【英語よくある質問】第3回「otherとanotherとthe otherの使い分けは?」

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こんにちは、四谷学院の山中です。

今回は、「生徒からよくある英語の質問」を紹介するシリーズの第3回です。
ちょっと細かい話も出てきますが、気になったところのつまみ食いでも良いのでぜひ読んでくださいね。

英語のよくある質問シリーズ
第1回:【英語よくある質問】第1回「aとtheってどう違うの?」
第2回:【英語よくある質問】第2回「可算名詞・不可算名詞って結局なんなの?」
第3回:→この記事です。

otherとanotherとthe otherの使い分けは?

otherか?anotherか?the otherか?
この区別はテストでもそのまま問われますので、かなり実戦的な質問ですね。

実は、【英語よくある質問】第1回「aとtheってどう違うの?」の内容をきちんと読んだ人は、もうほとんど解決したも同然です。どういうことかというと。。。
anotherやthe otherなどは
①単数or複数
②特定or不特定
という区別ができていれば、簡単に理解できるからです。
※other系の語は代名詞と形容詞の用法がありますが、話を簡単にするために、ここでは代名詞の用法に絞ってお伝えします。

例えば、
「私は3台の車を持っています。1台は黒で、そのほかは白です。」
このとき、「そのほか」という言葉は英語でどう表すでしょうか?

ではここで、①②の視点で考えましょう。

①単数or複数:2台なので「複数」です。
 → 語尾にsを付ける。

②特定or不特定:話し手も聞き手も「ああ、残りの2台の車のことね」とわかるので「特定」です。
 → a/anではなくtheが必要。

よって、otherにtheと複数形のsを付けて、 “the others”とすればOKです。

もう一つ例を見てみましょう。
「この服、ちょっとデザインが好みじゃないなぁ。すみません、ほかの物を見せてください。」
この文の「ほかの物」は英語でどう表すでしょうか?

先ほどと同じく、①②の視点で考えてみます。

①単数or複数:一つの服でしょうから「単数」です。
 → 語尾にsを付けない。

②特定or不特定:話し手と聞き手の間で「例のあの服!」という意見がまだ一致していません。よって「不特定」です。
 → theではなくa/anが必要。

ということで、この場合は “another”という語を使うのだとわかります。
※an otherではなく、合体して1語になります。

これまでのことをまとめると、other系の語は以下のような仕組みになっていることがわかります。
a/anとtheの違いや、複数形のsの有無に注目して比べてみましょう。

使い分け早見表

意外と簡単ですよね?
「なんだかよくわからない」と悩んでいる人は判断の基準がよくわかっていなかっただけなんです。

ここまで読んだあなたは、きっと今後困ることはないはずです。どんと来い!other問題!

~まとめ~

英語の文は「英語を通して見た世界」が前提になっています。
普段日本を使っている私たちにとっては奇妙に思えるようなルールがたくさんありますが、それを一つ一つ受け入れていくのも英語学習のうちです。

英語と日本語は全く違う言語です。
違うのが当たり前なのですから、「違うこと」を毎回「嫌だなあ」と捉えるのではなく、「だから面白い!」と思うように心がけると、英語を楽しく身に付けることができますよ。

まだチェックしていなければ、他の質問もお読みください!

★英語のよくある質問シリーズ
第1回:【英語よくある質問】第1回「aとtheってどう違うの?」
第2回:【英語よくある質問】第2回「可算名詞・不可算名詞って結局なんなの?」
第3回:→この記事です。

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