国公立大学を受験する人にとって、共通テストで高得点を取ることは受験を有利に進めるためにとても重要です。また、私立大学を受験する人でも、共通テスト対策をして高得点を取れば、一般入試を受けずに大学に合格する道が拓けてきます。
それでは、共通テストで得点を上げるためには、どのような対策をすればよいのでしょうか。
今回は、意外と知られていない共通テストの出題範囲と、教科書を活用して共通テスト対策をする方法を解説します。
目次
共通テストの出題範囲は「教科書」
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共通テストの対策をする前に知っておかなければならないのが、共通テストの出題範囲です。
大学入試センターによると、「大学入学共通テストの出題は、高等学校学習指導要領に準拠して行う。」とされています。
出典:令和5年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項
そして、問題の作成は「高等学校学習指導要領解説及び高等学校で使用されている教科書を基礎として」行なわれます。
ただし、内容については「教科書等で扱われていない資料等も扱う場合がある。」とのこと。これは「高等学校における通常の授業を通じて身に付けた知識の理解や思考力等を新たな場面でも発揮できるかを問うため」とされています。
出典:令和5年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び問題作成方針
このようなことから、共通テストでは教科書から大きく逸脱した問題は出題されません。基本的に教科書レベルの知識で対応できるため、一般入試と同レベルの対策は不要ということになります。
共通テストの得点を上げる勉強法
共通テストの出題範囲は「教科書」ですが、だからといって簡単に高得点をねらえるわけではありません。
共通テストでは、どの教科も理解の「質」が問われる出題となっており、基礎的な知識や解法、公式などを十分に理解したうえで、それらを実践的に活用する力が求められます。したがって、暗記に頼る勉強法では得点を上げられません。基礎をしっかり固め、知識を使いこなす練習が必要になります。
基礎固め
基礎固めには、教科書と教科書準拠問題集を利用しましょう。
共通テストは、教科書の全範囲からくまなく出題されるため、弱点があると高得点をねらうのが難しくなります。そのため、基礎固めの段階から弱点をしっかり潰しておくことがとても大切です。
知識を使いこなす練習
基礎がしっかり固まったら、次は知識を使いこなす練習です。
ただし、いきなり過去問に取り組むのはおすすめできません。たしかに過去問はどの教科も全範囲から出題されていますが、網羅的ではなく系統立った構成でもないため、知識を使いこなす練習には向いていないからです。
そのため、知識を使いこなす解答力の養成には、共通テスト向けの問題集が適しています。選ぶべき問題集がわからない場合は、予備校や塾に相談するのもアリです。
過去問を解く
問題集で知識を使いこなす練習をしたら、次は過去問を解いてみましょう。共通テストは過去問が少ないため、可能であれば追試にも取り組んでください。
最初は時間内に全部解けなくても大丈夫です。まずは出題形式を知ること、難易度を体感することから始めてください。
弱点対策
過去問を解いたら、間違えた問題を必ずチェックしましょう。
解けなかった問題・間違えた問題は学習が不十分な部分です。教科書や分野別の問題集、参考書などを使って知識の「穴」を埋め、弱点克服を目指しましょう。
弱点を克服できたと思ったら、再度過去問を解いてください。そして、間違えた問題を再びチェック。これを何度も繰り返し、限りなく弱点を少なくすることが共通テストで高得点を取る秘訣です。
教科書+αの共通テスト対策は四谷学院の個別指導で
共通テストで高得点を取るためには、基礎をしっかり固めて知識を使いこなす練習が欠かせません。また、各大学の個別試験では、教科書レベルの基礎的な知識をベースとした問題が出題されることが多いため、共通テスト対策は個別試験対策にも役立ちます。
しかしながら、共通テストで高得点をねらうなら、教科書の全範囲を偏りなく勉強しなければなりません。弱点も各人で異なるため、きめ細かな対策が必要になります。
「何から手を付けるべきかわからない……」そのような人には、四谷学院の個別指導がピッタリです。
四谷学院の個別指導では、個々の学力や要望に応じたカリキュラムを組んで、共通テスト対策に欠かせない基礎力を養成。もちろん、共通テストの先にある二次試験対策もばっちりです。四谷学院の個別指導で、共通テスト対策に取り組みましょう!