大学の入試(受験)面接を乗り切る!リラックスのコツと印象をアップさせる話し方を紹介

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こんにちは。四谷学院の片野です。

志望理由書とはラブレターである」という話をしましたが、今回はさらに一歩進んで「大学入試の面接」についてお話をします。

大学入試の面接では、限られた時間のなかでいくつかの質問をされます。

何も準備せずに本番を迎える方は少ないかと思いますが、少しでも合格に近付きたいならいくつかのポイントを押さえておくのが大切です。

とはいっても、具体的にどう対策をすればいいのか分からないものですよね。

そこでこの記事では、大学の入試面接で聞かれる質問やリラックス方法、さらには印象をアップさせる話し方について解説します。

面接対策でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

大学の入試面接では何を聞かれる?

学校推薦型選抜・総合型選抜(AO入試)を受ける受験生にとって、面接対策は欠かせないものです。

具体的な内容は大学によって少しずつ異なりますが、共通して言えるのは「自分の言葉で伝える」ということ。

以下では、大学入試の面接で聞かれる代表的な質問や、どう答えればいいかについて解説します。

大学の志望理由

志望理由は、面接ではほぼ確実に聞かれます。ここで大切なのは「その学校(または学部)でなければいけない理由を伝える」ということです。

ただ単に「先生になりたいから教育学部を志望しました」と伝えると、「それなら他校の教育学部でもいいのではないか?」と突っ込まれてしまうかもしれません。

なぜその大学なのか、ほかの大学にはなかった魅力に触れよう。

大学に入った後何を学びたいか

「入学後は何を学びたいですか?」のような質問も、よく聞かれる質問の一つです。

学校推薦型選抜・総合型選抜(AO入試)では、生徒自身の未来像や「こんなことを学びたい」という気持ちが評価される傾向にあります。

そのため答えるときは、将来やりたいことを絡めてアピールしましょう。

併願の有無

学校推薦型選抜・総合型選抜(AO入試)のなかには、併願が認められているケースもあります。もしあなたが併願をしていて、それについて聞かれた場合は正直に伝えてOKです。嘘をつく必要はありません。

かといって「第3志望です」などとストレートに伝えすぎるとあまり印象が良くないので「貴学のほかに△△大学△△学部の総合型選抜にも出願しています」のように答えましょう。

高校生活について

「高校生活でもっとも頑張ったことは何ですか?」「あなたの高校はどのような学校ですか?」など、高校生活についてもよく聞かれます。

もっとも頑張ったことであれば、あなた自身の具体的なエピソードを交えつつ「そこからどのような学びを得たか、成長できたか」まで話すのがポイント。
面接官の狙いは、受験生の人柄や価値観を知ることです。

高校に関してであれば、その校風や教育方針があなたにどのような影響を与えたかを答えるのが理想的です。

「部活を頑張った!」という人は部活動について触れるのもアリ!

将来の目標

将来の目標を答える際に押さえておきたいのが「志望している学部・学科とマッチしているか」です。研究開発をやりたいが、6年制の薬学部を志望している、保健師や助産師を目指しているが、その受験資格が得られない看護系を受験しているなど、目標とマッチしていないと「大学についてあまり調べていないな」とマイナスイメージを与えかねません。

具体的な将来の目標が決まっていない場合は、志望学部を選んだ理由と絡めて現時点のビジョンを伝えるとよいでしょう。

自分の長所・短所

長所・短所は、総合型選抜(AO入試)の面接ではよく聞かれる質問です。家族や友人に聞きながら、冷静に分析してみましょう。

長所を述べる際は、その部分をこれからどう活かしていきたいかも言えると、なお良いです。

短所はただマイナス部分を伝えるのではなく、これからの改善策やどのような努力をしているかといったエピソードも交えて話すと好印象を与えられます。

長所短所の両方を聞かれるときには、長所ばかりアピールしがちです。
短所にも触れ、自分を客観的に把握できていて克服しようとしている姿勢を示せれば、長所以上にアピールすることもできます。

