上智受験対策!上智受験の難易度や合格に向けての勉強法を解説

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「上智大学の受験対策はどうしたらいい?」
「難易度や合格に向けての勉強法は?」

と思う人は多いでしょう。

上智大学は、難関大でありながら、入試問題の難易度自体は標準からやや難しい程度です。抜け・漏れのない基礎力と、問題を素早く処理するための解答力・実戦力を身につけることにより、合格は可能となるでしょう。

この記事では、上智大学の入試問題で問われる能力、上智大学試験の概要、上智大学に合格するための勉強方法について解説します。

※本記事に記載されている情報は2022年6月27日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

上智大学の入試問題で問われる能力


上智大学の入試問題で問われる能力はどのようなものなのでしょうか?ここでは、上智はどのような人材(学生)を望んでいるのか、上智入試の特徴、各科目の試験問題の特徴、および上智入試の難易度について見ていきましょう。

上智はどのような人材(学生)を望んでいるのか

上智大学は、カトリシズムの精神を基盤とし、以下の4つを柱とする人材養成を教育の目標としていますので、それらを高めたいと思う学生を望んでいます。

  1. キリスト教ヒューマニズム精神の涵養
    本学の建学の理念であるキリスト教ヒューマニズムに触れてこれを理解すること、他者や社会に奉仕する中で自己の人格を陶冶すること、真理の探求と真の自由を得るために自らを高めること。
  2. 他者に仕えるリーダーシップの涵養
    他者のために、他者とともに生きる精神-Others with, Others for Women and Men-を育むこと、社会から受ける恩恵を自覚し、それにともなう責任感を抱くこと、リーダーシップに必要な基礎能力を培うこと。
  3. グローバル・コンピテンシーの養成
    グローバル・イシューへの関心を抱くこと、複数の言語でコミュニケーションできること、さまざまな文化の違いを理解し、その違いを肯定的に受け止め、それらのかけ橋となれること。
  4. 幅広い教養と専門分野の知識・能力の修得
    幅広い教養やコミュニケーション能力など社会人としての基礎能力、専攻する学問分野における専門的知識・能力を修得すること。

参照:Admissions & Aid|上智大学

上智大学入試の特徴

2021年度以降、上智大学の一般選抜は、従来の「TEAP利用型」「学科別」の2方式から大きく変更されました。

新方式では、一般選抜として「TEAPスコア利用型」「学部学科試験・共通テスト併用型」「共通テスト利用型」の3方式が実施されており、試験の概要は次のようになっています。
なお、神学部神学科、総合人間科学部心理学科・看護学科では、全方式で2次試験として面接が実施されます。

  • TEAPスコア利用型(全学統一日程方式)
    事前受験したTEAP(もしくはTEAP CBT)のスコアを提出し、指定された大学独自試験の得点、出願書類から、総合的に合否判定する方式。スコアを英語の得点として利用するので、提出は必須です。
  • 学部学科試験・共通テスト併用型
    大学入学共通テスト(任意提出した外国語外部検定の試験結果がある場合は、それも含む)と、大学独自の学部学科試験の得点、出願書類から、総合的に合否判定する方式。学部学科試験は、いわゆる科目での試験ではなく、学部学科への適性検査という位置付けで、文章力や思考力、表現力などを総合的に見る形式のものが多くなっています。大半がマーク式と記述式の併用です。
  • 共通テスト利用型
    大学独自試験は実施せず、大学入学共通テスト4教科の成績と出願書類のみで合否判定する方式。2023年度入試から、3教科型の導入が予定されています。

一般選抜の詳細や、その他の選抜方法については、最新の募集要項や上智大学HP 入試案内にてご確認ください。

試験問題の特徴

上智大学の一般選抜で、特徴的な試験問題といえば、学部学科試験・共通テスト併用型で導入された「本学独自試験」でしょう。

これは学部学科適性試験とされており、多くの学部・学科で、文章力理解力、論理的思考力、表現力などを問う内容となっています。5教科の枠にとらわれない総合問題の導入で、併願先としての受験生が減り、上智大学への進学に意欲のある学生に絞られたとの見方もあるようです。

学部学科適性試験の内容の例を挙げておきましょう。

【文学部哲学科】哲学への関心および読解力・思考力・表現力を問う試験
【総合人間科学部教育学科】人間と社会に関わる事象に関する論理的思考力、表現力を問う総合問題
【外国語学部英語学科】①高度なレベルの外国語学習に対する適性を測る試験②外国研究に必要な基礎的知識・日本語の読解力・論理力・思考力を測る試験

上智大学入試の難易度

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、上智大学の入試の偏差値は59~77、共通テスト得点率は74~92%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部偏差値
文学部69~75
神学部59~62
外国語学部70~76
法学部74~77
経済学部67~76
総合グローバル学部73~77
総合人間科学部60~76
国際教養学部76
理工学部65~67

