こんにちは、大学受験コンサルタントの田中です。
大学受験を突破するために、予備校や塾に通うことは受験生の中で常識となっています。しかし、予備校と塾には、どのような違いがあるかご存じでしょうか?正しい大学受験対策をするために、両者の違いとメリット・デメリットについて知っておきましょう。
目次
予備校と塾の違いとは?
大学受験のための予備校、塾、どちらも同じようなものと思っていませんか?多くの高校生は、「今日は塾の日」という風に言うかもしれませんね。一方で浪人生は、「塾に通う」ではなく「予備校に通う」という言い方をしますから、なんとなく対象者によって大学受験対策ができる場所が違う、というイメージを持っている人も多いのかもしれません。
結論から言いましょう
予備校と塾の違いとは、「指導形式と目的」にあります。
塾は学校と同様に、先生と生徒との「授業形式」で指導を行います。問題を解答させたり、生徒の質問に答えたりすることから、足りない学力を補うのが塾の大きな特徴です。
一方、予備校は講師が一方的に解説をする「講義形式」であり、受け身の状態で聞くことになります。「大学受験の合格」に目的を絞っており、大学受験対策が効率よくできるのが予備校の特徴です。
もちろん、どちらもできる予備校・塾もありますから、この分け方は必ずしもすべてに共通するわけではないのですが、「指導形式」や「目的」について注目してみてもよいでしょう。
予備校のメリット・デメリット
予備校には以下のメリットとデメリットがあります。予備校と塾のどちらに行くか悩んでいる受験生は、ぜひ参考にしてみてください。
予備校のメリット
予備校ならではのメリットは、以下の3つが挙げられます。
実践的な入試対策ができる
大学受験合格に重点を置いているため、志望校や学部の入試傾向を踏まえた実践的なカリキュラムを受けられるのが大きなメリットでしょう。大学受験に必要な学力を効率よくアップできるので、志望校の合格がより現実的になるのが予備校ならではの魅力です。
夏期講習や冬期講習、直前講習など、必要なタイミングで特別講座が準備されているので、志望大学や今の学力に合わせて、長期休暇中も効果的な学習が可能になります。
勉強に集中できる環境の提供
予備校には、無料の赤本貸し出しサービスがあったり、自由に使用できる自習室が設置されていたりすることが多くあります。勉強に集中できる環境を与えてくれるので、自宅では気が散るという受験生にとって大きなメリットとなるでしょう。また、同じ志望校を目指す仲間とも出会え、友に切磋琢磨できるので、モチベーション向上の効果も期待できます。
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大学の入試情報が豊富
大学入試システムは近年多様化しており、それに伴い複雑化しています。近年では独自の受験システムを実施する大学も増えています。大学の入試情報が豊富にある予備校なら、詳しい情報を入手することができます。学校の進路指導では得られない最新の情報があるのは、予備校ならではのメリットと言えるでしょう。
進路指導も重要
志望大学が決まっている場合にも、どの入試方式で受験するのか?選択科目はどうするか?など、実は色々と考えなければいけないことがあります。もしも志望大学が決まっていないのであれば、勉強したいことは何学部なのか、その学部がある大学はどこで、偏差値はどのくらいの幅があるのか、などなどさらに調べることも多くあります。
そこで頼りになるのが、大学受験のプロである「受験コンサルタント」という存在です。予備校によってそうしたサポーターが付かない場合もありますから、大学入試情報を集めるだけでなく、戦略的に利用できるように大学受験予備校の進路指導のサポートを活用するとよいでしょう。そうすることで、効果的に効率的に受験に臨むことができます。
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予備校のデメリット
予備校のデメリットと言える点は以下の3つがあります。
大人数クラスの場合、自主性が必要
予備校は、講義を大勢の受験生と一緒に受けるため、個人の学力に合わせることはありません。大きな教室で大勢の生徒が授業を受けるというスタイルの四b校であれば講義の最中に質問することはなかなか難しいでしょう。質問制度がある予備校も多いのですが、実際に先生に質問に行ったり、日々の予習復習をしたりと言ったことは、生徒一人ひとりのの自主性に委ねられる部分が大きいのがデメリットと言えます。
予備校に行くだけで勉強した気になってしまう
予備校は実践的な講義と豊富な受験情報を聞くことができますが、予備校に通っていることで「勉強した気になる」受験生も少なくありません。勉強は聞いて理解するだけでは実力に結びつかず、解けるまで自分で勉強する必要があります。勉強した気になると予備校に通っても実力が身に付かず、問題が解けないという結果になるので注意が必要です。
しかも55段階の進捗状況は、常にWEBページでチェックできます。どのSTEPまで行ったか、目標段位まであとどのくらいか、ペースが適切か、といったスケジュール管理はもちろんですが、
何点で合格したか?同じ志望校の先輩は、同時期のどの段まで進んでいたか?
