芝浦工業大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

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創立100周年に向けて、世界に貢献できるグローバル理工学人材を育成する芝浦工業大学。2014年に文部科学省のスーパーグローバル大学に採択されたことで、その注目度はますます高まるようになりました。

この記事では、芝浦工業大学における入試の特徴や倍率、難易度、合格に向けて実践してほしい効果的な勉強方法などをご紹介します。
※本記事に記載されている情報は2023年6月5日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

芝浦工業大学の入試問題で問われる能力

まずは、芝浦工業大学が求める人材(学生像)や、入試の特徴、難易度を見ていきましょう。

 

芝浦工業大学はどんな人材(学生)を望んでいるのか

芝浦工業大学はアドミッション・ポリシーのなかで、「建学の精神」および以下の「求める人物像」、そして各学部の教育方針などを理解したうえで出願することを望んでいます。

  1. 本学での学修、研究を強く志望し、本学で自己成長・自己実現を成そうと志望する人
  2. 数学及び自然科学(物理学、化学、生物学などの科目)の基礎を学び、理工学と科学技術に対して強い興味関心を持ち、将来この学問を通じて我が国と世界の持続的発展に貢献しようという意思を持つ人
  3. 大学において幅広い教養と経験、さらにコミュニケーション能力を身につけ、世界が多様であることを意識しながら市民社会の一員としての責務を自覚し、人類の進歩と地球環境の保全に尽くすとの気概を持つ人

引用:芝浦工業大学 アドミッション・ポリシー

この内容を見ると、芝浦工業大学が学力だけでなく、学生の人格も大事にしていることがわかります。

また、各学部と大学院では、より詳しいアドミッション・ポリシーを掲げています。自分が受験する学部・学科の求める人物像を、より詳細に知りたい方は、芝浦工業大学のアドミッション・ポリシーをご覧ください。

 

芝浦工業大学入試の特徴

芝浦工業大学の一般入学者選抜では、大きく分けて3種類の入試方式を導入しています。

1.一般入試(前期日程・後期日程・全学統一日程)

多くの学科で、受験者数が最も多い方式です。
前期、後期、全学統一と3種類の日程が用意されており、多くの学科で試験科目が同じであることから、併願しやすい特徴があります。

全国14の試験会場から選択できるところも大きな魅力です。

2.大学入学共通テスト利用入試(前期・後期)

大学入学共通テストの点数によって、合否が決まる方式です。
前期・後期ともに20併願まで可能となっています。この入試方式を選択した場合、大学入試センターが指定する地方都市の試験場などでも受験可能です。

3.英語資格・検定試験利用方式

以下の英語資格・検定試験のうち、いずれかのスコアが基準値以上の人だけが受けられる入試方式です。

  • TOEFL
  • TOEIC
  • ケンブリッジ英語検定
  • GTEC
  • TEAP
  • IELTS
  • 実用英語技能検定

これらの資格・試験の点数が、合否判定に直接影響することはありません。試験問題は、一般入試の前期日程と近い内容になります。
それぞれの詳しい日程などは、芝浦工業大学の入試情報サイトをご確認ください。

 

各科目の試験問題の特徴

芝浦工業大学の入試対策をするには、試験問題の特徴や出題傾向をつかんでおく必要があります。

ここでは、大半の学科で最も志願者数が多い一般入試において、全学部共通の受験科目となる英語、数学、理科(化学・物理)について、それぞれの傾向を解説していきます。

なお、一般入試では前期・後期・全学統一の3種類の日程が用意されており、ここでは全学統一日程について紹介します。

英語

試験時間は90分です。
全学統一日程の問題数は年によって異なり、2022年は大問9問まで、2021年は大問8まででした。文法問題を中心に7~9つ程度の大問が出題される傾向にあります。

以前まで、解答形式は選択式と記述式でしたが、全学統一日程においては、2023年度から全問マーク式に変更予定です。

並べ替えや穴埋め問題などが多く出題され、長文問題は毎年1題出題されています。問題の難易度については、それほど難しくなく基本的な内容で構成されています。

解答の確実性を高めるためには、英語の基礎力を固めておく必要があるでしょう。

数学

大問4題で構成されており、すべて記述問題となります。試験時間は90分です。

これまでの傾向を見ると、大問1・3では小問集合、大問2・4では図形や証明問題などが出されています。

出題範囲は数学I・A、数学II・B、数学Ⅲですが、特に数列や微分積分に関する内容が多いのが特徴です。高難度の問題が出されることもあるため、練習問題や過去問を何度も繰り返し、応用力も身に付けておくとよいでしょう。

数学の場合、時間配分も高得点をとるための大事なポイントです。
したがって、ある程度の典型問題がマスターできたら、きちんと時間を計って問題に取り組んでみてください。

理科(物理・化学)

