての方にもわかりやすいく、大学入試の推薦入試制度について、シリーズで解説していきます。 「私は一般入試でを受けるつもり」という方も、推薦入試について知っておいても損はありません。もしかしたら、志望校に合格するチャンスが増えるかもしれませんよ! 今回は、推薦入試全般のお話です。 [su_note note_color=#fffffd] 大学入試「推薦入試」シリーズ (1)大学の推薦入試の種類と時期。親世代と違う推薦入試制度とは? ←今、ココ (2)学校推薦型選抜「指定校制」とは (3)学校推薦型選抜「公募制」とは (4)総合型選抜(旧AO入試)とは (5)推薦入試を受験する4つのメリット (6)推薦入試を受験する3つのデメリット [/su_note] 推薦入試とは 大学入試制度は、大きく2つに分けられます。 [su_box title=一般選抜(一般入試) box_color=#fdeff9 title_color=#131213] 大学ごとに入試問題を作成、それを受験生が受けて基準を満たせば合格となります。 [/su_box] [su_box title=推薦入試 box_color=#b6cbfe title_color=#131213 radius=11] 受験生 各大学が学力テストやそれ以外の方法で選抜を行います。 [/su_box] 一般選抜はイメージしやすいですよね。大学受験のもっともオーソドックスな形式と言えるでしょう。 そして、推薦入試とは、あなたの通っている高校もしくは自分で自分をアピールして合格を勝ち取っていくという入試システムです。近年、この推薦入試による合格者の割合が増えています。 推薦入試はいろいろある ひとえに推薦入試といっても、その種類はいろいろあります。 [su_note note_color=#F0FFFF radius=2]主な推薦入試の種類 1、学校推薦型選抜(指定校制) 2、学校推薦型選抜(公募制) 3、総合型選抜(AO入試・自己推薦)[/su_note] 推薦に挑戦しようか迷っている人でも、それぞれの特徴を把握しておくことで、もしかしたら志望校の受験の機会を増やせるかもしれません。 推薦入試で覚えておくべきこと それぞれの推薦入試の詳細は今後の記事で紹介していく予定ですが、その前に覚えておいてほしいことがあります。 推薦入試というのは、使い方とあなたの意欲次第です。 メリットはありますが、それと同じくらいデメリットもあります。 みなさんも、正しい知識をもったうえで、推薦入試を受けるかどうかを判断してください。 [su_divider top=no style=dashed divider_color=#f4dd55 size=7 margin=95] 四谷学院では推薦にむけたアドバイスを、受験のプロが担当します。無料の面接対策も行っています。 詳しくはホームページをご覧ください。
(2)一般選抜
一般選抜は、学力試験に合格することで大学に入学することができます。内申点や出身校で評価されることはありません。当日の試験のでき次第、ということです。全日制高校の学生だけでなく、浪人生とも同じ土俵に立つことになり、求められる学力は高いため、しっかりとした受験対策が必要になってきます。
通信制高校を選ぶ時のポイント
志望大学への実績
まずは、志望大学に合格している先輩がいるかどうか?と確認しましょう。その際に、「指定校推薦か、一般試験か?」という点も確認しておきましょう。
もし指定校推薦での合格であれば、あなたの受験時にも指定枠がある可能性が高いので、合格を目指して1年目から頑張りましょう!
一般選抜であれば、学校の勉強のほかにどんな風に勉強していたのかなど、お話を聞けるとよいでしょう。大学受験予備校やサポート校と併用していた、などのケースも多いので、詳しい話を聞いてみてくださいね。
学習サポートがあるかどうか
多くの通信制高校は、「高校を卒業すること」が主な目的です。そのため、通常のカリキュラムでは難易度のそこまで高くないレポート課題が多く、それだけで大学受験レベルまで学力を上げることは難しいでしょう。
受験レベルまで学力アップできるカリキュラムを組んだ「大学進学コース」があるか?
あるならば具体的にどんなサポートが行われるか?
これらを進学実績とともに確認しておくとよいでしょう。全日制高校でも同じことが言えるのですが、大学進学コースでも高校でのサポートの不足を感じることもあります。その場合には、塾や予備校の併用が必須になります。
受験指導が充実しているか
受験対策は勉強だけではありません。これまでの大学進学実績がなければ、指定校の推薦枠がなく、また入試情報も少ないでしょう。志望大学の受験に対する受験情報や進路指導を十分に受けられない可能性が高くなります。
通信制高校の中には、「受験指導します」と言っているけれど結局は質問しないと教えてくれないとか、情報冊子書いてあることをただ読むだけなど、十分なサポートをしてもらえず結局予備校に通うことにしたというケースありますので、事前に自分が求めるサポートをしてもらえるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
四谷学院高校から大学進学を目指すメリット
四谷学院高等学校では大学進学を目指す「進学コース」を準備しています。大学受験予備校のノウハウで大学合格に必要なサポートを通信制高校でも受けることができます。
基礎から学び直せる
四谷学院の大きな特徴は「学び直し」ができるということです。
55段階学習システムを使えば、苦手なところ、得意なことがわかるので、中学の学習・場合によっては小学校の勉強にさかのぼって学び直すことができます。
苦手は克服して得意は伸ばしていく、55段階個別指導だから可能なんです!
東大や京大の入試問題も、実は基礎問題の組み合わせ。どんな応用問題でも基礎ができていなければ解くことができません。
基礎からしっかり学ぶから本物の学力が身につきます。
質問サポートが充実している
進学コースでは、受験のプロが勉強を教えてくれます。高校の先生はその科目のプロですが、予備校四谷学院の講師の先生は「大学受験のプロ」でもあります。長年受験サポートをしてきた先生だからこその視点で、一人ひとりを丁寧にサポート!例えば…
「いつでも質問してね」と先生に言われたとしても、実際に自分から質問するのは案外難しいものです。だから!四谷学院の55段階では、先生から質問してくれます!
「なぜこの答えを選んだの?」「どういう風に考えてこの公式を使ったの?」などなど、質問の仕方がわからなくても大丈夫です。少しずつ質問できるように先生がうまく誘導してくれますよ。「ココは質問しなくていいかな、大丈夫!」と思っていたところでも、先生からの質問に答えることで、実は理解が不足していた!と気づくことも。
「勉強における質問の重要性」を理解しているからこそ、四谷学院では質問にこだわります。
通信制高校からの難関大学合格の実績がある
大学受験予備校「四谷学院」には、もともと「通信制高校からの大学受験コース」があります。これまで、全国の色々な通信制高校に通う生徒たちが、予備校として四谷学院を活用してきました。通信制高校の生徒ならではの悩みや迷いに応え、さらに通信制高校だからこその強みを100%生かす!それが四谷学院の通信制高校からの大学受験コース受験です。
四谷学院高等学校について詳しく知る
四谷学院高校「学校説明会」はオンラインで!
今回は、「通信制高校って何?」「興味はあるけどよくわからない」という方のためのオンライン・ガイダンスです。四谷学院高校のことをご紹介するとともに、初めて通信制高校について知る方のための入門的な内容となっています。
参加費は無料。通信制高校を検討されている生徒ご本人、保護者の方が対象です。 学校説明会 特設ページ
通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。
だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
「だれでも才能を持っている」という理念のもと、あなたに「やればできる」「学ぶことは楽しい」という体験をさせる、これが私たちの使命です。