社会で活躍する先輩への
インタビュー

京セラ株式会社

さん

2015 年に北海道大学工学部を卒業、2018 年に京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻を修了し、京セラ株式会社に入社。研究開発部門で家庭用リチウムイオン蓄電池のセル開発を担当し、電池の性能評価や解析などを行っている。

東日本大震災をきっかけに
エネルギー分野に進むことを決意

――現在はどのようなお仕事をされていますか?京セラで「家庭用リチウムイオン蓄電池」のセル開発を担当しており、電池の性能評価や解析などを行っています。

――この仕事に進もうと思われたのはなぜですか?きっかけは、受験の年に起きた2011年の東日本大震災です。その際、地震や津波によって被災された方々が、後の停電によってより一層厳しい生活を余儀なくされているというニュースを見ました。地震の発生を止めることはできませんが、工学部に進む自分にとって、エネルギーの分野でなら貢献できることがあるのではないかと考えるようになりました。その後、エネルギー分野の中でも災害時に役立つ電池の研究に携わろうと決意しました。

自然災害が多い日本で
人々の暮らしに貢献できる仕事

―― 人助けをしたい・貢献したいというお気持ちが赤根さんのお仕事の原点だったのですね。お仕事でやりがいを感じることは何ですか?エネルギー事業は今後ますます発展していく分野だと思います。特に日本は地震や台風といった自然災害が多い国ですので、停電時や災害時に役立つ蓄電池 は人々の暮らしを支える上で重要な製品といえます。その開発を通じて社会に貢献できることが私の仕事のやりがいとなっています。

大学・大学院は主体的に動くことで
人間的に大きく成長できる

―― 大学・大学院では主にどのような勉強をされていましたか?大学では、第一希望の電気化学を専攻とする研究室に入り、電気化学に関する知識を幅広く学びました。その後ステップアップを図るために進学した京都大学大学院では、最も興味を持った電池の研究を行いました。

―― ほとんどの高校生にとって「研究室」は未知の領域だと思います。高校までの「理科の実験」とは何が違うのでしょうか?高校までの実験は手法が明確であり、誰がやっても同じ結果が得られる実験が多いと思います。それに対して大学の研究室での実験では、自身で手法から考える必要がありますし、それにより思いがけない結果が得られることもあります。またそれらの結果から、次にどのような実験をすればよいのか自ら立案する必要があります。研究の道に進みたいと考えている人は特に主体的に動くことが求められてきますので、今のうちから意識しておくことをオススメします。

――なるほど、自分で考えて動くことが大切なのですね。では、勉強以外にされていたことはありますか?いろいろあります。サークルはソフトボールサークルに所属していました。他学部の人達ともたくさん交流を持つことができ、周りとコミュニケーションを取りながら物事を進める協調性の大切さを学ぶことができました。また、予備校で講師のアルバイトをすることで、教えることの楽しさを学び、教師の道に進むことを人生の選択肢の一つとして考えた時期もありました(実際に教員免許も取得しました)。大学・大学院ともに新しい人との出会いや経験があり、人間的に大きく成長できる場でした。

受験は、人生を生き抜くための
「基礎力」を身につけられる場

―― 赤根さんにとって、大学受験にはどんな意味がありましたか?人生を生き抜くための「基礎力」を身につけられる場だったと思います。私の場合、受験勉強を通じて自身の苦手分野や弱点を把握することで「自己分析力」を養うことができましたし、弱点を克服するためにどのようにアプローチすればよいのかを考えることで「自己解決力」を養うこともできました。志望校合格という一つの目標に向けて、真摯に粘り強く受験勉強に取り組めたその「精神力」は、会社に入ってからも大きく活かせていると思います。勉強嫌いだった私にとって、受験勉強は決して楽なものではありませんでしたが、苦労した分、自分を成長させることができたので、今思うと大変意義ある時間だったと思います。

メッセージ Message

今は受験が一つのゴールのように感じるかもしれませんが、実は自分の将来のキャリアを決める重要なステップとなる時期でもあります。ぜひこの機会に、何を専門的に学びたいのか・将来どんな仕事がしたいのかをじっくり考えてみてください。何のための受験勉強かが自分の中で明確になれば、よりモチベーション向上にも繋がるはずです。受験勉強は個人との戦いという捉え方もありますが、仲間と切磋琢磨しながらモチベーションを上げて勉強できれば、一人で戦う以上の成果が得られると思います。頑張ってください。

結婚したことで責任感が芽生え、仕事をより一層頑張りたいと思うように。

趣味は旅行です。細かいスケジュールは立てず、行き当りばったりの旅行が好きです。観光雑誌には載っていなくても、心に残るような場所を訪れたりすると、日本にはまだこんな素晴らしい場所があるんだという発見とともに視野が広がったように思います。早くコロナが収束して次の旅行に行けることを楽しみにしています。また私事ではありますが、ハワイで結婚式を挙げました。コロナが流行する数ヶ月前だったので、私達にとっては幸運の結婚式でした。結婚したことで責任感が芽生え、仕事をより一層頑張りたいと思うようになりました。お休みの日には二人で買い物に出掛けたり、山登りを一緒にしたりと夫婦生活を楽しんでいます。仕事もプライベートも充実した日々を過ごせています。

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