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

上智大学試験の概要


ここからは、上智大学入学試験の概要を紹介します。出願資格や試験科目、合格要件、および出願者数や合格者数のデータを順に見ていきましょう。

出願資格について

上智大学の出願資格は以下のとおりです。

  1. 高等学校または中等教育学校を卒業した者、および入学年の3月31日までに卒業見込みの者
  2. 特別支援学校の高等部または高等専門学校の3年次を修了した者、および入学年の3月31日までに修了見込みの者
  3. 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者、および入学年の3月31日までに修了見込みの者
  4. 外国における、12 年の課程修了相当の学力認定試験に合格した者、および入学年の3月31日までに合格見込みの者
  5. 我が国において、外国の高等学校相当として指定した外国人学校を修了した者、および入学年の3月31日までに修了見込みの者
  6. 高等学校と同等と認定された在外教育施設の課程を修了した者、および入学年の3月31日までに修了見込みの者
  7. 指定された専修学校の高等課程を修了した者、および入学年の3月31日までに修了見込みの者
  8. 旧制学校等を修了した者
  9. 国際バカロレア、アビトゥア、バカロレアなど、外国の大学入学資格の保有者
  10. 国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI)の認定を受けた外国人学校の 12 年の課程を修了した者、および入学年の3月31日までに修了見込みの者
  11. 高等学校卒業程度認定試験(大学入学資格検定を含む)に合格した者、および入学年の3月31日までに合格見込みの者で、満 18 歳に達する者
  12. 本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、入学年の3月31日までに満 18 歳に達する者

上記の12番により受験を希望する場合は、入学センターに問い合わせが必要です。

参照:上智大学一般選抜入学試験要項(PDF)

試験科目や合格要件

ここでは、上智大学の一般選抜での試験科目の例を、一部学部・学科について取り上げます。
なお、試験科目の詳細については、最新の入学試験要項でご確認ください。

以下の内容は、2022年6月27日現在の情報です。

【TEAPスコア利用型(全学統一日程入試)】

学部・学科試験区分試験教科・科目試験時間配点出題形式
神学部

文学部(哲学科を除く)

英語外部検定試験英語事前に受験したTEAPまたはTEAP CBTの試験結果を提出150
本学独自試験国語国語総合(古文・漢文含む)60分100マーク式
地理歴史日本史B、世界史Bより1科目選択90分100マーク式・記述式併用

【学部学科試験・共通テスト併用型】

学部試験区分試験教科・科目試験時間配点出題形式
大学入学共通テスト外国語英語(リーディング、リスニング)、ドイツ語、フランス語のうち1科目選択60
国語国語40
地理歴史

または公民

または数学

日本史B、世界史B、地理B、倫理、政治・経済、「倫理、政治・経済」、数学Ⅰ・Aより1科目選択40
本学独自試験学部学科適性試験社会(国際関係や環境問題を含む)と法・政治に関する試験(基礎学力や思考力を問うもの)75100マーク式・記述式併用

出願者数や合格者数のデータ

上智大の一般入試(学部学科試験・共通テスト併用型)の出願者数と受験者数、合格者数、倍率は次のとおりです。

学部募集人数出願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
12555484.66.8
2031,9381,8724569.54.1
総合人間科1141,4061,347222126.1
1401,5031,444425113.4
経済1702,7752,650574164.6
外国語1651,9261,852575123.2
総合グローバル70980939232144.0
理工1202,3352,193473194.6

参照:上智大学2022年度入試統計(一般選抜)(PDF)

上智大学に合格するための勉強方法


上智大学に合格するための勉強方法は、どうすればいいのでしょうか?ここでは、上智に入るには何をすればいいのか、受験期の過ごし方、独学で勉強する場合の注意点、予備校で勉強する場合の注意点、四谷学院のカリキュラムのご案内を見ていきましょう。

上智大学に入るには、何をすればいい?

上智大学に入るためには、万遍ない基礎力を固めること、および素早く問題を処理する解答力・実戦力を身につけることが大切です。

上で解説したとおり、難関大である上智ですが、試験問題自体の難易度は標準からやや難くらいとなるのが例年の傾向です。したがって、教科書を中心として基礎をしっかり固めることで合格は射程に入ります。

ただし、上智大の入試問題は試験時間のわりに問題数が多いため、問題を素早く処理する解答力・実戦力が要求されます。また、偏差値法を採用しているため、苦手科目を作らず満遍なく基礎を固めることも必要だといえるでしょう。

受験期の過ごし方

上智大に合格するには、学期ごとにしっかりと目標を定め、さらにその目標を月ごと、週ごとの目標に落とし込み、スケジュールをきちんと管理しながら受験期を過ごしましょう。

まず1学期は、基礎をしっかりと固めましょう。教科書に徹底的に取り組むのがおすすめです。次に、夏休みは、苦手科目の克服にチャレンジしましょう。夏休みが過ぎてしまえば、苦手科目の克服に時間を使うことは難しくなります。

2学期は、解答力を身につける期間です。1学期で身につけた基礎を、どうやって問題の解答につなげればいいかを学びましょう。

受験も差し迫ってくる3学期は、実戦力を身につける期間です。過去問題に時間を計りながら取り組み、問題を素早く処理する方法を学びます。

独学で勉強する場合

独学で勉強する場合に注意しなければいけないのは、第一にスケジュール管理を徹底して行うことです。1人で勉強していると、つい勉強を後回しにしてしまうなどして作成したスケジュールが遅れることになりがちです。スケジュールが予定通りに進んでいるかは、週ごと、月ごと、および学期ごとに確認し、もし遅れているようならスケジュールを組み替えることも必要となるでしょう。

