こんにちは、四谷学院の受験コンサルタントの田中です。
小論文は、「知的能力の多様性」を測ることのできる科目とされています。多くの大学では、総合型選抜をはじめとする推薦入試において小論文の試験を課しているのは、そうした理由からなんです。高校から提出される調査書やマークシート式の質疑応答でもある程度は受験生を「知る」ことができるかもしれませんが、それだけでは測れない個々人の思考力や発想力、構想力等を大学は知りたがっています。小論文はあなた自身の言葉で、大学にアピールするチャンスとも言えます。
しかし、現実としては、自分の考えや主張を言葉にして他人に伝わるように説明することの難しさを感じている高校生が多く、それ以前に、小論文の課題を正しく読み解けないあるいは、どのような視点をもって取り組めばいいか分からない…という受験生も多いのです。
今回は、これまで一度も小論文を書いたことがない高3生と先生との会話をもとに、推薦入試の小論文対策について解説していきます。
小論文の壁「資料読解型問題」
自分一人で対策できますよね?
でも、女性のグラフの特徴のまとめは、やや分かりにくいかな。
そ、そういえば先生、これ、「問1」って書いてありますけれど…。
最終的にはこれ以外の複数の資料の内容を踏まえて、自身の考えを述べる必要が出てくる。
推薦入試のカギを握るのは?
推薦入試とは、ひとりでは対策が難しい入試とも言われています。その理由は、筆記試験と異なり、過去問が公開されないことが多く、されていても小論文や面接など、「自分なりの正解」を導き出すのに、思う以上に時間がかかるからです。
推薦入試で合格を手にするためのカギについて、1つずつ見ていきましょう。
情報戦略
大学入試においては「情報」が必須となっています。一般選抜以上に「情報」の力が大きく影響するのが推薦入試。学校推薦型選抜でも総合型選抜においても、大学ごとに面接の形式、質問の内容、課題の種類が異なり、求められる力も様々です。同じ「小論文」でも比較的自由に作文させるタイプのものもあれば、細かな資料が提示されて、その読み取りや分析が重視されるタイプの出題もあります。
過去問題は公開されていない場合もあるので、実際に受験・合格した先輩方の情報やデータを集めてそれらをもとに、あなたにピッタリな具体的な戦略を練っていく必要があるでしょう。
自己アピール
学校推薦型選抜・総合型選抜、両方で必須なのが自己アピールです。面接や小論文などでは「自分がいかにこの大学にふさわしいか」ということを大学側にしっかり伝えなければいけません。受験生は一人ひとり「いいところ」が異なりますから、まずが自分の「いいところ」をしっかりと把握することが大切です。また、これまでの合格データをもとにしつつ自分の良さを十分に生かせる大学選びも合格へのカギとなってくるでしょう。
【動画】大学推薦入試の自己PR文のNG文例とおすすめ文例を紹介
小論文対策
小論文対策で一番難しいこと、それは「第三者の視点を持つ」ということです。ほかの科目のテストであれば「正解」が存在します。一方、小論文の場合には「正しく論証できているか」が問われます。ところが、答案の「分かりにくさ」や「より良い表現のしかた」などは書いた本人には見えにくいものなのです。
こうした小論文の学習特性のため、「読み手に伝わるように書く」といったトレーニングとして、第三者による添削指導が最も効果的と言えるでしょう。もちろん、その第三者はプロの講師が望ましいということは言うまでもありません。
そして、3つのうち最も時間がかかるのは「小論文対策」です。四谷学院の小論対策
高校生コース「高3小論文」は、小論文について幅広く扱っていきます。初めて小論文を学ぶ人はもちろん、自信が持てない、苦手意識がある人も、着実に力を付けていくことができます。
また、すでに大学が決まっていて志望理由書を作成したいとか、苦手な小論文をガッツリ指導してほしい方には、「個別指導」をピンポイントで併用し、対策をすることもできるので安心です。
同志社大学グローバル・コミュニケーション学部合格
私は四谷学院のおかげで自分の志望校に学校推薦型選抜があることを知り、受験を決めてからは個別指導で小論文や志望理由書の書き方を基礎から丁寧に教えてもらいました。1対1の指導はいい緊張感があり、おかげで本番でも周りの環境に飲み込まれることなく、しっかり実力を発揮できました。
夏期講習では2種類の推薦講座を用意
四谷学院の夏期講習「小論文講座」は、「メディカル小論文」「慶応小論文」「小論文入門」と細分化されていて、自分が必要とする内容をピンポイントで対策できます。
総合型選抜をはじめとする推薦入試での合格を目指す人向けには「推薦・総合型 小論文対策」「推薦・総合型 資料作成講座」の2講座をご準備しています。