富山大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

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富山大学は、富山県富山市にキャンパスを構える国立大学です。明治時代に設立された新川県師範学校や共立富山薬学校などを前身とし、1949年(昭和24年)に設立されました。文理9学部を擁する総合大学で、立山連峰を望む豊かな自然環境のなか、きめ細やかな指導や地域と連携したプロジェクトが特徴的です。

この記事では、富山大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。富山大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2022年11月10日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

富山大学の入試問題で問われる能力

初めに、富山大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

富山大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

富山大学は、立山連峰と富山湾に囲まれた大自然の循環を享受できる環境のもと、教育・研究を行っています。特有の地域性を背景として、教育理念として次のように表明しています。

富山大学は、地域と世界に向かって開かれた大学として、人文社会科学、自然科学、生命科学を総合した特色ある国際水準の教育及び研究を行い、人間尊重の精神を基本に高い使命感と創造力のある人材を育成し、地域と国際社会に貢献するとともに、科学、芸術文化、人間社会と自然環境との調和的発展に寄与する。

引用:富山大学HP 富山大学の理念と目標

このような富山大学では、入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)を以下のように定めています。

富山大学は、本学が掲げる教育理念、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、人文科学、社会科学、自然科学、生命科学、保健医療及び芸術文化の各分野に高い関心を持ち、幅広く豊かな教養と専門的な知識や技術を活かして、地域と国際社会に貢献しようとする高い志を持つ者を受け入れる。

そのため入学者選抜の基本方針として、複数の受験機会や多様な学生を評価できる入試を提供する。

引用:富山大学HP 学士課程の三つのポリシー

なお、富山大学では学部ごとの入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)をはじめとした三つのポリシーを定めており、いずれも富山大学HP 学士課程の三つのポリシーから閲覧することが可能です。受験を考えている方は、ぜひご一読ください。

富山大学入試の特徴

富山大学は国立大学なので、大学入学共通テストで指定された教科・科目を受験し、個別学力検査を受ける一般選抜が中心です。また、総合型選抜などの多彩な選抜方法も実施されています。

受験を考えている方は、富山大学 令和5年度入学者選抜要項(PDF)などを参考にしてください。

  • 一般選抜
    一般選抜には前期日程・後期日程があり、大学入学共通テストを受験し、個別学力検査で指定された教科・科目を受験します。
  • 総合型選抜
    教育学部・経済学部(昼間コース)・理学部・医学部・薬学部・都市デザイン学部で実施され、総合型選抜Ⅰ(大学入学共通テストを課さない)と総合型選抜Ⅱ(大学入学共通テストを課す)があります。詳細は令和5年度学生募集要項(総合型選抜)などでご確認ください。
  • 特別選抜
    特別選抜には、学校推薦型選抜・帰国生徒選抜・社会人選抜などがあります。
    詳細は令和5年度学生募集要項(特別選抜)などでご確認ください。

富山大学入試の概要

ここからは、富山大学の入試概要を解説します。

出願資格について

富山大学の出願資格は、選抜方法ごとに定められています。ここでは一般選抜での出願資格をご紹介します。

一般選抜の出願資格は、以下のとおりです。

  1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および入学年の3月に卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月に修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者

参照:富山大学 令和5年度入学者選抜要項(PDF)

なお、上記の3番に該当する場合は、6項目の条件があります。詳細については、富山大学 令和5年度入学者選抜要項(PDF)などでご確認ください。

試験科目や合格要件

ここからは、富山大学の学部ごとの試験科目や配点を一部学部・学科を抜粋してご紹介します。今回取り上げるのは、一般選抜(前期日程)の内容です。

富山大学の特徴としては、全体的に大学入学共通テストの配点比率が高い点が挙げられます(例:共通テスト900点:個別200点など)。

掲載した学部以外の学部・学科や入試方法の試験内容については、富山大学 令和5年度入学者選抜要項(PDF)など最新の募集要項にてご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2022年11月10日現在のものです。

人文学部
区分大学入学共通テスト個別学力検査配点
国語(必須)

100

国語総合200300
地歴公民世B、日B、地理Bから1科目または2科目

現社、倫理、政経、倫・政経から1科目

上記から合計2科目

100

100
数学数Ⅰ、数Ⅰ・数A から1科目、

数Ⅱ、数Ⅱ・数B、簿記、情報から1科目

100

100
理科物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2科目、

または物理、化学、生物、地学から1科目

50

50
外国語英、仏、中、韓から1科目

100

英(コミュニケーション英語Ⅱ・Ⅲ

200

300
合計450400850
薬学部 薬学科
区分大学入学共通テスト個別学力検査配点
国語(必須)

100

100
地歴公民世B、日B、地理B、倫、政経から1科目

50

50
数学数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B(いずれも必須)

200

数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B

200

400
理科化学(必須)

物理、生物、から1科目

合計2科目

100

物理基礎・物理、化学基礎・化学、

各200

合計400(2科目)

500
外国語英語(必須)

300

300
合計7506001,350

出願者数や合格者数のデータ

富山大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2022年度(令和4年度)の一般選抜(前期日程)の結果です。

学部募集人数出願者数受験者数合格者数実質倍率
人文1253503211372.3
教育62131123721.7
経済2294464252581.6
1245304921553.2
1202972381261.9
69233214782.7
2866636343361.9
芸術文化55129125661.9
都市デザイン952612501112.3