また、独学で勉強すると、自分の実力がどのレベルにあるのかがわかりにくくなります。自分では「このレベルに達した」と思っても、客観的に見た場合そうでないこともあります。模試を積極的に受けるなどし、自分のレベルを常に確認しながら勉強を進めましょう。

予備校で勉強する場合

予備校で勉強する場合、「予備校へ通っている」というだけで安心してしまいがちです。しかし、予備校に通っていても、漫然と授業を受けているだけだと勉強の効率が上がらないことがありますので注意しましょう。

まず気をつけなければいけないことは、予備校の授業レベルと自分の能力レベルが合っているかどうかです。予備校では、「志望校別」などでクラス分けがされることが多いでしょう。上智大などの難関大のクラスでは、授業レベルも高くなります。しかし、自分の能力と比較して授業レベルが高すぎる場合には、授業をきちんと理解することができず、かえって勉強の効率が低下することがあります。その場合には、クラス替えなども申し出る必要があるでしょう。

また、大教室でマイクを使って行うような授業では、先生への質問も気軽にできないことがあります。しかし、基礎の理解を深めるためには、わからないことを質問することは重要です。予備校で先生への質問ができないようなら、個別指導を検討してもよいでしょう。

四谷学院のカリキュラムのご案内

四谷学院の「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」によるダブル教育は、上智大の合格を目指す際には自信を持っておすすめできます。ここでは、四谷学院のダブル教育についてご案内いたします。

科目別能力別授業

科目別能力別授業とは、科目ごとに能力に合わせたクラス分けを行うことで、すべての科目で自分の能力にぴったりと合った授業を受け、勉強の効率を高めることです。

一般の予備校では、細かく分けてあっても「教科別」のクラス分けが一般的です。しかし、教科のなかでも、例えば国語の場合なら「現代文は得意だけれど古文と漢文は苦手」など、科目によって得手・不得手が分かれることもあります。

四谷学院では、得意な現代文は選抜クラスで、苦手な古文と漢文は標準クラスで、などのように、すべての科目で自分の能力に合った授業を受けることができます。それにより、上智大の合格に必要な「万遍ない基礎力」をしっかりと固めることができます。

また、四谷学院のクラス授業は、大教室でマイクを使って行うような大規模なものではありません。高校のクラスのようなアットホームな雰囲気ですので、先生への質問も気軽にできます。わからないことを積極的に質問することで、基礎の理解はより深まることが期待できます。

55段階個別指導

55段階個別指導は、上智大の合格に必要なレベルまでを55段階に分け、先生が個別指導を行うものです。

55段階の授業のスケジュール管理は、四谷学院によって提供される「55合格Naviシステム」によって行われますので、自分でスケジュールを管理する苦労はありません。また、毎回の個別指導では小テストが実施されますので、自分の実力レベルを常に客観的に把握することができます。

小テストの採点はその場で行われ、もし自分の理解に足りないところがある場合には、すぐに先生が指摘してくれます。質問もたっぷりできますので、ヌケモレのない基礎力をしっかりと身につけることができます。

さらに、四谷学院の先生は、大学生のアルバイト講師はいません。全員、上智大への合格法を知り尽くしたプロの講師ですので、試験時間内に素早く問題を解く方法や、解けない問題に早めに見切りをつけるコツなども指導してくれます。

このように、四谷学院では、上智大の合格に必要なヌケモレのない基礎力と、素早く問題を処理するための解答力・実戦力を無理なく身につけることができます。ダブル教育によって上智大に合格した先輩たちからの喜びの声も多数届いています。

まとめ

上智大学の特徴

  • 上智大ではカトリシズムの精神を基盤として人材養成を行っている。
  • 上智大は難関大でありながら、試験問題の難易度は標準からやや難くらい。

上智大学試験の概要

  • 上智大の入試は3教科が基本。
  • 偏差値は59~77。
  • 質倍率は2022年度一般入試で3.2~6.8倍、志願倍率は4.6~19倍。

上智大学に合格するための勉強方法

  • 上智大に合格するために必要なのは、抜け・漏れのない基礎力と、解答力、実戦力。
  • 受験期は学期ごとに目標を設定して勉強を進める。
  • 独学で勉強する場合にはスケジュール管理と自分のレベル把握に注意。
  • 予備校で勉強する場合には授業レベルと自分の能力が合っているかを確認する。
  • 四谷学院の科目別能力別授業は自分の能力にぴったりと合った授業が受けられる。
  • 55段階個別指導では、基礎力と解答力・実戦力に磨きがかけられる。

四谷学院のダブル教育は、上智大学に合格するための実力を無理なく身に付けることができます。もしご興味を持たれましたら、資料をご請求いただき、また個別相談会にお出かけいただいてはいかがでしょうか。四谷学院の学習効率の高さ、およびアットホームな雰囲気がおわかりいただけることと思います。

※本記事でご紹介した情報は2022年6月27日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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