こんにちは。
四谷学院の奥野です。
先日、大阪大学が、2017年2月に実施した工学部・理学部など6学部の一般前期入試の物理で、出題と採点ミスがあったことを発表し、話題になっていました。
本来なら合格だった30人の受験生が、不合格通知を受け取ることになってしまっていたのです。
今回は、そんな大学の出題ミスをテーマに話していきたいと思います。
出題者は神ではない
大学受験というと、どうしても受験する側の立場から考えてしまいますよね。
大半の人にとって、試験は「受ける」ものであって、「出題する」ものではありません。
ただ、よく考えてみてください。
試験というのは人間が受けるものであると同時に、人間が作るものです。
高度な人工知能が大学入試の問題を作成するという未来もあるのかもしれませんが、少なくとも2018年ではまだ人間が作成しています。笑
人間は誰しもミスをします。
全知全能の神でもありません。
大学受験について考える時、「出題者は神ではない」ということを念頭に置きましょう。
出題ミスってどんなものがある?
今回の大阪大学に限らず、大学入試での出題者側のこういったミスというのは、実は有名大学でも珍しくありません。
→「あれ、イもエも正解じゃない?」
「下線部に関わる4つの文の中から、間違っているものを選びなさい」
→「全部、合ってるんですけど・・・」
このように、複数の正答が存在したり、逆に正答が一つも無かったり。というのが典型的な出題ミスです。
出題ミスって結局どうなるの?
出題ミスが起きたとき、結局その問題の判定はどうなるのでしょうか?
・全員正解扱いにして加点
・逆に全員不正解扱いにして点数に加えない
結論としては、「全員正解扱い」です。
例年、試験が終わり出題ミスが発覚すると大学側は「合否に影響が出ないよう、全員を正解扱いにします」という趣旨の発表を行います。
果たして本当に合否に影響は出ないのか
もっとも気になるところ・・・
果たして本当に合否に影響はないのでしょうか?
大学側の出題ミスは受験生が防げるものではないですよね。
不備があったその問題に悩み、余計な時間をかけてしまったことでそれ以降の問題が解けなくなってしまった。
不いくら考えても解けず、それを引きずってしまって、あとの問題でミスをしてしまった。
受験本番は時間との勝負。考えられるケースはいくらでもあります。
全員正解にすれば解決する問題ではないのです。
受験生への影響は、間違いなく出ます。
とにかく影響を最小限に抑えよう
四谷学院として、受験生のみなさんにアドバイスしたいのは、「とにかく影響を最小限に抑えること」。
解いていて「何かおかしい」と思った問題があったら、出題ミスの可能性もあるということです。
「この問題、正解2つあるんじゃない?」
「この問題、1つも正解無いんじゃない?」
そう感じたら、そこで必要以上に悩みすぎたり、時間をかけすぎて、本来解ける問題に手が回らなかった、焦って解けなかったということのないよう、飛ばして後回しにするなど、まずは解ける問題を確実に解くことを最優先にしましょう。
解ける問題で失点してしまうことのないようケアレスミスに気を付けて、1点1点を大切にしてください。
四谷学院では、受験のプロである受験コンサルタントが学習アドバイスをいたします。
学習の仕方、試験へ臨む姿勢など、あなたをしっかりサポートいたします。
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