近年、通信制高校を選択する人が急激に増えています。
その理由としては、高校生活に時間をとられずに大学受験に専念したい、体調が不安定で通学が難しいなど、人それぞれに事情があります。そのなかには、集団生活が苦手で通えなくなったり人間関係で嫌なことがあったりと、人との関わり合いに不安を覚え、通信制高校を選ぶ人も珍しくありません。通信制高校は、そのような生徒たちの受け皿として昔から機能しています。
今回は、通信制高校のクラス人数や、どれくらいサポートが手厚いのか、四谷学院高校を例に挙げながら通信制高校の気になる点を確認していきます。
目次
通信制高校にもクラスがあるのか?
通信制高校のほとんどが単位制を採用しています。また、自宅での学習がメインとなるため、全日制高校のように毎日クラスで授業を受けるということはありません。
とは言え、「クラス」は存在します。
四谷学院高校でも、たとえば、年に何度か行われるスクーリング(対面指導)や学校行事においては、クラスやグループ単位で取り組むこともあります。
四谷学院高校のクラス人数は?
四谷学院高校は4つのコースに分かれています。それぞれのコースによって授業形態が異なっています。
進学コースの授業クラスは?
大学進学を目指す「進学コース」では、毎日登校して授業を受けることも可能です。「大学受験予備校四谷学院」の授業も受けることができるため、学力アップにつながること間違いなし。
自分の希望に合わせて通学日数や時間割も調整してもらえるので、集団生活に少しずつ慣れておきたいと考える人にもうってつけですよ!
進学コースの授業形態は2つ。集団のクラス授業である「科目別能力別授業」と、先生から1対1の指導を受けられる「55段階個別指導」です。
集団授業「科目別能力別授業」
予備校四谷学院に通っている生徒たちと一緒に、集団授業を受けることができます。
ほかの高校に通う仲間やライバルできるので、大学受験という目標に向けて努力を継続しやすくなっています。
現在の学力に合わせて科目別にレベル分けを行うため、ついていけなくなったり、劣等感を感じたりする心配もありません。
教室のサイズは、最大のものでも全日制高校の教室と同じか、それより小さい教室しかありません。授業によって人数も異なりますが、100人単位のクラスや教室いっぱいに生徒を詰め込んだりするような授業はないため、先生もすぐにあなたの顔と名前を覚えてくれます。
最初は自分のペースで進めたい、いきなり教室に行くのは緊張してしまう、という場合は、自宅で「映像での受講」も可能です。
個別授業「55段階個別指導」
予備校に通っている生徒と同様に、55段階個別指導を受けることができます。周囲にはほかの生徒がいるものの、「個別指導」ですから、先生と1対1であなたの学力を引き上げる形式です。
ライバルたちのがんばりを目にすることでモチベーションを高めつつ、自分のペースで勉強することができます。
集団に不安がある人は、クラス授業は映像を視聴、55段階個別指導の対面指導からスタートするのも良いでしょう。
55段階個別指導は、中学1年生のレベルから基礎を積み上げていく学習システムになっています。何かわからないことがあっても、先生と1対1なので、周りの目を気にすることなく質問することができます。先生はもちろんプロの講師なので、遠慮はいりません。
なお、55段階個別指導もオンラインで受講することもできるので、少しずつ慣れていく計画でも問題ありません。
進学コース以外のクラスは?
四谷学院高校には、進学コース以外にも3つのコースがあります。
高卒資格の取得を進めながら、将来の夢を探す「教養コース」では、体験プログラムに取り組む中で、グループ学習やクラス単位での授業も行います。いわゆるワークショップ形式になっており、一人で集中して取り組むものもあれば、ほかの人と協力しながら進めていく課題もあります。
また、先生がつきっきりのマンツーマン指導を受講できる「個別コース」は、基本的にはクラスはありません。集団が苦手な人でも、不安なく学びを進めていくことができます。もちろん、途中でのコース変更も可能です。先生とのやり取りに慣れてきたらほかのコースに変更することもできます。
「Webコース」は、オンラインで高卒資格の取得を目指すコースです。すでに仕事やスポーツ、芸能活動などで忙しくされている方が多いため、分かりやすい映像授業で、いつでもどこでも効率よく学ぶことができるようになっています。
どのコースでも必要な「スクーリング」
通信制高校において、どの高校でも、どのコースを選んでも「スクーリング」の参加が必要です。
スクーリングとは、高校卒業資格を取得するために必要な「対面形式の授業」のことです。
オンラインのコースであっても、高卒資格のためには避けることができません。
スクーリングの回数は?
スクーリングに参加せず、すべてレポートや映像学習だけで済ませたい!と思う方もいるかもしれませんね。通信制高校におけるレポート(添削指導)とスクーリング(面接指導)の回数は、「学習指導要領」によって定められています。
四谷学院高校においても、全コース共通でスクーリングの参加が必要です。
1・3年生…年に5日程度(全国各地の指定キャンパス)
2年生…年に2日程度(全国各地の指定キャンパス)+3泊4日の本校スクーリング
スクーリングの人数は?
スクーリングの人数は、学校やコースによって様々です。
非常にたくさんの人数を集めて実施するような通信制高校もありますし、少人数でアットホームな雰囲気の通信制高校もあります。
四谷学院高校は2025年度開校予定のため、現時点ではスクーリングの参加人数は未定です。
ただし、キャンパススクーリングにおいては、通学コースの授業のように、先生との距離が近く、気軽に質問や相談ができる規模感を予定しています。
全日制高校で先生や周囲との距離が心理的に遠い…と感じていた人も、一緒に楽しく学ぶことができるでしょう!
また、2年次に行われる本校スクーリングでは、「修学旅行」とも言える充実した3泊4日の体験をすることができます。BBQやキャンプファイヤー、農業体験など、自然豊かな本校だからこそ実現できる経験を通じて、親睦を深めていきましょう。全国各地にいる同級生と仲良くなれるのは、四谷学院高校の特権とも言えますね。
まとめ
人間関係に苦手意識があり、毎日ストレスを感じながら高校に通うよりも、通信制高校で穏やかに過ごせるほうが負担も少なくなり、学ぶ意欲も高まるものです。
高校卒業後も人生は続きます。大学でも会社でも、集団の中で周囲と協力して過ごす時間は非常に多いので、大学進学前に「少しは集団生活に慣れておきたい」「コミュニケーション能力を徐々に鍛えたい」と考える人も多いでしょう。
とは言え、荒療治のように、いきなり大人数の中に入れられてしまうのは大変ですよね。
通信制高校では、すべて一人で勉強するわけではなく、クラスという仕組みを上手に取り入れながら、生徒や先生の関係づくりを通して、コミュニケーション面においても成長できるようになっています。「ちょうど良い距離感や規模感」というのは、四谷学院高校が大事にするところです。
通信制高校は、学校ごとに様々なカリキュラムやコースがあり、あなたの希望や目標に応じて選ぶことができるようになっています。あなたがどんな学生生活を送ることができるのか、ぜひイメージして通信制高校を選んでみてくださいね。信頼できる先生や友人と一緒に、充実した高校生活を送りましょう!
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