大学の入試面接で緊張しすぎると「本来の良さ」が出せない

四谷学院では10月末から学校推薦型選抜や総合型選抜、AO入試対策の模擬面接ラッシュです。さまざまな生徒が面接の練習をします。

面接ってとても緊張するものですよね。
本番になって「事前に準備していたことを全部忘れてしまったらどうしよう・・・」
と不安になることもあるでしょう。

しかし、面接官の側からすると
「緊張しすぎ!普段の良さを出せていない、もったいない!」
と感じることも実は多いんです。

面接官も受験者が緊張していることはよく分かりますし、それだけ本気なんだなと感じ取れます。

しかし本来の力を出せないほどの緊張は悪い方向へ働くこともあるので、何か対策しておくことをおすすめします。

大学の入試面接前にリラックスできる方法3選

大学の面接試験前にできるリラックス方法を3つご紹介します。

腹式呼吸を意識する

人間は、激しく緊張したり強いストレスを感じたりすると、体全体がこわばり呼吸が浅くなります。そんなときは腹式呼吸を意識してみましょう。

やり方はとっても簡単。

  • まずは背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。
  • その次に口からゆっくり息を吐いてお腹をひっこめます。

この動作を繰り返すだけです。

腹式呼吸のような深い呼吸をすることで心身がリラックスし、本番でも練習通りの実力を出せるようになります。

緊張を受け入れる

面接は、誰しも緊張するものです。「緊張してはダメだ!」と抵抗してしまうと、より緊張して頭が真っ白になりやすくなります。

緊張するのは決して悪いことではありません。
むしろ自分が緊張していることを受け入れてしまったほうが、早く落ち着くことができますよ。

ルーチンや独自のリラックス法を見つける

面接前の行動をルーチン化したり、独自のリラックス方法を見つけたりするのもおすすめです。

  • 好きな音楽を聴く
  • リラックスできる食べ物を食べる
  • トイレに行く

自分の気持ちを切り替えられるようなルーチンを見つけることで、緊張の緩和につながります。「これをするとリラックスできるな」「いつもの自分を思い出せるな」と感じるものを探してみると、意外にあるものですよ。

大学の入試面接で印象をアップさせる話し方

大学の入試面接で覚えておきたいこと、それは・・・
話し方の印象が良ければ、面接は必ず乗り越えられる
ということです。

面接時に気をつけるべき点は以下3つあります。

(1)ゆっくり・はっきりと話す
(2)一文を短く話す
(3)結論から先に言う

ゆっくり・はっきりと話す

人間は緊張すると、早口でぼそぼそ話しがちです。普段の「話すときのクセ」も出てしまいます。
これでは、話の内容がどんなに良くても好印象を与えられません。

練習の段階から「普段の半分の速さでゆっくり話す」「口を大きく開けてはっきり話す」ということを意識してみましょう。

以下のような習慣やクセがあれば、普段から直すように気をつけましょう。
テレビのアナウンサーの話し方が参考になりますよ。

 × 語尾を伸ばしすぎる
 × ぼそぼそと話す
 × 早口

一文を短く話す

「志望理由書の記事」でも紹介した「読みやすい文章の書き方」と同じですね。
一文を短く話すことで、聞き手が理解しやすくなります。

面接官は、文章を目で追うわけではないので、一文が長いとなおさら分かりにくいものです。

例を見てみましょう。

看護学部の面接の場合 
例(1)
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”面接官”] 学部の志望動機はなんですか? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”受験生”] この学部を志望した理由なのですが、実は、私は昔ケガをしてしまったことがあり、そのために入院したことがあって、そのときにお世話になった看護師さんがとても優しくて、不安なときに言葉をかけて寄り添ってくれたので、そのように患者を幸せにできる看護師になりたいと思い、看護学部を志望しました。 [/speech_bubble]

どうでしょうか?

もし「それほど長くないじゃん」と思った方は、今度は音読してみてください。
どうですか?やっぱり長く感じませんか?

