こんにちは!四谷学院の奥野です。
大学選びは、人生における重大なターニングポイントの一つです。
しかし、偏差値や大学名だけで進学先を選ぶと、せっかく大学に入学してもモチベーションが保てず、通うことが苦痛になってしまうこともあります。
そこで今回は、志望校選びで後悔しない・失敗しないために、どのようにして大学を選ぶべきかを解説します。
まだ志望校が決まっていない人はもちろんのこと、すでに志望校が決まっている人も、大学進学後に後悔しないために最後までじっくり読んでみてください。
目次
大学選びで後悔している人は意外に多い
まず、大学選びについて、願書を出す前に大学の情報を詳しく調べていなかったり、ポジティブなイメージを持ち過ぎていたりすることで、入学後に後悔をするケースは多くあります。
ここではまず、後悔をするケースを具合的に紹介します。
学部で選んだが自分の興味がある分野とズレていた
例えば、ひと口に「経済学部」といっても、学ぶ範囲は多岐にわたります。同じ経済学部があるA大学とB大学でも、同じ内容を学べるとは限りません。また、経済学部のなかには、以下のようにさまざまな学科があります。
- 経済学部 経済学科
- 経済学部 経済政策学科
- 経済学部 国際経済学科
- 経済学部 金融学科 など
例えば、各大学・学部・学科の特徴を調べずに「どちらも経済学部だから、とりあえずA大学にしておこう」のような軽い気持ちで進学先を選んだ場合、自分が興味を持っている分野のカリキュラムがA大学に存在せず、自分が学びたかったことが学べない可能性があります。
通学時間やルートを考慮しておらず苦労をする
オープンキャンパスのときに友達とワクワクしながら歩いた通学路も、実際に毎日通うことになると、意外と負担が大きいことに気付くケースもあります。
また、大学の場合、教室で受講する座学の授業のほかに、以下のようにさまざまな課外活動やイベントがあります。
- 研究活動
- サークル活動
- アルバイト
- ボランティア活動
- 学園祭の準備、実行委員会 など
こうした活動を行う場所は、自分が通っているキャンパスで行われるとは限りません。
大学によっては、以下のように複数のキャンパスをまたいで授業や活動をすることがあります。
- 理系の研究室は、都心から離れた場所にある
- 自分が入る部活動やサークル活動は、別キャンパスで行われている など
上記のケースに該当する場合、自宅から遠方のキャンパスへの通学や、キャンパス間の移動に多くの時間をとられてしまい、結果的に心身や金銭の負担が大きくなる可能性があります。
入学してから自分の苦手科目が必修だったことに気付く
大学で学ぶ基礎科目は、入試で自分が選んだ科目と同じとは限りません。
例えば、物理が苦手な人が、化学・数学・英語の3科目で受験をした場合、実際に大学に入ってみたら、入試科目ではないうえに自分が苦手な物理が必修科目だった……などのケースもよくあります。
この問題は、高校時代に苦手科目を克服したり、必修科目のなかに自分の苦手科目がない大学を目指したりすることで回避可能です。
偏差値やブランドで大学を選ばないで!
