このページでは、令和5年度の大学入学共通テスト公民の「倫理・政経」「倫理」「政経」の出題について解説します。
倫理・政経
すべて単独科目の「倫理」「政治経済」からの出題で、全体の大問数や設問数に変更はありませんでした。
共通テストの倫理は読解問題が特徴的です。大問の導入部分にある会話文と、設問ごとに提示される別の資料の両方を読んで解答させる問題が必ず出題されます。文章量が多く、内容も前後関係をしっかりと理解する必要がありますので、難度の高い問題と言えます。今回のテストの大問4問4はその典型的な設問でした。2ページ分の文章を読み、空欄4つに当てはまる文章を選ぶ必要がありますので、論理関係を見抜く現代文の力が必要とされます。知識問題は標準的なものが多いですが、毎年、1~2問は教科書にあまり載っていない人物が取り上げられますので、高得点を狙うには細部まで学習する必要があります。今年度の大問3の問1や大問4の問2などは受験生にとっては難度の高い問題でした。
政経の問題は標準的な良問が多く、今年は時事的なテーマを扱った設問も見られました。大問6問3の日本の安全保障や大問6問5の2021年の少年法改正などは時事問題ともいえる内容でした。また、経済分野では計算問題も毎年出題されます。大問5問4や大問7問4のように比を使った計算問題が出題されますので、数値の比較の仕方をおさえておきましょう。大問7の問1、問3のように比較的細かい知識を問う問題も出題されますので、資料の読み取りだけなく、しっかりとした知識が必要となります。語句を表面的に覚える学習では太刀打ちできませんので、制度の歴史的経緯や社会的背景、経済の仕組みの理解といった政治・経済全般に対する考察力を高めていきましょう。
倫理
共通テストの倫理は読解問題が特徴的です。大問の導入部分にある会話文と、設問ごとに提示される別の資料の両方を読んで解答させる問題が必ず出題されます。文章量が多く、内容も前後関係をしっかりと理解する必要がありますので、難度の高い問題と言えます。
今回のテストの大問4問4はその典型的な設問でした。2ページ分の文章を読み、空欄4つに当てはまる文章を選ぶ必要がありますので、論理関係を見抜く現代文の力が必要とされます。知識問題は標準的なものが多いですが、毎年、1~2問は教科書にあまり載っていない人物が取り上げられますので、高得点を狙うには細部まで学習する必要があります。大問3の問1や大問4の問2、問8などは受験生にとっては難度の高い問題でした。
普段の学習では、まずは思想家と思想内容について用語と内容が一致するように覚え、そのうえで実戦問題を通して読解力を養っていきましょう。
政治・経済
政経の問題は標準的な良問が多く、今年は時事的なテーマを扱った設問も見られました。大問6問3の日本の安全保障や大問6問5の2021年の少年法改正などは時事問題ともいえる内容でした。政経は多様な資料問題も多く出ますので、細心の注意が必要です。大問1問3・問6、大問2問・問5のような資料と知識を結び付けて解く問題が多く出題されますので、普段から様々な資料に目を通してその特長や傾向を読み取る訓練をしておきましょう。
経済分野では計算問題も毎年出題されます。大問5問4や大問7問4のように比を使った計算問題が出題されますので、数値の比較の仕方をおさえておきましょう。大問7の問1、問3のように比較的細かい知識を問う問題も出題されますので、資料の読み取りだけなく、しっかりとした知識が必要となります。語句を表面的に覚える学習では太刀打ちできませんので、制度の歴史的経緯や社会的背景、経済の仕組みの理解といった政治・経済全般に対する考察力を高めていきましょう。