こんにちは。四谷学院の奥野です。
2018年のセンター試験が終わり、自己採点も終え、おおよその平均点なども業者ごとに公表し始めていますね。昨年、2017年のセンター試験と比較して大きな変動はなく、圧倒的に難化・易化した科目はほとんど無いはずです。
国公立志望者は1月中に国公立大学の出願を行わなければいけません。
あと数日。
もうすでに出願する大学が決まっていて、出願済であれば問題は無いのですが、まだ迷っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、国公立の出願を悩んでいる受験生向けに、出願シミュレーションを行っていきます。
国公立出願シミュレーション
国公立の出願に悩んでいる人は、大きく分けて2パターンに分かれるはずです。
センター試験で予想以上に高得点が取れ、さらに難易度が高い大学に出願するか
センター試験で予想より点数が取れず、出願校を再度考え直すか
パターンA:センターでうまくいった場合
センターで予想以上に高得点が取れたゆえの「幸せな悩み」だとは思うのですが、あまり日が無いのでとにかく早く決めたいですよね。しかも、今まで想定していた大学より難易度が高い大学に出願することになった場合、当然今以上の対策が必要となるので、今後の学習計画に影響が出ます。
ゴールまであと1㎞だと思いながらポイントを通過したのに、実はあと10㎞あった。という状態ですね。
しかも、難易度が高い大学というのも、偏差値だけで決められるものではありません。
特に国公立は、2次試験の問題で大学ごとにかなり特徴が違ってきます。
偏差値55の大学Aと偏差値60の大学Bを比べたとき、大学Bの問題の方が難しいとは言い切れないのです。大学Aよりも大学Bの2次試験の問題の方が解きやすければ、偏差値5の差は意味を成さないということですね。
そうなると、センターでうまくいった=レベル上げよう!と考えるのは怖くなります。
「もし、上げて失敗したらどうしよう・・・」
「最初のままにしておけば良かった、と後悔するかも」
「結局、志望校上げる方が良いの?それともそのままが良いの?」
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どう考えれば良いのさ!
色々考えていると頭がこんがらがってきますし、何度も言いますが締め切りが近いです。
そこで、困った時は、以下のように考えましょう。
検討の手順
(1)センター試験と2次試験の比率を調べる
(2)2次試験の科目と問題(出題形式や範囲)を調べる
(3)その結果・・・
- センター試験の配点が高い + 2次試験の問題の相性が良い → 難易度が高い大学へ出願を検討
- センター試験の配点が高い + 2次試験の問題の相性が良くない → 現状維持!
- 2次試験の配点が高い→ 現状維持!
難易度が高い大学へ出願するというのはリスクを伴います。2次試験の問題の相性が良い時のみ、その大学への出願を検討しましょう。
センターでうまくいかなかった場合
間違いなく、こちらの方が悩みます。
ただ、考え方はうまくいった場合と同じなんです。以下のように考えましょう。
検討の手順
(1)センター試験と2次試験の比率を調べる
(2)2次試験の科目と問題(出題形式や範囲)を調べる
(3)その結果・・・
- 2次試験の配点が高い + 2次試験の問題の相性が良い→ 現状維持!
- 2次試験の配点が高い + 2次試験の問題の相性が良くない → 出願校を再検討
- センター試験の配点が高い → 出願校を再検討
このように、センター試験でうまくいっても、いかなくても考え方の根本は同じ。
・センターと2次の配点
・2次の内容
この2点をベースにするのがポイントです。
行きたくない大学に出願するのは本末転倒
ただし、出願校をたとえ再検討することになったからといって、行きたくない大学を受ける必要はありません。受けない後悔よりも、受けた後悔です。
「国公立大学」に行きたいのか、「○○大学」に行きたいのか、または「○○大学の○○学部」に行きたいのか。
自分の中での軸がぶれないように検討をしましょう。
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