通信制高校は、学校に通わずに自宅で勉強する高校です。一般的にイメージされるような学校の教室でクラスごとの授業はありません。では、毎日どんな風に勉強をするのでしょうか?

今回は通信制高校の日々の勉強について、分かりやすく解説していきます。

通信制高校の学習の4本柱

通信制高校の学習は大きく4つあります

(1) 自宅学習
(2) レポート課題(添削指導)
(3) スクーリング(面接指導)
(4) 単位認定試験

どれも欠かすことができないものです。

通信制校は自宅学習がメイン


通信制高校は、教科書や資料集、ワークなどを中心に家で勉強をします。使う教材の多くは、全日制高校と同じものとなっています。年間で1万円程度の教材費がかかります。

基本的には自学自習となりますから、計画的に進められるかどうか、モチベーションを維持できるかどうかという点がポイントとなってきます。

こうした不安を解消するために様々なサポートがあり、一人でも学習を続けやすいような工夫がされています。通信制高校によってその内容は大きく異なります。

オンライン指導・映像授業の活用

オンラインのライブ授業や映像授業の配信など、オンラインでのサポートが実施されている通信制高校も多くあるようです。
オンライン授業の場合には、決められた時間にインターネットに接続して、対面で授業に参加することができます。パソコンやネット環境は必要となります。

質問サポートには注意!

「いつでも質問できますから安心ですよ」という点をサポートの売りとしている通信制高校も増えていきました。ただし、質問サポートがある、ということと、勉強中に生じた疑問が解消できるということは別問題と考えましょう。

質問の制度自体はあっても、自分から質問するのはなかなか難しいものです。実際、そうしたサポートがあることを知っていても「質問はハードルが高い」と感じる生徒さんが多くいます。その理由は様々ですが、そもそも勉強に対して前向きでなかったリ、自信が足りていなかったりするかもしれません。中には、以前学校で質問をしたときに「こんなのもわからないの?」と笑われたり、質問の答えが分からなくてもう一度質問したら叱られてしまったりといった、苦い経験をしたために質問に苦手意識を持っているという方も少なくありません。

質問サポート以前に、「先生と話しやすい環境が整っているか?」という点を確認しておくことを強くお勧めします。

四谷学院高校では55段階個別指導で、プロの先生が一対一で教えてくれます。一人ひとりに合った教え方をしてくれるから、自分から質問がするのが苦手な方でも大丈夫です!


レポート課題の提出が必須!

きちんと勉強していること、そして内容をしっかり理解していることを確認するのが、レポート課題です。単元ごとあるいはテーマごとに課題が与えられ、自宅で取り組みます。定期的に郵送やオンラインなどの形式で提出し、先生にチェックをしてもらいます。

レポート課題の大きなハードルとなるのは「締め切り」です。科目ごとテーマごとに締切日が設定されますから、しっかり確認しながら計画的に進めていきましょう。なお、レポートを締切日までに提出できないと、単位を取得することができませんので、要注意です。

レポート課題について詳しくはこちら

スクーリングの参加が必須!

通信制高校の場合でも、学校で行われる授業に参加しなければなりません。こうした対面での指導のことを「スクーリング」と呼びます。
スクーリングのための通学の頻度や日数、あるいはオンラインでの参加など、それぞれ選択することができます。しかし、通学をゼロにするということはできませんので、注意が必要です。最低でも年に数日はスクーリングへの参加が必要です。

スクーリングについて詳しくはこちら

毎日通学できる通信制高校もある

自宅で勉強できるというのが特徴である通信制高校ですが、実は、最近では通信制高校の場合でも「毎日通学する」ということも可能な高校が出てきました。

通学頻度が増えれば、生活のリズムが作りやすくなりますし、また友達を作りやすいというメリットもあります。その方法は2つあります。

(1)通学コースのある通信制高校を選ぶ

通信制高校の中には、毎日登校できるコースを設置しているケースがあります。それほど多くはありませんが、全日制高校に通うのと同じように毎日登校したい方に人気です。

たとえば四谷学院高校の場合、高校卒業に必要な単位とは別に、大学受験対策や多種多様な学びができる体験プログラムなどを、週5日キャンパスに通って学ぶことができるコースがあります。

詳しくはこちら

(2)毎日登校できるサポート校を選ぶ

通信制高校とは別に、サポート校に毎日登校するというスタイルもあります。サポート校は多種多様なので、「こんな高校生活が送りたい!」というイメージができる場所を選ぶとよいでしょう。
なお、サポート校だけでは卒業に必要な単位の取得はできません。別途、通信制高校に在籍し、そちらで単位をとる必要がありますので注意しましょう。

サポート校について詳しくはこちら

定期テストはないが、単位認定試験がある

全日制の場合には、中間テスト・期末テストが各学期で行われますので、テスト対策をするのもなかなか大変です。さらに基準点に満たない場合には、再テストや補講に参加しなければならず、勉強面で負担に感じることもあるかもしれません。
通信制高校に、学期ごとの定期試験(定期考査)はありませんから、その点心配はいりません。しかし、年度末には単位認定試験が行われます。

単位認定試験

通信制高校の単位認定試験は、広く浅く出題されます。難易度としては、レポートにしっかり取り組んでいれば十分得点できます。
注意点として、レポート課題を提出していないと単位認定試験を受験することができません。また、単位認定試験は、キャンパスで受験することがほとんどです。体調管理に気を付けて、試験日に欠席してしまわないように気をつけましょう。

長期休暇はどう過ごす?

通信制高校の場合、自宅での学習がメインですから長期休暇というものはありません。つまり、「通信制高校には夏休みや冬休みはない」ということです。自分のペースで勉強を進めていきましょう。

登校型通信制高校の場合は夏休みがある

ただし、毎日登校するスタイルの通信制高校の場合には、夏休みがあります。旅行やアルバイトなど、まとまった休みにしか経験できないこともあるので、ぜひ有効に活用しましょう。

進学目指すなら、予備校の講習活用がおススメ

大学進学を目指している場合、普段から塾や予備校に通う人も少なくありません。
勉強にブランクがありちょっと不安だな…という方は、長期休暇を利用して塾や予備校の講習に通う人もいます。夏期講習や冬期講習は短期間から申し込みができるのでお試しにはぴったりですね。
塾に通うことで、同じ目標を持つ友達ができたり、自習室を活用して普段と違った環境で勉強したり、様々な刺激を受けることができるのでおすすめです。

特に大学進学を目指す場合や勉強にブランクがある場合など、学習量を増やしたいという気持ちがあるかもしれません。通信制高校での勉強と大学受験対策には少なからずギャップがある為、早めに塾や予備校を活用すると安心です。

また、長期休暇だけに関わらず、「普段から行くところがある」「落ち着いて勉強できる環境が確保できている」というのは、受験を乗り越えるためにも精神的な拠り所にもなるはずです。
通信制高校のサポートだけでは得られない進路指導や大学の最新情報も得ることができることも大きなメリットになります。

まとめ

今回は通信制高校の日々の勉強について、解説しました。
日々の勉強のほか、レポート作成やスクーリング、単位認定試験があるので、思った以上に忙しい毎日になるかもしれませんね。一人で勉強は、なかなかモチベーションが続かなかったり、わからないことがあっても質問するのは抵抗があるかもしれません。

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