通信制高校への興味関心が高まり、近年学校数・生徒数が増えています。それに伴ってサポート校も増えてきました。通信制高校について語る上で欠かせないのが サポート校の存在です。

今回は、通信制高校のサポート校についてわかりやすく解説していきます。

サポート校とは

サポート校誕生の背景

ご存じの通り、通信制高校は自宅学習がメインとなっています。「自学自習」という仕組みであるため、なかなか一人で勉強を進めることができずに途中で挫折してしまい、高校を卒業できなかった生徒もかつては多く見られました。というのも、通信制高校は「単位制」をとっており、単位認定のためにはテストのほかにレポート課題を課す学校がほとんどです。その数、年間平均して約60通。それぞれのレポートの提出締切が決まっており、計画的に作成していかなければ間に合いません。自分だけで進めるのが苦手な生徒の場合、どうしても提出が滞ってしまって単位修得が難しくなってしまうのです。

そこで、通信制高校の学習支援を行い、高卒資格の取得をサポートするために誕生したのがサポート校という制度です。通信制高校と連携する民間の教育施設です。

サポート校は全国に1500か所以上

サポート校は1992年度の誕生以来、現在では全国1,500か所以上で、通信制高校の生徒を支援しています。通信制高校の生徒たちを支援するための場であるため、交通の便が良い立地にあることが多く、通いやすさも配慮されています。

サポート校と通信制高校はセット

サポート校には必ず提携する通信制高校があり、セットで入学することになります。通信制高校と同時にサポート校に入学する生徒が多いのですが、通信制高校とは別途申し込みの手続きや学費が必要となります。通学日数は週1~5回程度と幅広く、サポート校ごとに設定されています。

通信制高校のカリキュラム

通信制高校の卒業要件は以下の通りです。

通信制高校の卒業要件

・3年間以上在籍する
・74単位以上を修得する
・30単位時間以上の特別活動を行う

※特別活動とは、ホームルームやクラブ活動、学校行事などを指します
通信制高校の多くは単位制です。一般的な全日制高校のような学年制ではなく、3年間で卒業というわけでもありません。だからこそ自分のペースで学ぶことができます。中には10年かけて卒業する人もいますが、やはり3年での卒業を目指す生徒が多く、その支援を行うためにサポート校が活用されています。

サポート校によりカリキュラムは異なる

サポート校は、通信制高校と連携する民間の教育施設です。それぞれのサポート校の得意分野を生かして、独自のカリキュラムによる教育を行っています。

サポート校によって教育カリキュラムは大きく異なるため、サポート校選びのポイントになるところです。

・基礎から学び直して大学受験につなげる
・美容師やクリエイターなど、やりたいことに向けて専門的な学習ができる
・eスポーツやダンス、芸能、プログラミングなど、興味のあることを学べる

このようにバラエティは非常に豊かです。教育カリキュラムに各サポート校の特色が一番あらわれると言ってもよいでしょう。

なお、通信制高校を卒業すれば高卒資格を得ることができますが、サポート校だけでは高卒資格は取れませんので、注意が必要です。

学習支援以外のサポートも!

通信制高校には必要最低限のレポート提出、スクーリング、テストだけで、日常的な学校生活のほとんどはサポート校で対応されています。課題提出までのフォロー等、確実に高校卒業まで導くサポートが行われています。学習面をサポートする講師のほかにも、心理面をサポートするカウンセラーが所属していることも珍しくありません。

具体的な学習支援の方法はサポート校ごとに異なります。「自分のやりたいことができるか」「考え方が合うかどうか」にじっくりこだわって選んでくださいね。
 


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四谷学院ブログ編集部

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