【2024年度最新】東北大学の国語 入試対策 出題の特徴と難易度を解説!

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こんにちは。四谷学院国語担当、岡です。
1907年(明治40年)に日本で3番目の帝国大学として創立した東北大学。入試においては、悪問・奇問のたぐいは一切ないと言われています。しかし、難関大である東北大には付け焼き刃は通用しません。

そこで今回は「東北大の国語をどう対策していけば良いのだろう?」といった疑問を抱えている方に向けて、東北大国語の特徴とその対策の仕方について紹介していきます。

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東北大学「国語」試験とは

試験時間

試験時間は2020年度まで120分でしたが、それ以降150分に変更されました。

問題構成

問題の構成は現代文2題、古文1題、漢文1題の合計4題からなっています。

難易度

制限時間が伸びた2021年度以降はさらに難易度も上がっています。特に古文・漢文は全国の国公立大学の中でも最も高いレベルにあると言えます。

全体傾向

現古漢のすべてに共通する特徴として、字数制限付きの記述問題の割合が高いことが挙げられます。的を射た解答を作成するためには、的確な時間配分と十分な読解力、記述力が必要です。

東北大「国語」各大問の設問内容と対策

現代文

東北大の現代文は、例年、評論文と小説文から出題されています。

評論文で扱われるテーマは人文学分野の広範囲にわたりますが、過去には理系のテーマがベースとなる文章も出題されており、幅広いジャンルに対応する語彙力を身につけておくことが必要です。
設問は5問で構成されており、内訳は漢字の書き取り1問、傍線部の説明4問となります。傍線部の説明問題は字数制限や「本文の内容に即して」という条件が付くことが多く、適切な語彙を選ぶ力や重要なポイントを見抜く力が試されます。
また最後の設問では「本文全体の内容をふまえて」答える問題が出されることがあります。この設問に答えるには、本文の要点についての理解はもちろん、指定された範囲や文章の論理展開に応じた厳密な読みと整理が必要になります。

小説文では、語句の意味1問、傍線部の説明4問の計5問が出題されます。小説文でも説明問題は字数制限付きです。解答の根拠を、傍線前後だけではなく本文全体から探す必要がある設問もあります。
登場人物の心情を問う問題が多く、人物の行動や環境の変化、他の人物との関わりなど様々な要素を考え合わせたうえで答案を作成することが求められます。

以上の特徴から、東北大の現代文対策は以下のようになります。

①豊富な語彙力を身につける
②本文の要点を簡潔にまとめる要約練習を積み重ねる
③過去問等を通じて記述解答の訓練をする

古文

東北大の古文の出典は多種多様です。そのため、あらゆる時代、あらゆるジャンルの古文作品に慣れておく必要があります。
設問としては全5問で、単語または短文の意味を答える問題、口語訳、内容説明問題で構成されます。特に口語訳では、指示語の内容も補った上での解答が求められることもあり、傍線以外の本文全体の内容を理解したうえで、過不足のない解答を作成する本格的な古文解釈力が必要です。
内容説明では複数のポイントを短い字数制限の中で答えさせる問題が特徴的で、端的な解答を作成する力が必須です。
和歌や俳句に関する問題も出題された実績があり、自力で和歌や俳句を解釈できるようになっておく必要があります。
一方品詞や活用形を問うような単純な文法問題や文学史の出題は、近年はほとんどありません。

以上の特徴から、東北大古文対策は以下のようになります。

①各時代、ジャンルの文章を扱い演習する
②本文全体の内容を踏まえた口語訳、意訳の練習を積む
③常に字数を意識した記述対策演習を行う

漢文

東北大の漢文は、例年思想関係の文章が出題されていますが、近年は珍しい出典からの出題もあり、様々なジャンルの文章に慣れておくべきと言えます。
漢詩の出題は、近年はありませんが、漢詩の規則や解釈については共通テスト対策の際とあわせて意識して取り組んでおくべきでしょう。
設問は全5問で(2022年度は6問)、基本的な塾語の意味や読み方を問うもの、口語訳、内容説明問題が出題されます。単純に読み方を問うものであっても傍線部分の訓点は省略されているため、問題の難易度としては非常に高くなっています。
漢文の対策は多くの受験生が遅れがちになるので、東北大を志望する場合は特に意識的に対策を進めていく必要があります。

以上の特徴から、東北大漢文対策は以下のようになります。

①基本的な句形、漢字を身につける
②訓点が省略された白文から書き下す練習を積む
③早い段階から過不足なく記述解答を作成する練習を積む

まとめ「東北大学の国語 入試対策 出題の特徴と難易度を解説!」

今回は東北大国語について紹介しました。東北大の国語の問題は、記述量が多い上に解答条件も厳しく、対策に骨が折れるかもしれません。でも、基礎知識や解き方を丁寧に積み上げ、幅広い問題を解いて実戦力をつけることができれば怖くはありません。

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東北大のように、厳しい解答条件が付いた記述問題の対策は、答案を先生に見せて改善点を指摘してもらうことが肝要です。ぜひ四谷学院のダブル教育を最大限に活用して、東北大学合格を掴み取りましょう!

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