なども詳しくチェックすることができるんです。
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進路指導がない
予備校では、先生=講師は学習の内容について教えてくれる人。講師の先生は大学の進路相談は基本的に行っていません。より大学合格に直結した学習を行うためには、志望校に適応したカリキュラムを組む必要があるので、志望校が決まってから予備校に通うのが望ましいでしょう。
さらに、「進路指導ガイダンス」と呼ばれるサポート体制を敷いており、1年間の勉強の仕方や出願校決定ガイダンス、共通テストガイダンスなど、1年を通じて充実したサポートを受けられます。
塾のメリット・デメリット
予備校にはない、塾ならではのメリットとデメリットは以下の通りです。予備校との違いを知ることで、自分に合った大学受験対策ができるでしょう。
塾のメリット
塾のメリットは、以下の2つが挙げられます。
個別指導が可能
塾は先生と生徒とマンツーマンの個別指導ができることで、苦手科目の強化と基礎力アップができるのが最大のメリットでしょう。自分の学力に合わせたカリキュラムを組める上に、分からない部分はすぐに質問できるのも塾ならではの魅力です。
進路指導ができる
先生との距離が近いことから、生徒の学力を把握した手厚い進路指導が可能です。志望校をなかなか決められない受験生は、先生と相談しながら志望校を絞れる塾が向いているでしょう。
塾のデメリット
塾のデメリットと言える点は、以下の2つがあります。
アルバイトの講師の場合もある
予備校は入試対策を研究している、いわば大学受験指導のプロと言えます。経験豊富な講師が在籍する塾もありますが、一般の社会人や大学生がアルバイトとして講師を勤めている塾も少なくないようです。指導力は受験生の実力向上に直結するので、塾を選ぶ際は体験入学するのが望ましいでしょう。
自習室のある塾は少ない
予備校のように自習室を備えている塾は少なく、塾以外は自宅などで勉強する必要があります。自宅では勉強するのが難しい受験生は、自分で勉強しやすい場所を探さなければなりません。
まとめ:予備校と塾のメリット・デメリットを理解しておこう
予備校と塾の違いと、メリット・デメリットについてご紹介しました。それぞれに違いはありますが、自分にとってどちらが合うかを見極めることが重要です。
メリット | デメリット | |
予備校 | ・実践的な大学受験対策ができる ・大学入試の情報が豊富にある ・勉強に集中できる環境に身を置ける | ・志望校を決めておく必要がある ・自主的な学習が必要不可欠 ・講師は勉強や進路の相談を受け付けていない ※四谷学院の場合はプロの受験コンサルタントが学習相談に乗ります |
塾 | ・基礎力と苦手科目の克服に最適 ※四谷学院は基礎からしっかり学べるので苦手科目もしっかり対策すれば克服が可能 ・分からない部分をすぐに質問できる ・進路相談で志望校を後から決められる | ・アルバイトの先生の場合は指導力に不安がある ・塾以外で勉強しやすい環境を探す必要がある |