早稲田大学の日本史【学部別】傾向と対策

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こんにちは、四谷学院の日本史担当、内藤です。
大学入試において、大切なのは得点すべき問題でしっかりと得点すること。私立大学最難関の早稲田大学では日本史も難しい問題が出題されますが、早大入試の日本史の特徴を踏まえることで、しっかりと対策ができるようになります。

今日は、早稲田の日本史について、学部別に解説していきます。

早大法学部の日本史

大問4問で記述問題、選択問題、正誤問題が中心に出題されます。きわめて難度の高い問題が全体の1~2割くらいといえるでしょう。一方、合格ラインが6割くらいですので、6~7割取れるように狙っていくイメージになります。

時代区分としては近現代が半分程度を占め、戦後史も必須です。最難関だけあり、知っている語句でも出題の仕方がひねられている、という問題が複数出題されます。設問や選択肢などからヒントを探し出し、解答にたどり着く思考力が必要になります。特に史料問題はいわゆる未見史料が出題されますので、与えられた史料を丁寧に読み取り、そこから何の史料なのか、いつの史料なのかを考察する力が求められます。

法学部は、一部の難問に惑わされず、基本~標準を確実に得点することで合格点を目指しましょう。

早大商学部の日本史

大問6問で論述問題、記述問題、選択問題、正誤問題が出題されます。法学部同様、きわめて難度の高い問題が15%前後くらいのイメージになります。6.5~7割くらいを目指すイメージになります。

時代区分としては、近現代重視で戦後史が必須というのも法学部と変わりません。商学部では、政治外交・社会経済・文化と各分野からバランスよく出題されますが、商学部に関連する経済史や産業史などの分野からの出題が多いといえます。また、史料問題は法学部と異なり頻出史料が出題されることもあるため、史料対策が必要です。論述問題は20~80字程度の短めの問題が1題出題されています。文字数や出題量から、特別対策が必要というレベルではありません。

商学部は論述問題があり、正誤問題も多いため、時間との勝負にもなってきます。特に経済分野で差がつかないように、社会経済史に注意して学習を進めましょう。

早大教育学部の日本史

大問5問で記述問題、選択問題、正誤問題が出題されます。近世や戦中戦後史に難度の高い問題が出やすい傾向があります。6.5~7.5割くらいを目指すイメージになります。

時代区分としては、古代~近代の問題がほとんどで、原始や戦後からの出題は法学部や商学部と比べると少ないと言えます。また、政治史や文化史からの出題が多く、経済史の出題は少なめです。史料問題は商学部同様、頻出史料と未見史料の両方が出る可能性がありますので、対策をしておきましょう。

他学部よりは時間の余裕があると思われますが、教育学部は史料問題の難度が高いため、史料問題以外を終わらせてから史料問題にじっくりと取り組みましょう。

早大社会科学部の日本史

大問4問で論述問題、選択問題、正誤問題が出題されます。年度によって異なりますが、1割程度は極めて難度の高い問題が出題されます。6~7割を目指すイメージになります。

時代区分としては、古代~近代のテーマ型の問題がほとんどです。政治・経済・文化・外交とバランスよく出題されますので、全分野満遍なく学習しましょう。論述問題は30字程度のものが1題出題されています。

社会科学部は、出題の仕方や難易度が比較的変わりやすいため、特別な傾向対策というよりは普段の学習をしっかりとしておけばよいでしょう。

早大人間科学部の日本史

大問5問ですべて選択問題です。年度によって異なりますが、1割程度はきわめて難度の高い問題が出題されます。6~7割を目指すイメージになります。

大問ごとに、1古代・2中世・3近世・4近現代・5テーマ史という構成で、各時代から均等に出題されます。文化史からもよく出題されますので、満遍なく各分野を学習しましょう。史料問題は頻出史料・未見史料の両方がでます。

人間科学部は他の学部と比べるとやや難度がおさえられている問題が多いといえます。過去に他学部で出題された問題との類似問題も見られるため、過去問演習をしっかりとやっておきましょう。

早大文学部の日本史

大問6問で記述問題、選択問題、正誤問題が出題されます。15~20%くらいが難度の高い問題です。6.5~7割を目指すイメージになります。

古代~近代を中心に出題され、原始からの出題は多く、戦後の出題率は高くありません。文化史の比重が高いため、特に美術史を中心に入念に準備をしておきましょう。他学部と比べると史料問題の出題が少なく、頻出史料が出ることがあります。

文学部は、原始時代や文化史からの出題が特徴的な学部ですので、過去問を解いて問題レベルを確認しておきましょう。

早大文化構想学部の日本史

大問6問で記述問題、選択問題、正誤問題が出題されます。10~15%くらいが難度の高い問題です。6.5~7.5割を目指すイメージになります。

原始から戦後まで満遍なく出題され、テーマ史を切り口に各時代にまたがる問題として出題されます。文学部同様、史料問題はあまり見られません。他の学部よりも時間には余裕があります。

人間科学部同様、文化構想学部は過去に他学部で出題された問題との類似問題も見られるため、過去問演習をしっかりとやっておきましょう。

早稲田大学のそのほかの科目対策

早稲田大学の入試は、問題数が多く試験時間が長い傾向にあり、しかも学部によって入試内容も異なります。早稲田合格のためには各科目の出題傾向をしっかり分析して効率よく対策をしていく必要があります。

早稲田大学の科目ごと、学部ごとの入試対策について、詳しい記事がありますので、ぜひご覧ください。

早稲田大学の入試対策

 

まとめ:早稲田大学の日本史【学部別】傾向と対策

今回は、早稲田大学の各学部の日本史の問題の特徴を解説しました。
最難関に対する正攻法は、「解ける問題を確実に解く」です。難問に踊らされず、解ける問題を見極めて、しっかりと合格点を取る、という姿勢で対策をしていきましょう。

四谷学院では、冬期講習や55段階個別指導で早稲田大学志望の受験生を対象にした「早慶日本史」クラスを設置しています。
早稲田大学や慶應義塾大学で出題された実際の問題を吟味しながら、どこまでできれば合格できるか、どんな勉強をすればいいか、をイメージして最難関大学の問題を攻略するための戦略を手に入れましょう。

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