大学受験において志望校に合格するために、多くの人が予備校や塾を検討します。その際、「どのような予備校があるのか?」「自分に合う予備校はどこか?」と、悩んでいる方も多いことでしょう。中には「大手予備校なら安心」とか「合格者数が多いからいい予備校だ」と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
今回は、予備校選びに迷っている方へ、大手予備校のメリットとデメリットを解説し、予備校選びで失敗しないためのチェックポイントをお伝えします。ぜひ参考になさってくださいね。
目次
大手予備校とは?
毎年たくさんのテレビCMや新聞広告など、誰もが一度は耳にしたことがある大手の予備校があります。自分が受験生でなくても、また受験生の子どもがいなくても、「名前は知っている」という予備校ですね。有名なので、予備校選び際には「とりあえず候補に入れる」という方も多いのではないでしょうか?
三大予備校ってなに?
「世界の三大料理と言えば?」「日本の三大河川は?」「三大がっかり観光地は?」などなど、人は「三大○○」を決めるのが好きなようで、予備校も例外ではありません。1980年代頃から「駿台予備校」「河合塾」「代々木ゼミナール(代ゼミ)」が、三大予備校と言われていました。2020年以降は、東進ハイスクールの生徒数が増加し、代ゼミに変わって三大予備校の1つとして数えられることもあります。一方、代ゼミは「老舗予備校」の1つとして扱われるようになっているようです。
大手予備校は、駿台予備校・河合塾(河合塾マナビス)・東進ハイスクール(東進衛星予備校)・代々木ゼミナール(代ゼミサテライン予備校)・四谷学院・臨海セミナー・早稲田アカデミーなどがあげられることがあるようですが、中堅予備校や個別指導塾など、予備校・塾は群雄割拠の時代と言えるでしょう。
四大予備校ってなに?
三大予備校プラス1の形として、大手予備校のうちの1つを含めて「四大予備校」と呼ぶ場合があります。ただし、この呼び方にはほとんど意味がないでしょう。先述したように、たくさんの予備校・学習塾がしのぎを削っており、教育業界のM&Aも珍しくありません。大手予備校だからよい、というわけではなく、いかに自分に合った予備校選びができるか?という点がこれまで以上に重要です。
大手予備校の特徴
全国に校舎がある、名前を関した模試を全国で実施している、多くの生徒が通っている、たくさんの講師がいる、様々コースが選べるなど、大手予備校にはメリットがあります。そして過去にも多くの生徒が通っているために、合格実績も非常に多くあります。
そのほかにも、昨今、各予備校で独自のサポート・サービスを行い、他の予備校との差別化を行っています。
大手予備校のメリット
まずは、大手予備校のメリットを見ていきましょう。規模が大きな予備校であれば、ある程度当てはまるようなメリットについて取り上げてみます。
メリット(1)高い合格実績
大手予備校はどこも高い合格実績を誇っています。たくさんの先輩が名だたる大学に合格しているので「自分も合格できそう!」そんなモチベーションを高めてくれるでしょう。また、そうした実績に基づいた指導も期待できます。合格/不合格の生徒のデータを蓄積しているので、それに基づいて自分の合格可能性を上げるための学習指導を受けることが可能です。
【注意】データを活かせるコンサルタントが必要
大学受験に関するデータだけあっても意味がありません。問題は「データをいかに受験勉強に活用するか」にあります。ビッグデータの意味を正しく把握して、自分のデータを見比べる、その上で自分にぴったりなカリキュラムや教材が選べたり、学習スケジュールを組んだたり、細やかなサポートを行ったり。データを使って細やかな分析をすることが必要なんです。大学受験コンサルタントなど、膨大なデータを活用できるサポートが付いてくれるか?という点も、予備校選びの際には必ずチェックしておきましょう。
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メリット(2)理解度に合った授業やコース
授業やコースの数が多く、選択肢が豊富であることも大手予備校の強みです。志望校別にコースが分かれていたり成績ごとにクラスが分かれていたりするならば、自分自身の理解度に合った授業が受けられるので効率よく学習が進みます。
【注意】「今」の実力に合わせなければ意味がない
「入学時に学力テストをしてクラスが分けられる」「志望大学によってコースが決まっている」
このようなケースでは注意が必要です。というのも、入学時のたった1回のテストで、その後1年間のクラスが決まってしまうのは危険だからです。また、志望校別のコースわけも注意が必要。志望校が同じであっても、今の学力がみな同じかと言えばそうではありませんよね。常に「今のあなた」の学力に合った授業が受けられるか?という点をチェックしておきましょう。
大手予備校のデメリット
大手予備校はメリットばかりではありません。デメリットも合わせて見ておきましょう。
デメリット(1)授業が一方的に進む
講師が一方的に授業を展開するスタイルが多いのも、大手予備校の特徴です。こうした集団授業のスタイルが合っている、ということであればよいのですが、大人数のクラス授業が本当に合っているのはほんの一部です。授業が分からないまま進んでいく、周りの優秀な生徒から過剰なプレッシャーを感じる、という声も珍しくありません。また、映像授業も一方的に進むのは同じ。授業を見ただけでも満足してしまわないように工夫が必要です。
【注意】授業以外に質問する機会があるか?