「偏差値がそこそこの大学を選んでおけば大丈夫」
「だれもが知っている大学へ行きたい」
など、表面的な理由で大学を選ぶと、“やりたいこと”と“学べること”の間にミスマッチが生まれやすくなります。
大学入学は、ゴールではなくスタートです。
多くの場合は4年間、学部によっては6年間も通うことになるため、ミスマッチがあると毎日の通学がツラくなってしまいます。
また、大学生活がうまくいかない場合、将来の職業選択にも大きな影響を与えるかもしれません。
大学生活を実りあるものとするためにも、大学選びは慎重に行いましょう。
大学選びはやりたいことから逆算しよう
では、どのようにして大学を選ぶべきなのでしょうか。
大学選びでミスマッチを防ぐためには、やりたいことから逆算して行きたい大学を決めるのがおすすめです。
最初に決めるのは学部・学科
専門職のなかには、医師や薬剤師など、特定の学部を卒業しないと国家試験の受験資格が得られないものもあります。
また、保育士資格などは、特定の大学で必要な科目を履修すると、試験科目の一部が免除になることもあります。将来の進路がはっきりと定まっている場合は、やりたいことから学部・学科を選びましょう。
文系や理系など、大まかな進路しか決まっていない場合であっても、さまざまな学部・学科を知ることは重要です。学部や学科を調べる過程で、学びたいことや将来の夢が見つかるかもしれません。
入学してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、学ぶことの詳細をしっかりチェックしましょう。大学ホームページやパンフレットは要チェックです。
学びたい学部・学科から大学を絞る
希望の学部・学科が決まれば、大学の選択肢はおのずと絞られてきます。複数の大学が候補にある場合は、偏差値だけではなく以下の点にも注意して比較してみてください。
- 学費:国公立か、私立か。奨学金などが利用できるのか。
- 通いやすさ:自宅から通える範囲か。下宿や寮生活を考えなければならないのか。
- 立地:地方大学か、都市部の大学か。
- 大学の規模や特徴:総合大学か、単科大学か。女子大かどうか。
実際の大学の雰囲気を知りたい場合は、オープンキャンパスを利用したり、OBやOGから話を聞いたりするのもよいでしょう。予備校の資料室を使うのも有効です。
そして、行きたい大学が見つかったら、“入学後に何をしたいか”ということまで考えましょう。行きたい気持ちが高まれば、受験に対する取り組み方も変わってきます。
大学でやりたいことが見つからないときはどうすればいい?
受験生のなかには、そもそも「自分のやりたいことが見つからない・わからない」という人もいるはずです。
ここでは、大学選びのために学部学科の絞り込みができない人に向けて、やりたいことを見つけるためのコツをご紹介します。
自分が興味ある分野を考える
最初に実践してほしいのが、自分の趣味・好きなこと・興味があることなどを洗い出すための「自己分析」です。
大学の学部学科を選ぶための自己分析では、以下3つの観点から自問自答をしていきましょう。
- 【CAN】自分が人よりうまくできること、得意なことは?
- 【WILL】自分が将来やってみたいこと、研究したい領域、就きたい職業は?
- 【MUST】自分が使命感を持って「○○をやらなければ!」と感じることは?
例えば、上記の質問から「人の話に耳を傾けるのが得意」や「カウンセリングに興味がある」「メンタルヘルスの問題をなんとかしたい」といった答えが出た場合、これらの軸に関係する心理学系の学部学科に行くことが選択肢の上位に入ってくるでしょう。
さまざまな大学のオープンキャンパスに足を運ぶ
オープンキャンパスは、行きたい学部学科などが決まっていない人でも参加可能です。
さまざまな大学に行ってみることで、例えば研究棟の雰囲気から「自分もこんな場所で研究してみたい!」などと感じたり、掲示物や学生の発表などに触れることで新たに興味を持てる分野が見つかることもあります。
入学後に学部や学科を決める方法もある
一部の大学には、入学後に学部を決められたり、大学2~3年次に何の専門の道に進むのかを選べたりするシステム(Late Specialization)があります。
- 例)
東京大学
国際基督教大学
熊本大学
名古屋大学
このようなシステムを導入している大学を選ぶと、1~2年次に教養科目を学ぶなかで、自分の関心領域を明確にしたうえで、自分に合う専門分野を選びやすくなるかもしれません。
行ける大学”ではなく“行きたい大学”へ行こう!
大学選びは、偏差値や大学名だけに頼ると失敗しやすくなります。自分がやりたいこと・学びたいことをしっかり見極め、本当に行きたい大学を見つけましょう。
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大学受験の合格につながる予備校を選ぶには、口コミやホームページの情報だけでは足りません。実際に説明会に参加して、以下の点を自分の目で確かめることが大切です。
- 先生の質はどうか?
- クラスの人数はどのくらいか?
- 教室の雰囲気はどうか?
- 自習室などの環境は快適か?
- どのような指導方針か?
- 進路サポートなどは充実しているか?
- 指導内容は自分に合っているか? など
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