池袋と新座にキャンパスがある立教大学ですが、都会的なイメージを抱いている高校生は多く、実際に、池袋のキャンパスは洋風でおしゃれな雰囲気です。
しかし雰囲気だけでなく、しっかり実力があるのも立教大学の魅力です。そんな立教大学に入学するためにはどのような受験対策が必要なのか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、立教大学の受験資格や出願者などの各種データ、試験の難易度や求めている人材像などをご紹介します。立教大学合格のための勉強方法も解説します。「立教大学を受験したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事に記載されている情報は2022年12月29日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
立教大学の入学試験で問われる能力
立教大学は、関東の歴史ある有名私立大学をまとめた「MARCH」に位置している大学です。合格難易度は高く、学力をはじめとした高い能力が求められます。
ここでは、立教大学の教育理念や入学者の受け入れ方針、入試の特徴や難易度から、入学試験で問われる能力を解説します。
立教大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか
立教大学はミッション系の大学。そのため、大学の使命として「キリスト教に基づいて人格を陶冶し、文化の進展に寄与する。」ことを挙げています。
そんな立教大学の教育理念は、以下のとおりです。キリスト教の教義が色濃く反映されていることがわかります。
本学建学の精神である「Pro Deo et Patria(神と国のために)」にもとづき、「普遍的なる真理を探究し」(Pro Deo)、「私たちの世界、社会、隣人のために」(Pro Patria)働くことのできる「専門性に立つ教養人」を育成する。
引用:立教大学HP 立教大学の教育目的と各種方針
上記の理念に賛同していることが入学者の受け入れ方針で、学びに対して積極的であることも重要とされています。
立教大学における入試の特徴
立教大学では一般入試のほかにアスリート選抜入試や社会人入試など、さまざまな入試方法があるのが特徴です。
ここでは、一般的に多く利用される一般入試と大学入学共通テスト利用入試について解説します。
一般入試
試験日が5日間設定されており、すべての学部・学科・専修から1日に1つの学科・専修を選んで出願する入試方法です。ただし文学部は独自に別の試験日を設けているので6日間の日程、理学部は2日間のみの実施となっています。
英語の成績は、大学入学共通テストの英語か、指定されている英語資格・検定のスコアを得点化して用います(5日間の日程では独自の英語の試験はありません)。文学部の独自日程(1日のみ)は英語の試験が実施されます。
大学入学共通テスト利用入試
大学入学共通テストの得点のみで合否判定する入試方法です。共通テスト前に出願するので、共通テストの成績を見て出願することはできません。
基本的に3科目型もしくは6科目型で実施されますが、理学部のみ4科目型か6科目型になります。
立教大学における各科目の試験問題の特徴
それでは、立教大学の入試における各科目の特徴を、科目を抜粋してご紹介しましょう。
取り上げるのは、一般入試の特徴です。
英語
一般入試(5日間日程)の英語は、大学入学共通テストの成績か、英語資格・検定のスコアを利用して得点化します。したがって、立教大学の独自試験で英語が実施されるのは、文学部試験の1日のみです。
試験時間は75分、全問マークシート方式で、大問が3~5題程度出題されます。文法力や語彙力を問う問題は標準レベルの難易度なのに対し、長文読解の難易度はやや高め。試験時間に比べて問題量が多いので、スピーディーに問題を解く必要があるのが特徴です。
国語
国語の試験は75分。大問が3題程度出題され、長文2題と古文1題で構成されています。長文は現代文(評論文)であることがほとんどですが、小説が出題されることも。評論文のテーマも多岐にわたるので、範囲を限定して学習するのは難しいでしょう。
知識問題の難易度は標準のやや上レベル。漢字だけでなく、古文における助動詞や助詞の意味や用法はしっかり学習しておくとよいでしょう。
数学
数学の試験問題は60分(理学部では90分または75分)。文系と理系で問題が異なるのですが、文系は基本から標準レベル。理系は標準レベルの難易度です。文系は複素数と方程式、微分・積分や三角関数の方程式、不等式が頻出する傾向にあり、理系は記述式の比重が大きいのが特徴です。
どちらも基礎力を重視する問題なので、ケアレスミスに十分注意しましょう。
立教大学における入試の難易度・偏差値
Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、立教大学の入試の偏差値は63~75、共通テスト得点率は68~93%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。
学部 | 偏差値 |
文 | 64~72 |
現代心理 | 65 |
法 | 69~72 |
経済 | 68~72 |
経営 | 70 |
社会 | 69~74 |
観光 | 68~71 |
コミュニティ福祉 | 64~69 |
異文化コミュニケーション | 72 |
理 | 63 |
スポーツウエルネス | 64~68 |
立教大学の入試概要
ここでは、出願資格や試験科目と合格要件、出願者数や合格者数のデータなど、立教大学の入試概要について見ていきましょう。なお、記事に記載されているデータは、2022年12月29日現在のものです。
立教大学の出願資格について
立教大学の出願資格は、全入試種別共通の項目と、大学入学共通テスト利用の場合の項目、英語資格検定試験を利用する場合の項目の3パターンあります。入試種別によりどの資格が必要かが異なりますので、最新の募集要項などで確認しておきましょう。ここでは、全入試種別共通の項目をご紹介します。
- 高等学校(中等教育学校後期課程を含む。以下同じ)を卒業した者、および入学年の3月卒業見込みの者
- 通常の課程による12年の学校教育を修了した者、および入学年の3月修了見込みの者
- 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者
