こんにちは!四谷学院の奥野です。
東京歯科大学は歯学部のみを設置する単科大学です。日本最古の歯科医学教育機関で、2023年現在、130年余りの伝統があります。学生数は1年次~6年次合計で840人ほどです。
メインキャンパスは水道橋校舎で、本館と新館に研究設備を集約しており、現在は顎骨疾患プロジェクトとして分子・細胞ラボ、感染制御ラボ、咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)ラボ、ファブラボをコア研究に掲げ、さまざまな分野の研究を推進しています。
東京歯科大学の研究は世界的にも高く評価されています。
この記事では、東京歯科大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格に向けた効率的な勉強方法をご紹介します。東京歯科大学の受験を検討している方はぜひ参考にしてください。
※本記事に記載されている情報は2023年4月13日現在のものです。最新の情報は東京歯科大学の公式ホームページでご確認ください。
目次
東京歯科大学の入試問題で必要とされる能力
まず東京歯科大学が求めている人物像と、入試難易度を解説します。
東京歯科大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか
東京歯科大学の入学者受入れ方針(アドミッション・ポリシー)では「歯科医師たる前に人間たれ」の建学の精神を基本とし、人物・学力ともに優秀で、将来国民医療に貢献する歯科医療担当者としての能力と適性を充分に有する人材を求めています。
- 医療人としての倫理観や高い人間性を、常に向上心をもって追求しようと努力している人。
- 歯科医学を学ぶための充分な資質と基礎学力を有している人。
- 口腔の健康管理を通し、国民の医療と福祉に貢献しようとする意欲がある人。
- 様々な問題に対して広い観点から考え、判断し、解決しようと努力できる人。
- 他者との協調を大切にし、主体性を持って多様な人々と協同することができる人。
引用:東京歯科大学 入試案内
東京歯科大学ではこのほか、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーを定めています。詳細は東京歯科大学の公式ホームページをご確認ください。
東京歯科大学の入試の特徴
東京歯科大学は私立大学のため、一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜があります。
一般選抜は学力試験と小論文、面接で、大学入学共通テスト利用選抜は大学入試共通テストの指定科目と小論文、面接で合否が決まる仕組みです。
またこのほか、学校推薦型選抜や帰国子女・留学生特別選抜、学士等特別選抜、編入学試験などさまざまな入学試験が実施されています。
ここではそれぞれの選抜方法を確認していきましょう。
一般選抜(Ⅰ期・Ⅱ期)
一般選抜は、東京歯科大学が実施する学力試験と小論文、面接で合否を決める選抜方法です。募集人数の異なるⅠ期とⅡ期があります。
また、Ⅰ期とⅡ期では実施日が異なるだけでなく、学力試験の内容も異なります。Ⅰ期では英語、数学、理科(物理・化学・生物のうち1科目を選択)が出題されますが、Ⅱ期では英語と、数学・物理・化学・生物のうち1科目を選択します。
大学入学共通テスト利用選抜
大学入学共通テスト利用選抜は、大学入学共通テストで東京歯科大学が指定する教科・科目を受験し、小論文と面接に臨む選抜方法でⅠ期とⅡ期があります。
大学入学共通テストでは、英語(リスニングを除く)と数学(数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ・数学Bの2科目)、理科(物理基礎、化学基礎、生物基礎から2科目、または物理、化学、生物から1科目)を受験します。
出願要件や提出書類、選抜方法などは、東京歯科大学の公式ホームページでご確認ください。
その他の選抜
その他、学校推薦型選抜や帰国子女・留学生特別選抜、学士等特別選抜などが行なわれています。
東京歯科大学の受験を考えている方は、いずれも最新の学生募集要項をご確認ください。東京歯科大学の公式ホームページで入学試験要項などを閲覧できます。
東京歯科大学の入試の概要
ここからは、東京歯科大学の入試概要を解説します。
出願資格について
東京歯科大学の出願資格は入試の選抜方法ごとに異なります。ここでは一般選抜および大学入学共通テスト利用選抜における出願資格をご紹介します。
一般選抜および大学入学共通テスト利用選抜での出願資格は、以下の項目のいずれかに該当する人です。
1)高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者または2023年3月卒業見込の者。
2)通常の課程による12年の学校教育を終了した者または2023年3月終了見込の者。
3)外国において学校教育における12年の課程を修了した者またはこれに準ずる者で文部科学大臣の指定した者。
4)文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者または2023年3月修了見込の者。
