大学受験:夏休みに受験生がやるべき英語の勉強とは?

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こんにちは。四谷学院英語担当、山岡です。
この夏、どんな風に勉強を進めていこうか迷っている高校3年生、高卒生が多いかもしれません。1月共通テスト、2月の各大学の入試までに、実力をアップさせるためにも、この夏の過ごし方はとても重要です。

この記事では、受験生の天王山と呼ばれる夏休みに、どうすれば英語の得点力アップにつなげることができるのか!ということについて紹介します。

英語の得点力アップに欠かせない3つのこと

まず大前提として、どのレベルの受験生もするべきことは同じです。

①語彙力(単語・イディオム)を身につける
②文法・語法の力を身につける
③長文を読む練習をする

この3つが英語の得点力アップには欠かせません。

「ん?この3つって、夏休みじゃなくてもやっていることなのでは…?」
と感じたそこのあなた、素晴らしいですね。大正解!
この記事を読んでいる人の多くは、日常会話で英語を使うことは少ないと思います。そんな普段は使わない言語をたったの1-2ヶ月で習得してください!といわれても、当然難しいですよね?受験英語ももちろん同じで、英語は夏休みだけ頑張ってやったら点数が伸びるわけではありません。

短期間でまとめてやって点数を大幅に上げる、という勉強法はありません。英語とは、時期関係なく長期的に学習を続けていくことで伸びるものです。

これまで学習してきたことを夏休みにも継続して行っていくことこそ、得点力アップの秘訣なのです。

とはいえ、「1学期は中々学習が上手くいかなかった…」という人や、「英語の学習法がまだつかめていないな」という人もいるかもしれませんね。
大丈夫、まだ間に合います!
これから英語の学習法を解説します。今日からさっそく実行してみましょう!

①語彙力(単語・イディオム)を身につける

まず英文を読むのに欠かせないのが語彙力です。文法が分かっていても、出てくる単語の意味が分からなければ、結局その文が何を言っているのかがわかりません。単語やイディオムをすぐに日本語訳できる状態を作りましょう。

そのためには、学習計画を立てることが重要です。「この日は一気に100語覚えたけれど、翌日は20語しかできなかった」このように学習量にムラがあっては思うように上達しません。できるだけ毎日同じ量をこなしましょう。
また、単語は1度見ただけでは中々覚えることはできませんから、単語帳であれば1周では覚えきれないということですね。それを踏まえて計画を立てることが大切です。

計画の立て方

実際に、夏の学習計画を立ててみましょう。
例えば、2,000語の単語が載っている単語帳を持っているとします。手順は以下の通りです。

夏の計画例
(1)7月から11月の5ヶ月間
「単語帳を3周して覚える!」という目標を立てる。

(2)1ヶ月に落とし込む
目標達成するためには、まずはどんなペースで1周をクリアする必要があるか計算してみましょう。
1ヶ月を30日として50日、つまり「1ヶ月と約20日に1周のペース」で学習すれば、11月末に3周目が終わります。

(3)1日に落とし込む
では(2)のペースで進めるには1日に何語学習する必要があるか計算してみましょう。
2000語を50日で割ると「1日に40語」を覚える必要があるとわかりますね。

このように長期的に立てた目標から逆算して1日に必要な学習量を決めていきます。イディオムも同様の方法で計画を立てましょう。計画を立てずになんとなく単語帳を進めて、気づいたら1周しないまま秋になってしまった…ということにならないようにしましょう。

学習法を工夫する

自分に合った単語の学習法は人によって異なります。声に出して読むことで覚える方法、書いて覚える方法、次の日に覚えられているかテストして確認する方法…いろいろな方法を試して、自分に合った学習法を見つけましょう。

もう1度いいますが、単語は1度見ただけでは覚えられないため、何度も繰り返して学習しましょう。

②文法・語法の力を身につける

英文を読むために語彙力と同じくらい重要なのが、文法・語法の力です。

これまでに学習した文法事項を抜け漏れなく理解できていますか?
よく出てくる語法はしっかり身についていますか?