立教大学の試験科目や合格要件
ここからは、立教大学の試験科目や配点について、一部学部を抜粋してご紹介します。取り上げる内容は、一般入試(5日間日程)の試験科目です。その他の学部については、立教大学HP(2023 年度一般入試)など、最新の情報でご確認ください。
なお、立教大学一般入試(5日間日程)での英語は、大学入学共通テストの外国語(英語)の成績か、指定されている英語資格・検定の成績が利用されます。
文学部
文学部の一般入試は、史学科のみ配点が異なります。注意しておきましょう。
教科 | 科目 | 配点 |
外国語 | 大学入学共通テスト(英語)もしくは英語資格・検定を利用 | 200 |
地理歴史、数学 | 日本史B、世界史B、地理B、数学(数Ⅰ・Ⅱ・A・B)のうちから 1 科目選択 | 150(史学科のみ200点) |
国語 | 国語総合(漢文を除く)、現代文B、古典B(漢文を除く) | 200 |
総合計 | 550(史学科は600点満点) |
経済学部
教科 | 科目 | 配点 |
外国語 | 大学入学共通テスト(英語)もしくは英語資格・検定を利用 | 150 |
地理歴史、数学 | 日本史B、世界史B、政治・経済、数学(数学I・II・A・B)のうちから 1 科目選択 | 100 |
国語 | 国語総合(漢文を除く)、現代文B、古典B(漢文を除く) | 150 |
総合計 | 400 |
立教大学の出願者数や合格者数のデータ
立教大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2022年度一般入試(試験日5日間の合計※)の結果です。
※文学部のみの試験日のデータは含まれていません。
学部 | 募集人数 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者総数 | 実質倍率 |
文 | 481 | 6,138 | 5,880 | 1,432 | 4.1 |
異文化コミュニケーション | 75 | 1,618 | 1,557 | 212 | 7.3 |
経済 | 374 | 4,662 | 4,470 | 1,542 | 2.9 |
経営 | 206 | 2,855 | 2,722 | 512 | 5.3 |
理 | 174 | 3,645 | 3,494 | 1,082 | 3.2 |
社会 | 291 | 5,672 | 5,461 | 1,197 | 4.6 |
法 | 287 | 5,512 | 5,260 | 1,371 | 3.8 |
観光 | 225 | 2,645 | 2,562 | 793 | 3.2 |
コミュニティ福祉 | 226 | 2,414 | 2,323 | 740 | 3.1 |
現代心理 | 145 | 2,513 | 2,400 | 246 | 9.8 |
立教大学に合格するための対策、勉強方法
ここまで立教大学について、教育理念や募集要項、入試問題の特徴や難易度、実際のデータなどから解説してきました。しかし、実際にどのように勉強すれば立教大学に合格できるのかわからない、と悩んでしまう方は多いでしょう。
ここでは、科目ごとの勉強ポイントをご紹介します。
立教大学を受験!試験科目ごとの勉強ポイント
より効率的に立教大学合格を目指すなら、以下の科目ごとのポイントを押さえて勉強しましょう。
- 英語:大学の独自試験は文学部のみです。基礎的な文法や語彙の知識をしっかりと定着させることが重要。長文の量がとても多いので、速読で内容をつかめるように、かつ、時間配分も上手に配分できるように過去問を中心に演習しておくのもポイントです。
- 国語:時間が厳しいと感じる受験生も多いので、短時間で文章の要旨を理解するのが重要。難易度がそこまで高くない分、知識問題のミスは合否に影響する可能性もあるので、知識を定着させておくのがポイントです。
- 地理歴史・公民:教科書を中心に勉強すればOK。難易度が高くないからこそ、1つのミスが大きく響くため、しっかり暗記しておきましょう。
- 数学:文系・理系のどちらでも、基礎力をつける学習をするのがポイント。教科書を中心に、過去問で頻出問題に慣れておくのがおすすめです。
- 理科:基礎知識はもちろん、それを活用する力を身に付けておくことが重要。正誤問題などの基本問題を確実にとれるように、知識量を増やしておきましょう。
定期的に予備校が開催する模試を受けることもおすすめです。偏差値や順位など、数値で実力を測れるので、自分が受験生全体で、どれくらいの位置にいるのかを知ることができますし、間違えた問題から自分の不得意な分野を知ることもできます。
予備校で勉強するなら立教大に強い四谷学院
四谷学院は立教大学合格のためのサポートが充実しているので、例年合格者を多数輩出しています。その充実したサポートとは、「科目別能力授業」と「55段階個別指導」のダブル教育のことです。
通常、予備校では集団授業が行われていますが、生徒数が多いために生徒のレベルに幅が出て、授業についていけない生徒が出てきてしまうことが良くあります。また、理解できないことがあってもそのままになってしまう場合や、浅い理解にとどまっていて活用できない、という場合もあります。
しかし、四谷学院のダブル教育は、科目別能力授業で科目別にきめ細かくクラスを分けるだけでなく、マンツーマンの個別指導で集団授業の内容をサポートします。集団授業で学んだ知識を定着させ、テストにおいて点がとれる理解度・実践力を高めてくれるのです。
ダブル教育は、より効率的に点数を上げることができる教育システムです。実際に四谷学院に通って立教大学に合格した方々からは「ダブル教育が良かった」と高い評価を得ています。
まとめ
【立教大学の入試概要】
- 学びに対して積極的な人材が求められている
- 入試方法は多彩で、さまざまな学生を募集している
- MARCHの1校で、難易度は高い
【立教大学の入試データまとめ】
- 一般入試の実質倍率は2.9〜9.8倍(2022年度入試)
【勉強方法まとめ】
立教大学は、知名度も実力も兼ね備えた名門大学。そんな立教大学に合格したいと考えたら、ぜひ四谷学院への入学をご検討ください。四谷学院独自のダブル教育システムで、効率的に勉強できていることを実感できるでしょう。
※本記事でご紹介した情報は2022年12月29日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。