西南学院大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

この記事は約11分で読めます。

西南学院大学は、福岡県福岡市にキャンパスを構える、ミッション系の私立大学です。米国南部バプテスト派宣教師C.K.ドージャーが、1916年(大正5年)に創立した「私立西南学院」が起源です。100年を超える歴史を持つ現在では、文科系・社会系の7学部を擁しています。

この記事では、西南学院大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。西南学院大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2022年4月26日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

西南学院大学の入試問題で問われる能力

最初に、西南学院大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

西南学院大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

西南学院大学は、創立者C.K.ドージャーが残した言葉「Seinan, Be True to Christ(西南よ、キリストに忠実なれ)」を建学の精神としています。

キリスト教的な世界観や人間観のもと、西南学院大学ではキリスト教を基盤とした独自の教育を行い、真理の探究や優れた人格形成、奉仕の精神を持って社会貢献できる人材の育成を実践しているとのこと。

このような西南学院大学では、アドミッション・ポリシー(求める学生像)を学科別に定めています。一例として、外国語学部外国語学科のアドミッション・ポリシー(求める学生像)をご紹介しましょう。

外国語学部外国語学科 アドミッション・ポリシー(求める学生像)

外国語学科は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能や能力、目的意識・意欲を備えた者を求める。

(1)外国語分野に対する強い興味と関心を持ち、学部教育に対する高い学習意欲を有している者。

(2)高等学校で履修した主要科目について、教科書レベルの基礎知識が定着している者。

(3)自分の考えを口頭や文章により適切に表現し、他者に対して的確に伝えることができる者。

(4)多様な言語・文化・価値観を有する人々と協働して自主的に学ぶことができる者。

引用:西南学院大学 2022年度一般選抜入学試験要項(PDF)

なお、各学科のアドミッション・ポリシー(求める学生像)も、西南学院大学 2022年度一般選抜入学試験要項(PDF)で確認できます。受験を考えている方はご一読ください。

西南学院大学入試の特徴

西南学院大学で導入されている選抜方法は、一般入試を中心として、多彩な方法で実施されているのが特徴です。

  • 一般入試

学部・学科により受験日が異なるA日程と、全学部全学科の試験を同日に行うF日程があります。試験内容は全学部・全学科共通で、国語、外国語(英語)、選択科目の3科目。A日程で同日に実施される学部・学科間と、A日程・F日程間では、併願が可能です。

  • 英語4技能利用型一般入試

一般入試で国語・選択科目を受験し、英語4技能テストのスコアにより得点加算して合否判定する方法です。

  • 大学入学共通テスト利用入試

大学入学共通テストの成績のみで出願する方法です。

  • 一般・共通テスト併用型入試

一般入試の得点(上位2科目の得点)と、大学入学共通テストの成績(上位2~3科目の得点)で合否判定する方法です。

  • 総合型入試

書類選考や小論文、ディスカッション、面接など、学部・学科ごとに指定された選考内容で実施されます。

入試方法の詳細については、西南学院大学 2022年度一般選抜入学試験要項(PDF)や、大学ホームページでご確認ください。

 

西南学院大学入試の概要

ここからは、西南学院大学の入試概要を解説します。

出願資格について

西南学院大学の出願資格は、選抜方法ごとに決められています。具体例として、一般入試での出願資格を一部抜粋してご紹介しましょう。

  1. ・高等学校(特別支援学校の高等部を含む)又は中等教育学校を卒業した者
    ・高等学校(特別支援学校の高等部を含む)又は中等教育学校を入学年3月31日までに卒業見込みの者
  1. 高等専門学校の第3学年を修了した者、又は入学年3月31日までに修了見込みの者
  2. 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者、又は入学年3月31日までに修了見込みの者
  3. 外国における、12年の課程修了相当の学力認定試験に合格した者、又は入学年3月31日までに合格見込みの者
  4. 文部科学大臣が高等学校と同等と認定した在外教育施設の課程を修了した者、又は入学年3月31日までに修了見込みの者

参照:西南学院大学 2022年度一般選抜入学試験要項(PDF)

出願資格には上記の項目に加え、6番~11番まで別項目が設定されています。受験を考えている場合は、内容を必ず確認し、必要書類を準備してください。

また、一般入試以外の出願資格は、該当する選抜方法の入試要項でご確認ください。

試験科目や合格要件

ここからは、西南学院大学の試験科目や配点を、一部ご紹介します。

今回取り上げるのは、一般入試の内容です。西南学院大学では一般入試の試験科目は共通となっており、A日程・F日程どちらを選択しても、試験科目は同じです。

その他の入試方法については、西南学院大学 2022年度一般選抜入学試験要項(PDF)か、該当する試験方法の募集要項でご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2022年4月26現在のものです。

一般入試A日程・F日程(全学部全学科)
教科科目・選択範囲配点
外国語コミュニケーション英語I、Ⅱ、Ⅲ、英語表現I、Ⅱ100

※外国語学部のみ150点

国語国語総合、現代文B、古典B(漢文は除く)100
地理歴史

または公民

または数学

【地理歴史】世界史B、日本史B、地理B

【公民】政治・経済

【数学】Ⅰ、Ⅱ、A、B(数列、ベクトル)

以上5科目より1科目選択

100
合計300

出願者数や合格者数のデータ

西南学院大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。ここで取り上げるのは、2022年度一般選抜(前期日程)の結果です。

