大学受験に安全校は必要?併願受験する大学の選び方を解説

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こんにちは!四谷学院の片野です。

大学入試の出願時期が近づいてくると、安全校を併願受験するべきかと悩む方もいるのではないでしょうか。

志望校が明確に決まっている場合、受験料や試験対策の負担を考えると「併願受験する意味がわからない」という方もいるかもしれません。

ここでは、大学受験で安全校を併願受験するメリットや必要性、安全校の選び方をご紹介します。

安全校を受けるうえでの注意点にも触れているので、「安全校を受けておきたいけれど、どのように決めればよいのかわからない」という方はぜひ参考にしてください。

安全校を受験するメリットと必要性


安全校を受験するメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 安全校合格が精神的な余裕と自信につながる
  • 浪人のリスクを回避できる
  • 受験の練習になる

自分にとってメリットだと感じられる場合、安全校受験の必要性があるといえます。

安全校合格が精神的な余裕と自信につながる

第一志望校の試験前に「受かった実績」を作っておくことで、精神的な余裕と自信につながります。その後の試験での精神的なプレッシャーも軽減されるでしょう。

また、安全校の受験は自分の学力を客観的に確認できるよい機会でもあります。
これまでの勉強の成果が発揮できているか、安全校の難易度に匹敵する学力が身についているか確認しておきましょう。

浪人のリスクを回避できる

もし、志望校に挑戦して失敗した場合でも、安全校に合格していれば浪人をする必要はありません。
浪人生活を回避することは、経済的負担や心理的負担を減らすことにもつながります。

第一志望に国公立大学や難関大学を選んでいて、浪人のリスクを回避したい場合は、安全校受験の必要性が高いといえるでしょう。

受験の練習になる

安全校の受験は、第一志望校受験の練習としても活用できます。落ち着いて解答したり、時間配分を意識して問題を解いたりする練習ができるでしょう。

また、試験会場や試験当日の緊迫した雰囲気に慣れておくことで、第一志望校の試験でよりよいパフォーマンスを発揮できるようになります。

安全校の選定条件


安全校を選ぶ際は、以下の条件に合う大学を選ぶことで安全校受験のメリットを享受しやすくなります。

  • 同じ試験科目で受けられるところを選ぶ
  • 合格安全圏にある大学を選ぶ
  • 通ってもよいと思える大学を選ぶ

同じ試験科目で受けられるところを選ぶ

安全校には、第一志望校と同じ試験科目で受けられる大学を選ぶと、効率的な受験対策が可能です。

試験科目が異なる安全校を受けると対策範囲が増え、受験対策の効率が下がりやすいため注意しましょう。

第一志望校と同じ科目で受けられる安全校を選び、あくまでも第一志望校の受験対策に集中できる環境を作ることがおすすめです。

合格安全圏にある大学を選ぶ

安全校を選ぶ際は、偏差値や合格判定など受験にかかわるデータを参考にして、合格の可能性が高い大学を選びましょう。

自分の合格安全圏とそうでない大学を知っておくことは、自分の学力を客観的に知ることにもつながります。
模試結果などを参考に、受験したい大学が合格安全圏かどうか確認しておきましょう。

通ってもよいと思える大学を選ぶ

滑り止めとして安全校を受験する場合、安全校へ進学する可能性もゼロではありません。

そのため、先述の条件がそろっている大学の中でも、実際に通うことをイメージできる大学を選ぶようにしましょう。同じ大学で複数の学部を受験する場合は、学びたいことを明確にしておくことも大切です。

可能なら事前にオープンキャンパスや説明会に参加し、実際の雰囲気を確かめておくとよいでしょう。

安全校は何校受ける?


受験する大学の校数に決まりはありませんが、一般的には以下の数が目安になります。

安全校:2~3校
実力相応校:2~4校
チャレンジ校・挑戦校:2~3校
ただし、保険的な役割となる安全校の受験が増えてしまうと、時間や費用の負担が大きくなります。

本命となる志望校の対策にしっかり時間を割ける

安全校を受験する際の注意点


安全校の受験は、必ずしもメリットが得られるとは限りません。安全校を受験する際は、次の3点に注意しましょう。

  • 受験スケジュールがタイトにならないように注意する
  • 国公立大学は3校までしか受験できない
  • 医学部は安全校といえる大学がほとんどない

受験スケジュールがタイトにならないように注意する

安全校を選定する際は、ほかの受験校とのスケジュール調整を慎重に行い、試験日が近くなりすぎないようにしましょう。

連日の受験は、準備不足や体調不良の原因になりやすく、思っていたように実力を発揮できなくなってしまう可能性があります。

また、入試慣れしてから第一志望校の受験日を迎えることが望ましいため、安全校の受験日は受験スケジュールの前半に設定するのがおすすめです。

【理想的な受験の順番】

安全校 → 実力相応校 → チャレンジ校・挑戦校
なかには第一志望校の受験日程が早く、理想の日程を組むことが難しい場合もありますが、できる限り第一志望校の受験が最初とならないよう、その前に安全校を入れるようにしましょう。

国公立大学は3校までしか受験できない

国公立大学では、主に前期・中期・後期の計3回の試験が実施されます(中期日程が実施されるのは一部の公立大学のみとなります)。

前期・中期・後期の試験ではそれぞれ1校に出願できるため、最大3回の受験チャンスがありますが、出願期間や試験日のスケジュールがタイトになりやすい点に注意しましょう。

なお、中期や後期の合格発表前に前期の入学手続きが行われることから、前期日程に安全校を受験して、中期や後期に第一志望校を受験するということはできません。

受験に向けたスケジュールを組む際は、試験日だけでなく、出願や入学手続きの期間も把握しておきましょう。

医学部は安全校といえる大学がほとんどない

医学部は競争率や偏差値が高く、安全校といえる大学がほとんどないため、受験プランを組むことが難しくなります。

医学部を受験する方の多くは、同じ医療系の「薬学部」「歯学部」「看護学部」など、医学部以外の学部を安全校としています。

まとめ:四谷学院で志望校合格を目指そう!

現在の学力や志望校など、個々のケースにより安全校受験の必要性は変わってきます。

しかし、受験における精神的な負担を軽減したい方にとっては、安全校受験に大きなメリットがあることも事実です。

「第一志望、現役合格」という最高の結果を手にするためにも、経済的な負担や日程などをよく加味して、ベストな受験計画を立てましょう。

受験に向けて理解力アップと解答力アップを目指すなら、四谷学院の「ダブル教育」がおすすめです。四谷学院で苦手を克服し、志望校合格を目指しましょう。

失敗しない予備校選びは相談会・説明会参加が重要!

志望校合格に向けた予備校選びでは、口コミやWebサイトの情報だけでなく、相談会や説明会などに参加して、学習環境や指導方針、サポート体制などをよく確認することが大切です。

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複数の予備校を訪れて比較検討し、「ここに通いたい!」と思える予備校を見つけましょう。

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