出典:令和4年度富山大学一般選抜(前期日程)実施状況表(PDF)

各科目の試験問題の特徴や難易度

富山大学の入試対策には、試験問題の特徴や傾向をつかんでおくことが大切です。ここでは、富山大学一般選抜(前期日程)での試験問題の特徴を、科目を抜粋してご紹介します。

なお富山大学では、3年分の過去問題を公式サイトで公開しています。受験勉強の際には活用してみましょう。
参照:富山大学HP 過去問題

英語

富山大学の英語は、大問が3問、選択式と記述式の内容で、試験時間は90分です。長文読解が2問・英作文が1問の内訳で、長文の比率が高くなっています。

長文読解では、使用されている語句のレベルは標準的なので、苦手な場合は、まず英文の構造を正確に理解できるよう練習してみましょう。英作文は50語ほどの文章を書きますが、解答を簡潔にまとめて記述できるよう対策が必要です。

国語

国語は、大問が2問で、選択式と記述式の内容です。試験時間は90分。現代文と古文が1問ずつの出題です。現代文は硬めのテーマが出題されることが多くなっており、古文は基礎知識を問われる傾向となっています。

数学

数学は大問が3問で、記述式です。試験時間は90分。理系数学では数Ⅲから確率や微積分が頻出となっており、難易度も高めとなっています。また、部分点がもらえる可能性があるので、途中式などを採点者が分かりやすいよう記述するようにしましょう。

文系数学は理系数学ほどの難易度はありませんが、基本的な内容を確実に解けるような練習が必要です。

富山大学入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、富山大学の入試の偏差値は52~73、共通テスト得点率は54~80%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部偏差値
人文59~62
経済57~64
経済(夜間)56~58
教育57~61
54~59
54~58
都市デザイン52~57
54~73
59~70
芸術文化54~61

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

富山大学に合格するための勉強方法

ここからは、富山大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

富山大学に入るには、何をすればいい?

富山大学の入試は一般選抜が中心ですが、総合型選抜など多彩な入試の機会が設けられているので、志望校として考えている方は、どの選抜方法で狙うのかをしっかり検討しましょう。

一般選抜で受験する場合は、大学入学共通テストの配点が全体的に高めになっています。共通テストでまずはしっかり得点できるように、十分な準備が必要です。

さらに個別学力検査では、受験生は過去問などから自分の志望する学部・学科で求められる学習内容をつかみ、確実に点を取れるよう、絞り込んで勉強して入試に臨みます。

つまり、1つのミスが合否を分ける事態になりがちです。

富山大学の入学試験では、大学入学共通テストを含め、基礎を徹底するのはもちろん、どれだけミスなく解き切るかが問われます。

受験期の過ごし方

高校3年生という受験期間をどのように過ごすかによって、合否の確率が変わるといっても言い過ぎではないでしょう。やみくもに勉強するのではなく、年間を通じた長期的なスケジュールを立てて、受験勉強に取り組んでください。

  • 春(4~6月):徹底して基礎を身に付ける時期。教科書の内容を基本として丁寧に学習し、苦手な分野の洗い出しをしましょう。暗記ものは単語集や用語集を使い、1日でも早く取りかかるのがおすすめです。
  • 夏(7~9月):苦手分野を徹底して克服する時期。長期休暇中は、自分のペースでまとまった学習に取り組めます。ぜひ成績アップを狙いましょう。「一日に問題集を10ページ進める」など、短期スケジュールを組むのも、モチベーションを保つのに役立ちます。
  • 秋(10~12月):大学入学共通テストの対策を始める時期。基礎固め+応用力を磨くことは、個別学力検査対策にも役立ちます。
  • 冬(1月~):過去問を集中的に学習して、演習を積む時期。個別学力検査対策は、時間配分に気を付けながら、ミスなく問題を解けるようにして、最後の仕上げをします。

予備校で勉強する場合

独学で受験勉強に取り組む場合、強い意志と情報収集力が必要とされ、かなり厳しい戦いになってしまいます。しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れません。

その理由は、集団授業。大手予備校ともなれば、多くの生徒が一度に同じ授業を受けることも珍しくありません。講師の授業を受け身で聞いて、わかった気になっているだけの場合もあり、知識が定着しない心配があります。

また集団授業のなかで、苦手分野が取り残される可能性が捨てきれません。授業でわからなかったところは、自ら講師に聞きに行くなどの積極性がないと、思うような学習の効果が出ないケースがあります。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

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予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

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55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

55段階個別指導の詳細はこちら!

 

富山大学入試は丁寧に解く力が重要!

【富山大学の入試概要】

  • 一般選抜が中心で、総合型選抜、学校推薦型選抜など多彩な選抜方法がある。
  • 難易度は標準~やや難。

【富山大学の入試データまとめ】

  • 2022年度(令和4年度)一般選抜(前期日程)の実質倍率は1.6~3.2倍。

【勉強方法まとめ】

  • 一般選抜では大学入学共通テストの配点が高いので、基本的な知識を十分に身に付け、教科書や用語集を丁寧に学習し、しっかりと対策するのがおすすめ。
  • 時間が足りなくなる科目が多いので、時間配分の練習をしておく。

富山大学は、難易度は標準からやや難レベルですが、歴史ある国立大学として、ハイレベルな戦いになりやすい大学です。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年11月10日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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