5)専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者。
6)文部科学大臣の指定した者。
7)高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者または合格見込の者で、2023年3月31日までに18歳に達する者(廃止前の大学入学資格検定規程による大学入学資格検定に合格した者を含む)。
8)本大学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、2023年3月31日までに18歳に達する者。
試験科目や合格要件
ここからは、東京歯科大学の試験科目や配点を一部の学部・学科を抜粋してご紹介します。
ただし、前提として東京歯科大学は各科目における配点を公表しておりません。
選抜方法でも、以下のように書かれています。
学力の3要素(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)や受験者の多様性をみるため、「調査書」等の出願書類並びに、本学が実施する教科・科目試験、小論文、面接により評価し、総合点の高い順に合否を決定する。
今回取り上げるのは、一般選抜(Ⅰ期)の内容です。その他の試験内容については、東京歯科大学 2023年度入学試験要項にてご確認ください。
なお、以下のデータはすべて2023年4月13日現在のものです。
・一般選抜(Ⅰ期)
区分 | 学力試験 | 配点 |
数学 | 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B | 非公開 |
外国語 | コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、Ⅰ(ただし、実際に音声を使ったリスニングテストは行わない) | 非公開 |
理科 | 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から1科目
| 非公開 |
小論文 | 非公開 | |
面接 | 非公開 |
出願者数や合格者数のデータ
東京歯科大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2022年度(令和4年度)のデータです。
選抜方法 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
学校推薦型選抜 | 約50人 | 147人 | 147人 | 64人 | 2.30倍 |
帰国子女・留学生特別選抜 | 若干名 | 10人 | 7人 | 2人 | 5.00倍 |
一般選抜(Ⅰ期) | 約50人 | 396人 | 363人 | 88人 | 4.50倍 |
一般選抜(Ⅱ期) | 約15人 | 169人 | 141人 | 15人 | 11.27倍 |
大学入学共通テスト利用選抜(Ⅰ期) | 8人 | 157人 | 147人 | 33人 | 4.76倍 |
大学入学共通テスト利用選抜(Ⅱ期) | 5人 | 17人 | 13人 | 5人 | 3.40倍 |
学士等特別選抜A | 若干名 | 14人 | 14人 | 5人 | 2.80倍 |
学士等特別選抜B | 若干名 | 3人 | 3人 | 1人 | 3.00倍 |
各科目の試験問題の特徴や難易度
東京歯科大学の入試対策のために、試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、東京歯科大学での試験問題の特徴について、学校推薦型選抜の一部科目を抜粋してご紹介します。
英語
東京歯科大学の英語は、長文問題2問と整序問題6問です。長文問題は医療に関するものが出題される傾向です。また文法や語彙なども出題されます。医療系の英文に慣れておき、文法や英単語などの基礎を押さえておきましょう。
数学
試験時間は50分、全10題の20問です。東京歯科大学の学校推薦型選抜の数学は、幅広い分野から出題されます。
例としては、二次関数、確率、整数、指数関数、数列、微分積分、ベクトルなどが出題されます。網羅的に対策し、早く正確に解く力をつけることが重要です。
理科
生物は選択問題が10問で用語に関する一問一答が10問です。その他、記述問題も出題されます。
化学に関しては、語句の説明や、有機化合物の構造決定の問題、計算問題などが出題されています。
東京歯科大学入試の難易度・偏差値
Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、東京歯科大学の入試の偏差値は62、共通テスト得点率は72%となっています。以下は、選抜方法別の偏差値データです。
選抜方法 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
一般選抜(Ⅰ期) | 62 | - |
大学入学共通テスト利用選抜(Ⅰ期) | 62 | 72 |
東京歯科大学に合格するための勉強方法
ここからは、東京歯科大学に合格するための勉強方法をご紹介します。
東京歯科大学に入るには、何をすればいい?