物理と化学が各4題あり、そこから4題を選ぶ形式で、試験時間は90分です。システム理工学部の生命科学科・数理科学科のみ、生物も選択できます。

物理は、力学や熱力学、電磁気などが幅広く出題されており、傾向としては計算問題が多めです。また、問題のレベルがやや高くなっています。

そのため、原理や公式をただ単に丸暗記するのではなく、その本質をきちんと理解したうえで、演習問題に取り組むことが大切です。

化学では、構造式や化学反応式、重要語句の記述・選択問題が多くありますが、物理ほどは難しくないでしょう。
化学の勉強においては、教科書や参考書を使って基礎知識を身に付け、構造式や化学反応式などを自分で書けるようにすることが大切です。

 

芝浦工業大学入試の難易度

芝浦工業大学は、東京にある理工系の大学群「四工大」において、特に高い偏差値を持つ大学です。

東京の難関私立大学群である「MARCH」と同程度の、ハイレベルな理工系大学であると考えられています。

ただし、大学受験の偏差値は、学部学科や入試方式によっても大きく変わります。したがって、芝浦工業大学を目指す場合は、大学の総合的な情報ではなく、自分が実際に受験する学科や入試方式から、ボーダーラインとなる偏差値や得点率などを調べましょう。

 

芝浦工業大学の入試概要


ここからは、芝浦工業大学の入試概要について解説していきます。

 

出願資格について

芝浦工業大学では、以下3つを出願資格としています。なお、ここで紹介する出願資格は、2023年度のものです。

また、3つ目の資格については、外国で12年の学校教育課程を修了した者、文部科学大臣が指定した者など、6つのパターンが設定されています。詳しい内容は、芝浦工業大学の入学者選抜要項を確認してください。

  1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者、および入学年の3月卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者、および入学年の3月修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者、及び入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者

参考:芝浦工業大学 2023年度 一般入学者選抜要項

 

試験科目や合格要件

芝浦工業大学の学部ごとの試験科目や配点は、以下のとおりです。ここでは一般入試の全学統一日程における試験科目などを紹介します。
なお、以下のデータはすべて2023/6/5現在のものです。

 

工学部、システム理工学部、デザイン工学部、建築学部
科目出題範囲配点
数学数学I

数学II

数学III

数学A

数学B(数列・ベクトル)

100(※2)
理科物理(物理基礎、物理)

化学(化学基礎、化学)(※1)

100
英語コミュニケーション英語I

コミュニケーション英語II

コミュニケーション英語III

英語表現I

英語表現II

100

※1物理4題、化学4題から4題を任意選択。システム理工学部の生命科学科と数理科学科は、生物(生物基礎、生物)の選択可。
※2 システム理工学部の数理科学科は数学のみ、得点を 2倍換算(200点)。

出典:芝浦工業大学 2023年度 一般入学者選抜要項

 

志願者数や合格者数のデータ

芝浦工業大学の学科別の志願者数・合格者数は、以下のとおりです。
なお、ここでご紹介するのは、2022年度の一般入試の全学統一日程のデータです。

学部学科・専攻受験者数合格者数倍率
工学部

 

機械工学科197385.2
機械機能工学科132552.4
材料工学科94362.6
応用化学科142304.7
電気工学科141453.1
電子工学科139552.5
情報通信工学科194513.8
情報工学科2932810.5
土木工学科102432.4
システム理工学部電子情報システム学科190394.9
機械制御システム学科123422.9
環境システム学科85273.1
生命科学科(生命科学コース)69164.3
生命科学科(生命医工学コース)52182.9
数理科学科87233.8
デザイン工学部デザイン(生産・プロダクトデザイン系)131187.3
デザイン(ロボティクス・情報デザイン系)103273.8
建築学部

 

建築学科 SAコース(空間・建築デザインコース)2321416.6
建築学科 UAコース(都市・建築デザインコース)2021811.2

出典:2022年度 芝浦工業大学 一般入学試験結果

 

芝浦工業大学に合格するための勉強方法


ここからは、芝浦工業大学に合格するための学習方法をご紹介します。

 

芝浦工業大学に入るには、何をすればいい?