元気よく「YES!」と答えられない人が多いと思います。入試の読解問題では、いつどんな文法や語法が出てくるかわかりません。理解がしっかりできていないと、いざ英文で出てきたときに気づくことができず、正しく解釈することができなくなってしまいます。文法単体の問題がでる大学もありますが、基礎の理解があいまいだと入試レベルの難しい問題になった瞬間に太刀打ちができなくなってしまいます。

もし「まだ基本が抜けているな」という実感があれば、学校の教科書や基本的な参考書の章末問題などを使って基礎事項を優先して勉強しましょう。基本が身についた段階に入ったら、今度は実際に過去問や、大学入試レベルの問題集で演習を重ねましょう。ちなみに四谷学院の55段階個別指導であれば、中学レベルの復習から始まり、語法も含め基礎を段階的に確認して抜け漏れを埋めることができます。そして実際に大学で出題された問題の演習まで、カリキュラムに沿って自動的に進んでいくことができますよ。

③長文を読む練習をする

普段どれくらい長文を読む練習をしていますか?学習時間を多く確保することができる夏休みは、確実に「毎日1題」は長文を読みたいところです。では、長文を読む練習をするにあたって気をつけておきたいことは、何でしょうか?それは「自分のレベルに合わせた長文を読むこと」です。読んでいる長文が難しいと思うのであれば、今の自分のレベルに長文を合わせましょう。無理して難しい長文を読んでも伸びない一方です。やる気が失われてしまうばかりで、力になっていきません。頑張って勉強をしているのに、そんな状況になってしまうのは悲しいですよね。

そして、長文をただぼーっと読んで、解いて、答え合わせをして終わり、では不十分です。理想の学習サイクルを徹底させ、効率よく学習していきましょう。

■理想の学習サイクル
目標解答時間内に解く
→もう1度見直して自分の課題を洗い出す
→答え合わせをする
→復習として英文全体を正しく解釈する

以下の記事で読解力を伸ばす方法について紹介しています。手順などをより具体的に紹介しているので、ぜひ見てみてくださいね。

【英語・長文問題】読解力を身につけるコツ!早く、正確に英文を読むための勉強方法をわかりやすく紹介

英語の学習は焦らない!

冒頭で紹介した英語の得点力アップに欠かせない3つのことはこちらでした。

①語彙力(単語・イディオム)を身につける
②文法・語法の力を身につける
③長文を読む練習をする

この3つのほかに英語を学習するにあたって、ぜひ心に留めておいてほしいことがあります。それは「決して焦らないこと」です。

受験生になると模試を受ける回数も増えてきます。結果が返ってくるたび、点数や志望校判定に心が左右されますよね。「前より全然伸びてない」「このままで間に合うのだろうか」「もっと難しい問題に速く取り組まないと」と、つい焦ってしまったりもします。これを書いている私自身も、受験生の時は模試の結果がくるたびに何度も焦り、不安になり、自分の志望校を変えた方が良いのではないかと悩んだことがあります。しかし最初にもお伝えした通り、英語の学力を伸ばすためには、じっくりと学習に取り組む必要があります。その途中では何も変わっていないように感じられるかもしれません。しかし、しっかり勉強を続けていけば、あなたの中には語彙、文法・語法、読解の知識が確実に蓄積されていて、それらの知識がお互いに結びついたとき、「英語が読めるようになってきた!」とはっきり実感できるようになります。ですから、「いま自分のやっていることは必ず結果につながる!」と自信を持って、日々の学習を進めていきましょう。

まとめ:「大学受験:夏休みに受験生がやるべき英語の勉強とは?」

夏休みは受験生の天王山です。ここでしっかり踏ん張って学習を続けられるか、気を抜いてなんとなく夏休みを過ごしてしまうかで、その後の成績に大きな差がついてしまいます。2学期以降は入試レベルの演習量もどんどん増えていきますから、抜けている基礎は夏休みのうちに埋めてしまいましょう!

四谷学院では語彙力・文法・語法・読解問題を自分のレベルに合わせた学習ができるような夏期講座が豊富に用意されています!どんな内容を扱うのか気になる方は、四谷学院の相談会へ参加してみてくださいね。

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