東京歯科大学は私立大学のため、入試は一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜があります。
一般選抜では学力試験と小論文、面接を受験し、大学入学共通テスト利用選抜では大学入学共通テストで東京歯科大学が指定する教科・科目を受験して小論文と面接に臨む流れです。
東京歯科大学の一般選抜(Ⅰ期)では典型的な問題を取りこぼさないことが大切です。
合格最低点は公表されていませんが、過去問では基本的な問題が出題されているため3科目で7割程度を目安にするとよいでしょう。
まずは基礎を徹底し、ミスをできるだけ少なくすることを意識します。また過去問の研究も念入りに行ないましょう。
受験期の過ごし方
受験期である高校3年生をどう過ごすかで合否の確率が変わるといっても過言ではありません。年間を通じた長期的なスケジュールを立てて、受験勉強に臨みましょう。
- 春(4~6月):基礎を徹底して身につける時期。教科書の内容をベースに苦手分野の洗い出しを行ないましょう。英単語や文法などの暗記ものはこの時期から重点的に取り組みます。
- 夏(7~9月):苦手分野を徹底して克服していく時期です。長期休暇中はまとまった時間を確保しやすいため、ぜひ成績アップを狙いましょう。モチベーションを保つためには勉強時間や問題集のページ数など1日・1週間などを短く区切ってスケジュールを組むのがおすすめです。
- 秋(10~12月):基礎固めが終わったら、大学入学共通テストの対策を始める時期です。応用力を磨くことで個別学力検査対策にも役立ちます。
- 冬(1月~):過去問を集中的に学習し、演習を行なう時期です。試験時間に注意しながらミスなく問題を解けるようにし、最後の調整を行ないます。過去問を解いたら解答や解説を見て復習が必要な箇所を洗い出し、対策しましょう。
予備校で勉強する場合
独学で受験勉強に取り組む場合は、勉強を続ける意志に加え、適切な情報を収集する力が必要です。しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れないのをご存じでしょうか。
多くの予備校は集団授業を取り入れており、一般的に大手予備校では一度に多くの生徒が同じ授業を受けます。しかし集団授業では、講師の授業を聞いてわかった気になってしまうことが多く、知識が定着しない心配があるのです。
また集団授業では、わからなかったところを積極的に講師に聞きに行くなどしないと、苦手分野を克服できず十分な学習効果が得られない可能性もあります。
予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。
四谷学院のカリキュラムのご案内
四谷学院の「ダブル教育システム」は、上記のような予備校の欠点をカバーし、効率的な成績の向上をサポートします。ここからは、ダブル教育システムで取り入れているポイントを見ていきましょう。
科目別能力別授業
四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けをして、科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組みです。科目ごとに無理なく理解が進み、効率的な成績アップが望めます。
多くの予備校では志望校やテストの総合得点でクラス分けをします。そのため、苦手科目の授業についていけない、得意科目の授業が物足りないなど「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがちです。科目別能力別授業なら、こうした予備校の弱点をカバーできます。
科目別能力別授業の詳細はこちら!55段階個別指導
55段階個別指導では、科目別能力別授業でインプットした知識のアウトプットを徹底的に行ない、解答力につなげます。
55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析した55のテストにより、理解に穴がある点、考え方が不完全な点などを段階的に確認します。中学レベルから東大レベルまでの55段階を体系化して指導するのが特徴で、東京歯科大学の入試に必要とされる力も着実に身につけていくことが可能です。
55段階個別指導の詳細はこちら!まとめ:東京歯科大学入試は基礎固めと過去問の研究が重要!
【東京歯科大学の入試概要】
- 私立大学なので、一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜が中心。その他、学校推薦型選抜や帰国子女・留学生特別選抜、学士等特別選抜なども実施されている。
- 難易度はやや難。
【東京歯科大学の入試データまとめ】
- 一般選抜(Ⅰ期)の学部での実質倍率は4.125倍(2022年度)。
【勉強方法まとめ】
- まずは基礎を徹底し、ミスをできるだけ少なくすることを意識することが大切。過去問の研究も念入りに行なう。
- 時間配分の練習をしておく。
東京歯科大学は入試難易度がやや難レベルの私立大学です。東京歯科大学に合格にするには、基礎を徹底しミスをできるだけ少なくすること、過去問の研究を入念に行なうことが重要になってきます。東京歯科大学の合格を目指す方は、ぜひ四谷学院への入学をご検討ください。
四谷学院の「ダブル教育システム」では、自分の理解レベルに合った授業により、東京歯科大学合格に必要な力を効率的に身につけられます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
※本記事でご紹介した情報は2023年4月13日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
失敗しない予備校選びは説明会参加が重要!
予備校選びは大学受験の合否に直結するといっても過言ではない、重要な要素です。インターネットの口コミや予備校のパンフレットだけでは情報に限りがあり、他の受験生に後れをとる可能性もあります。自分に合った予備校は、説明会に参加し、自身の目で確かめて選ぶのが一番です。
以下の記事では、予備校の入学説明会について詳しく解説しています。ぜひチェックして、予備校の説明会に参加するときに感じがちな疑問や不安を解消してください。