芝浦工業大学は、先述のとおり東京都内・四工大のなかでも最もレベルが高い大学です。

学科によっては16倍以上の競争率になることから、単純に基礎力や応用力を高めるだけでなく、命取りになるミスを減らす対策も必要になります。

また、数学と理科は記述式です。

そのため、公式や重要語句などはただ暗記をするのではなく、応用問題で記述できるほどに内容理解するための学習が必要となるでしょう。

芝浦工業大学の入試では「与えられた90分間をどう使うか?」ということも、合格に向けて大事なポイントになります。

ある程度の応用力が身に付いたら、過去問などを使って時間配分のトレーニングも積むようにしてください。

 

受験期の過ごし方

芝浦工業大学に合格するには、与えられた時間のなかで、日頃の学習で身に付けた基礎力と応用力を発揮できるだけの対策が必要です。

そのためには、ただ闇雲に勉強するのではなく、しっかりとスケジュールを立てて、自身の課題と向き合わなければなりません。

特に、受験本番までの1年は重要なため、具体的に学習計画を立てる必要があるでしょう。

  • 春(4~6月):基礎力を徹底的に身に付ける期間です。秋以降に取り組む応用問題や過去問で苦戦しないためにも、春の基礎力向上は非常に大切です。ある程度の基礎力がある方は、夏休みに向けて苦手分野の洗い出しをしてもよいでしょう。
  • 夏(7~9月):苦手分野を克服する期間です。この期間に勉強のモチベーションを維持するには、「問題集を1日10ページ」というような無理なくクリアできる目標を立て、日々の努力を継続していくのがおすすめです。
  • 秋(10~12月):秋になったら、ここまでに積み上げた基礎力を使い、応用問題に取り組んだり、大学入学共通テスト対策を行ったりしましょう。問題集を繰り返し解けば、各科目の重要ポイントが定着しやすくなります。
  • 冬(1月~):年が明けて受験近くになったら、本格的に個別学力検査の対策に入ります。芝浦工業大学の入試では、90分という時間を上手に使うことが非常に大切です。この時期の学習では、実際に時間を計って過去問を解いてみてください。また、過去問に何度もミスするポイントがあれば、その内容を重点的に復習してもよいでしょう。

 

予備校で勉強する場合

予備校に対して、「強い意志が求められる独学と違って、毎日通いさえすれば大学合格できる」と考える方もいるかもしれません。

しかし、一般的な予備校で行われている授業は、多くの生徒が講師の話に耳を傾ける「集団授業」です。そのため、講師の授業を聞いて終わるだけの場合には、知識の定着がしにくい傾向にあります。

また、苦手分野が多いと、授業についていけずに取り残されてしまうこともあるでしょう。そのため、予備校を利用してよりよい効果を得るためには、苦手分野や授業でわからなかったところを講師に聞きに行くなどして、積極的に学習する姿勢が求められます。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

一般的な予備校の授業で生じやすい問題の解決には、四谷学院の「ダブル教育」システムがすすめです。「ダブル教育」システムには、以下の特徴があります。

 

科目別能力別授業

一般的な予備校のクラス分けは、テストの総合得点で行われます。

しかし、四谷学院の科目別能力別授業の場合は、能力と科目という2つの基準でクラス分けを行うことが可能です。そのため、どの科目においても自分の能力に合った授業を受けられます。

また、自分に合ったクラスに入れば、苦手科目が多すぎて授業についていけない、得意科目の授業で時間を持て余すということもありません。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業を受ければ、一般的な予備校のデメリットは解消できるとお伝えしました。しかし、「知識の有無」より「知識の活用」が重視される実際の受験では、科目別能力別授業だけだと対策が不十分です。

そこで四谷学院では、学生の応用力や実践力を向上させやすい、「55段階個別指導」という指導法を採用しています。

55段階個別指導は、講師がマンツーマンで丁寧に指導し、何度も演習問題を重ねることで応用力や実践力を身に付けやすくするものです。これにより、科目別能力別授業の弱点をカバーできます。

 

まとめ:芝浦工業大学入試は丁寧に解く力が重要!

【芝浦工業大学の入試概要】

  • 学力はもちろん、在学中に自己成長や自己実現をしようとする人材を求めている
  • 個別学力検査の一般入試、大学入学共通テスト利用入試、英語資格・検定試験利用方式の3つが一般的な入試方式
  • 入試難易度は、やや難関~難関

【芝浦工業大学の入試データまとめ】

  • 一般入試(全学統一日程)の競争率は、2.4〜16.6倍(学部・学科、入試方式によって大きな差がある)

【勉強方法まとめ】

  • 標準~やや難しい問題が多いため、基礎知識の土台を早めに固めたうえで、応用力をつける問題演習などの対策が必要
  • 与えられた90分間を有効活用するために、過去問を使った時間配分のトレーニングも大切

芝浦工業大学は、東京都内の理工系大学のなかでも、特にレベルが高い存在です。

したがって、この大学を目指すためには、単純に基礎知識を丸暗記するのではなく、その意味や内容を理解したうえで、応用問題に活用する力が求められます。

基礎力と応用力の両方が重要視される大学受験では、四谷学院の「ダブル教育」システムで学習を進めていくのがおすすめです。

芝浦工業大学の受験に向けて対策を希望される方は、ぜひ四谷学院にお問い合わせください。
※本記事でご紹介した情報は2023年6月5日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

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