学部募集人数出願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
456566149.3
外国語957657483148.02.4
1502,2142,18461214.83.6
経済1662,1712,125722132.9
2111,9721,9307279.32.7
人間科1511,9651,931539133.6
国際文化951,2711,25429713.44.2

出典: 2022年度 西南学院大学 一般選抜(前期)選考結果(PDF)

 

各科目の試験問題の特徴や難易度

西南学院大学の入試対策には、試験問題の特徴や傾向を知っておくことが大切です。ここでは、西南学院大学一般選抜での試験問題の特徴を一部ご紹介します。

外国語(英語)

西南学院大学では、外国語(英語)は必須科目です。試験時間は70分、大問は4つとなっており、日程が変わっても同じ構成で作成されています(2021年度実績)。

長文読解や空所補充、文法問題などが出題され、レベルとしては標準的な内容です。文法力や読解力などを強化し、しっかり対策しておきましょう。

国語

国語も必須科目です。試験時間は70分で大問は3つ。大問1は古文の読解問題、大問2・3は現代文という構成で毎年出題されています。

基本的な漢字の読み書きや文法、古文の意味や文法・訳など、典型的な内容が出題される傾向なので、早くから過去問に取り組み、記述問題の対策をしっかり立ててください。

西南学院大学入試の難易度

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、西南学院大学の入試の偏差値は56~68、共通テスト得点率は65~82%となっています。学部別では、以下のような偏差値になっています。

学部偏差値
神学部58
外国語学部64~68
法学部63~65
経済学部60~66
商学部59~65
国際文化学部62~65
人間科学部56~65

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

 

西南学院大学に合格するための勉強方法

ここからは、西南学院大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

西南学院大学に入るには、何をすればいい?

西南学院大学は多彩な入試方法がありますが、中心になる一般入試は制度がわかりやすく、全学部で外国語・国語・選択科目の3教科の試験となっています。過去問研究を早めに行い、事前にしっかり対策を立てて、受験勉強を進めましょう。

また、大学入学共通テストを利用した選抜方法や、一般入試と大学入学共通テストを併用する選抜方法もあるため、共通テストで十分に得点できていれば、合格のチャンスもより高まります。

受験生は過去問研究をしっかり行い、自分の志望する学部・学科で求められる学習内容を考えながら、対策を立てて入試に臨みます。つまり、1つのミスが、合否を分けてしまう事態になりがちです。

大学入学共通テストを含め、出題傾向を押さえて基礎を徹底するのはもちろん、どれだけミスなく解き切るかが問われています。

受験期の過ごし方

高校3年生の受験期をどう過ごすかにより、合格を勝ち取る確率が変わる、といっても過言ではありません。無計画に勉強するのではなく、年間を見通した長期的なスケジュールを立て、受験勉強に取り組みましょう。

  • 春(4~6月):徹底して基礎を身に付ける時期です。苦手分野の洗い出しをしながら、教科書の内容を丁寧に学習しましょう。暗記ものは単語集や用語集を用意して、1日でも早く取りかかり、何度も繰り返すのが定着のコツです。
  • 夏(7~9月):苦手分野を徹底して克服する時期です。まとまった学習に取り組める長期休暇中を有効に使い、成績アップを狙いましょう。「問題集を一日10ページ進める」など、短期スケジュールを組み合わせるのもおすすめです。
  • 秋(10~12月):大学入学共通テストの対策を始める時期です。基礎固め+応用力を磨くことで個別学力検査対策にも役立ちます。
  • 冬(1月~):過去問を集中的に学習し、演習を積む時期です。特に時間配分に注意しつつ、ミスなく問題を解く練習を重ねて、最後の仕上げをします。

予備校で勉強する場合

独学で受験勉強に取り組むことは、継続する意志と情報収集力が必要で、かなり厳しい戦いになってしまいます。だからといって「予備校にさえ通っていれば安心」とも言えません。

その理由は、予備校の集団授業にあります。大手予備校であれば、一度に多くの生徒が同じ授業を受けることも珍しくありません。大人数の中で授業を受け身で聞き、なんとなくわかった気になっているだけの場合もあり、本当の知識が定着しない心配があります。

また集団授業では、苦手分野が取り残される心配もしなくてはなりません。授業でわからなかったところは、自分から積極的に講師に聞きに行くなどしないと、理解が進まず、思うような学習の効果が出ない可能性もあります。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

 

まとめ:西南学院大学入試は丁寧に解く力が重要!

【西南学院大学の入試概要】

  • 中心となる一般入試は、制度がわかりやすい。私立大学なので多彩な入試方法がある。
  • 難易度は標準的。

【西南学院大学の入試データまとめ】

  • 2022年度一般選抜(前期日程)の実質倍率は4~9.3倍。

【勉強方法まとめ】

  • 基本的な知識を十分に身に付け、過去問対策などから、苦手な部分や学習の漏れなどを把握し、教科書や用語集を丁寧に学習するのがおすすめ。
  • 記述問題が多く時間が足りなくなる場合もあるので、時間配分の練習もしておく。

西南学院大学は、難易度は標準からやや難レベルですが、志願者は出題傾向をつかんで対策してくるため、ハイレベルな戦いになりやすい大学ともいえます。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なく問題を解くかが重要です。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年4月26日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました