令和6年度共通テスト 理科基礎「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」総評 | 共通テスト解答速報2024

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このページでは、令和6年度(2024年度)の大学入学共通テスト理科基礎の「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の出題について解説します。

物理基礎

2024年度の物理基礎は、例年よりやや難易度の高い問題が多く出題された印象です。

特に第2問の浮力に関する出題は、苦手とする人が多い項目でもあり、手こずった人が少なくなかったと思われます。
また、第3問の問6(メトロノームの間隔から音速を求める問題)も、文字を自分で置いて式を立てて解く必要があり、やや難しい出題でした。

第1問の問4では電力量(kWh)が2023年度に続いて出題されました。
電力(kW)との違いに注意する必要があります。

教科書をまんべんなくていねいに学習する姿勢が重要です。

化学基礎

2024年度の化学基礎は、第1問で小問集合、第2問で思考力が問われる総合問題という例年どおりの構成でしたが、第2問が例年よりも取り組みやすくなりました。

一方で、第1問の中には細かな知識を問う正誤問題や、思考力が問われる難問も登場したため、全体としての難易度は昨年並みといえます。
正誤問題の選択肢の中には、発展範囲の知識も混ざっており判断しづらい選択肢もありましたが、正答にかかわる知識は、いずれも教科書レベルの基礎から出題されますので、基礎の徹底が大切です。

第1問の問10は、近年の中で最も難度の高い設問でした。
気体の物質量に関する正しい理解とともに、初見のグラフを適切に読み取ったうえで立式することが求められています。

このような初見のグラフを読み取る練習は、基礎が十分に固まった後の演習で取り組んでいきましょう。

生物基礎

2024年度の生物基礎は、教科書レベルの基礎知識を理解・定着していれば十分に高得点がとれる出題でした。

考察問題でも、昨年より取り組みやすいものが増え、第1問のBは細胞周期におけるDNA量変化のグラフを、第2問のBは腎臓での尿生成のしくみをそれぞれ理解していれば解答できるものでした。

また、第2問の問6のように、特に人体の構造においては図的な理解が頻繁に問われますので、ふだんから教科書の図解などを用いて学習することを意識しましょう。

第3問では、問3のように生態系の多様性をテーマにした出題は頻出です。
里山の伝統的管理などを学習したことがある人は、結論の予測が立てやすかったでしょう。

地学基礎

2023年度の地学基礎は前年度とおおむね同程度、標準的な難しさであったと思われます。
細かい知識が要求される問題はなく、教科書をしっかり読んでいれば高得点がとれたでしょう。

計算が必要な問題は第1問の問2と第4問の問3で、うち前者(緊急地震速報からS波が到達するまでの時間を求める)は、問題文で示されている設定を把握するのにやや時間がかかったかもしれません。

また、今年度も大問は全4問で、第4問では日本の自然災害を地学各分野とからめた出題でした。
ジャンルを狭めずまんべんなく学習する姿勢が重要です。

 
 

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