目で文章を追うのと実際に言うのとでは、一文の長さの印象は変わってきます。
そして、話し手が長いと感じるということは、聞き手である面接官はより一層長いと感じるのです。

例(2)
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”面接官”] 学部の志望動機はなんですか? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”受験生”] 看護学部を志望した理由をお話します。私は昔ケガをして入院したことがあります。
そのときにお世話になった看護師さんがとても優しかったんです。
不安なときに言葉をかけて寄り添ってくれました。
そのように患者を幸せにできる看護師になりたいと思い、看護学部を志望しました。
[/speech_bubble]

きちんと一文を区切ってみました。
そうすると、あら不思議。
そこまで長いと感じにくいのです。
聞いているほうも「どこで話が切れるか」が分かりやすいので、話の流れを追いやすくなります。

結論から先に言う

では、さらに一歩進みましょう。

学部の志望動機は?と聞かれたのに対して、自分が看護師になりたいと思ったきっかけから話し始めてしまうと、面接官としては
「質問に答えられていない」
と思ってしまいます。

そこで、結論を先に言うかたちに改善してみましょう。

※看護学部の面接の場合

例(3)
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”面接官”] 学部の志望動機はなんですか? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”受験生”] 私が看護学部を志望する理由は、患者を幸せにできる看護師になりたいと思ったからです。
ケガで入院した際にお世話になった看護師さんがとても優しく、不安なときに寄り添ってくれました。
その姿に憧れたことが看護師になりたいと思ったきっかけです。[/speech_bubble]

どうですか?グッと主張にまとまりが出ました。

結論を先に言うのが難しい場合には、「質問に一言で答えてみる」と考えてみてもよいでしょう。
一言で答えようとすると、一番伝えたいことを先に持ってきますよね。そのあとに理由付けをすればいいんです。

(オマケ)質問の意図を考える

ここまで、印象をよくする話し方を3つ解説しました。
最後にオマケとして、外してはいけない事前準備を紹介します。

それは「質問の意図を考える」ということです。

面接は、限られた時間で「合格/不合格」を判断します。そのため意味のない質問というのはありません。
受験生がどんな人かを知りたいからこそ質問をするのですから、どういう意図でこの質問がされているのかを考えるのが大事です。

・・・と言っても、面接中にこの質問はどういう意図でされているんだろうと考える暇はおそらくありません。
そこで、過去にされた質問を見ながら「なぜこの質問があるんだろう」などを考えてみるとよいでしょう。

四谷学院では、これまでの先輩の声をもとに面接質問集を作成しています。
それを使って面接練習をしているのですが、とても多くの大学で聞かれる質問がコチラです。

「高校時代に力を入れてきたことは何ですか?」

大学側はどうしてこの質問をするのでしょう?分かりますか?
面接練習をするときに、必ず生徒に質問の意図を問いかけますが、意外とみなさんバシッと答えられません。

なぜ「力を入れてきたこと」を大学側が知りたいのでしょうか?
そこから、受験生の「何が分かる」のでしょうか?

  ・ 
  ・
  ・

答えは、「自発的行動による成長の軌跡を知るため」です。

大学側が入学してほしいのは、しっかりと自分から学び成長していける生徒です。
そういった経験を高校時代からしているのかどうかを知ることで、大学に入ってからその生徒が活躍できるのかを見極めているんですね。

以上、面接に関するお話でした。
意外と奥が深いなあと思ったのではないでしょうか。
話し方に気をつけること、そして事前準備をしっかり行うことで、面接試験で合格をもらえる回答ができるようになります。

最後に、ここまで読んでくれたあなたに大事なことをお伝えします。

「面接も会話だ」ということを忘れないこと。

きちんと面接官の話を聞いて答えるという当たり前のことが、もっとも大事になってきます。
もしも面接官の質問にかぶせて回答してしまうと
「気持ちのよい会話ができない人だ」
と感じさせてしまいます。
せっかちだとか、相手の話を聞かないだとか、マイナスの印象を与えてしまうおそれがあるのです。

面接対策をする際、つい自分が話すことばかりに意識がいってしまいがちですが、
「相手が知りたいことは何なんだろう?」
という点を常に意識しながら、面接対策に臨みましょう。

まとめ:受験の不安は四谷学院に何でも相談してください!

大学の入試面接は限られた時間のなか行われます。入学したい気持ちや熱意を100%伝えるためにも、さまざまな答えを用意しておきましょう。結論から先に伝え、ゆっくりはきはきと話すことを心がけるのが大切です。

とはいっても、受験前になると「これでいいのかな」と不安になってしまうものですよね。

四谷学院では、学校推薦型選抜・総合型選抜(AO入試)の受験生向けに模擬面接を行っています。志望理由や大学入学後に何を学びたいかなども的確に説明できるようサポートしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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