大学受験合格に必要な勉強時間は?推奨時間を時期ごとに解説

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こんにちは、四谷学院の受験コンサルタントの田中です。
大学受験のために勉強していると、「他の人たちはどれくらい勉強しているのだろう」と気になってくるかもしれません。

もちろん、勉強時間が長くても、質がともなわなければ志望校合格は難しいです。
とはいえ、勉強時間と成績はまったくの無関係ではないので、目安を知っておくことは役立ちます。しかも、最低限必要とされる勉強時間はある程度決まっています。

そこで今回は、大学受験合格に必要とされる勉強時間を、時期ごとに解説します。
高卒生の方の勉強時間にもふれますので、ぜひ参考にしてください。

受験生の勉強時間はどれくらい?

最初に、受験間近の高校3年生と高卒生の勉強時間を比較してみましょう。学校以外の「学習時間」です。

高校生に比べて高卒生は勉強時間が長いイメージがありますが、実はそれほど差はありません。

平日の勉強時間は、高校生・高卒生、どちらも4~6時間程度の人が最も多く、それぞれ42%・45%となっています。

次に多いのが12時間以上で、高校生19%・高卒生18%と、こちらもほとんど違いがありません。

休日に10時間以上勉強する高校生は73%ですが、高卒生は58%。
そして、勉強時間が6時間未満の高校生は0%ですが、高卒生は11%となっています。

もっとも、高卒生と高校生では生活パターンが違います。
休日の勉強時間に差があるのは、高卒生の勉強時間が少ないわけではなく、「コンスタントに勉強しているから休日に無理をしなくても良い」「あえて休みを設けてメリハリをつけている」などの事情があると考えられます。

時期別!勉強時間の目安

次は、高校入学から受験直前期まで、時期別に勉強時間の目安を紹介します。

高校1年生

高校1年生は、毎日勉強する習慣を身につける時期です。
平日は1~2時間、休日は2時間ほど勉強にあてるようにしましょう。大切なのは、毎日続けることです。

比較的余裕のあるこの時期に、英検などの民間資格試験にチャレンジするのも良いでしょう。

高校2年生

高校2年生は、本格的な受験勉強に向けて準備する時期です。
平日は2~3時間、休日は4時間くらい、夏休みや冬休みは6時間を目標にがんばりましょう。

ただし、一気に勉強時間を増やすと挫折してしまいます。
平日は適度に休憩をはさむことを心がけ、休日は午前と午後に分けて勉強するなどして、工夫して勉強に取り組みましょう。

高校3年生

高校3年生はさらにくわしく、4つに分けて解説します。

春休み~1学期終了まで

この時期は、まだ部活動をしている人も多いと思います。
一日の勉強時間は、平日は3~4時間、休日は6~8時間くらいを目指しましょう。勉強と部活動を両立させることで、自己管理能力も身に付きます。

夏休み

夏休みは、一日10時間を目安に勉強しましょう。
時間がとれない場合でも、8時間は勉強するようにしてください。10時間の勉強を30日間続ければ、合計300時間です。ここでがんばらなければ、ライバルに大きな差をつけられてしまいます。

秋からは、平日は4~5時間、休日は10時間ほど勉強[S1] に時間を割くようにしてください。
受験が間近に迫っているため、この時期になると10時間でも「足りない」と感じるかもしれません。しかし、本番はまだ数ヵ月先です。無理をしないようにしましょう。

12月以降

共通テストや二次試験直前期の勉強時間は、平日5時間、休日10時間が目安です。
この時期になると、起きている時間のすべてを勉強にあてる受験生も少なくありません。
しかし、インフルエンザなどの感染症が流行する時期でもあるため、無理をして体調を崩さないように気をつけてください。

高卒生

高卒生の勉強時間は、一日6~8時間、秋以降は一日10時間が目安です。
一年を無駄にしないために学習計画をきちんと立て、自己管理を徹底しましょう。
ただし、ときには休むことも必要です。週に一日くらいはしっかり休み、疲れをためないようにしてください。

難関大学に合格した高校3年生の学習時間は?

一般に、大学受験を目指す高校3年生の平均学習時間は、1日「4時間30分」と言われています。
四谷学院の生徒で実際に難関大に現役合格した高校3年生の平均学習時間は1日「6時間40分」でした。これは、土曜・日曜に1日10時間ずつ勉強した上で、学校のある月曜から金曜の間は約5時間の学習時間を確保しているという計算になります。

ちなみに、難関大現役合格者の高校1・2年生の時の学習時間も紹介しておくと、高校2年生が学校以外で1日「3時間」、高校1年生が1日「2時間」という数字でした。

勉強時間が足りない…そんなときは

難関大学の合格を目指す場合、3,000~4,000時間もの勉強が必要といわれます。
だからといって、勉強時間を確保するために睡眠時間を削るのはNGです。

勉強の時間を増やしたい場合は、朝の時間を有効活用しましょう。

朝に勉強するのは、生活を朝型に切り替えるためにも良い方法です。また、移動中などのすき間時間、寝る前のちょっとした時間などを勉強時間にあてるのもおすすめです。一日たった10分でも、1ヵ月続ければ5時間もの時間を確保できます。

「朝はギリギリまで寝ていたい」「すき間時間にスマートフォンをいじるのをやめられない」という場合には、予備校の利用を考えてみましょう。予備校の講義に参加すれば、勉強時間が確実に増えます。講義がない日は自習室を利用して、勉強に集中しましょう。

勉強時間×質で合格は決まる!

今回は、大学受験合格に必要な勉強時間について解説してきましたが、勉強時間が長くても勉強の質が良くなければ合格を手にすることはできません。勉強の質を確保するためには、大学受験に精通している予備校を上手に利用するのがおすすめです。

大学受験予備校の四谷学院なら、個々の学力と目標に合わせたきめ細かな対応が可能なため、勉強の質を高められます。科目別能力別授業と55段階個別指導のダブル教育で、弱点をなくす&得意を伸ばす!を効率よく狙いたい方にもおすすめです。四谷学院のダブル教育で勉強の質を高め、志望校合格を目指しましょう。

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