授業中に質問ができなくても、授業外に質問ができる機会が確保できていれば問題ないでしょう。気軽に先生に質問ができる、疑問が出たらすぐにその時に解消できる。こうした「勉強に適した環境づくり」があなたの成績アップを支えます。対話を大事にする双方向の授業を実施している授業であれば、ほどよい緊張感の中で、質問もしながら授業を受けることができます。さらに、いつでもプロの先生に気軽に質問できるシステムがあるとより安心です。
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デメリット(2)人気講師・有名講師の授業が受けられない
大手予備校では「実力派講師陣」など、講師をブランドの1つとしているケースもあります。「この先生の授業をぜひ受けたい!」と思って入学したのに、定員オーバーでクラスに入れなかった、映像視聴だけで直接ライブで受けられなかった、ということもあり得ます。希望の講師の授業が必ずしも受けられるわけではない、ということに注意しましょう。
【注意】予備校の講師以外の魅力にも注目
百戦錬磨の講師やメディアにもよく登場する講師の授業は、きっと面白く有意義なものかと思います。ただ、それだけのために予備校を選ぶのは少し危険です。講師以外にも予備校の魅力があるはずですから、どういったサポート・サービスがあるか、講師以外にも列挙してみるとよいでしょう。「カリキュラムがしっかりしている」「学習システムがよい」「受験のプロが進路指導を担当してくれる」など、講師だけにこだわり過ぎず、複数の「よさ」をもっている総合力の高い予備校を選択するのがおススメです。
まとめ→大手予備校!予備校選びを失敗しないためのポイント
大学受験に向けた予備校選び。たくさんの予備校・塾の中から1つを選ぶのは大変かと思います。情報もたくさんあふれていますから、迷ったり悩んだりすることも多いのではないでしょうか?
大規模な予備校であれば、合格者が多い一方で不合格者も多くいますから、大手だからという理由だけで安直に選ぶのは良くありません。しかし、大手予備校と呼ばれている予備校には、やはり選ばれる理由があります。その魅力はなんであるのか?自分にとって大きなメリットになるか?という点を、チェックしてみていただければと思います。
あなたが「ここでなら100%がんばれそう!」と思える予備校に出会って欲しいと思います。友達は「イイ」と言ったけど自分的にはいまいち、ということもあります。ぜひ積極的に資料を請求したり、説明会に参加したり、自分の目で確かめてみてくださいね。
この記事のまとめ
Q.日本三大予備校とは?
昔からある老舗予備校を列挙したもので、今現在、変わりつつある。いわゆる大手予備校・準大手予備校・中堅予備校など、様々な特徴を持つ予備校あるいは個別指導塾があり、3つに絞ることは難しい。
Q.大手予備校のメリット・デメリット
メリット・デメリットは常に裏表。例えば、ビッグデータを持っていてもそれが使いこなせなければ意味がない。それぞれの予備校の魅力を知り、自分が「ここでなら100%がんばれそう!」と思える予備校を選ぶべし。