大阪大学の世界史対策!特徴と攻略法を伝授します

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こんにちは。四谷学院世界史担当の荒木です。
今回は大阪大学の世界史について解説していきます。難関大学、しかも旧帝国大学の一角を担う大阪大学に合格するためには、入試の傾向と対策の把握が重要です。そのうえで自分に合った効果的な学習を進めることが必須と言えます。

そこでこの記事では、大阪大学の世界史攻略のために必要な戦略をご紹介していきます。

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大阪大学「世界史」入試概要

大阪大学では、文学部・外国語学部で世界史の入試があります

試験時間

試験時間は90分です。

配点

配点は100点です。

阪大世界史の問題構成

阪大世界史の大問数は年度によって異なり、2024・2023年度は大問3つでしたが、他の年度では1題や2題の場合もあるため、必ず最初に問題の構成を把握しましょう

出題地域について、アジアでは中国からの出題が多い傾向ですが、日本や東南アジア、インドなど他の地域と関連して出題されることが多くなっています。
具体的には「五胡とされる遊牧民が北中国に居住するにいたった歴史的背景」「明王朝内外の政治・軍事的状況を踏まえ、麒麟が朱棣に献上された背景」などです。したがって中国のみならず、ほかの地域との関連性も含めて学習を進めるようにしましょう。ヨーロッパでは西ヨーロッパからの出題が多いですが、アジアと同様に周辺諸国の関わりについても、万遍なく押さえるように心がけましょう。

阪大世界史の特徴と攻略法

阪大世界史の難易度(レベル)

阪大世界史は選択式と記述式の併用ですが、標準~難レベルの問題がそれぞれ混在しています。選択問題は人物や出来事だけを答えるシンプルなものもあれば、2~3行ほどの説明文から適当なものを選ぶ問題もあります。内容は標準レベルですので、落ち着いて解くようにしましょう。

阪大世界史の史料問題

また例年、史料を用いた問題を出題しており、視覚資料の問題にも慣れておきたいです。史料は初見のものが多いものの、時代や地域、内容などは問題文から判断することが可能です。
例えば「19世紀初頭のアメリカ大陸」「独立」「フランス植民地」などから、ハイチ独立を導きだすといった形です。

阪大世界史の論述問題

最後に、各大問で出題される論述問題についてです。全体的には100~200字前後の問題が多いですが、外国語学部では300字の論述が直近2年で出題されています。難易度は標準~やや難レベルです。設問文の内容で書くべき内容が判断できるものであれば、その地域や年代の内容を自分の持っている知識と照らし合わせて解答することができます。しかし設問文の内容のみならず、史料中で下線部が引かれている人物、出来事、文章の意味なども特定しなければ、何について書けばよいか分からないという手強い問題もあります。
例えば2023年度の問題では、「満州における日本の戦争」(史料)と「世界の平和機構の機能不全」(設問文)を関連付けて問う問題がありました。日本の満州占領のような他国へ侵略する出来事は、同年代でもいくつかあります。ただ、世界の平和機構と関わる内容だと、「イタリアのエチオピア併合→国際連盟による経済制裁」というのがあるため、書くべき内容が定まるといった形です。
論述問題は出題者の意図を読み取り、聞かれている内容に答えることが鉄則です。したがって設問文や史料の読み取りは細心の注意を払い、誤った情報や無関係な出来事を書いて、失点や文字数の圧迫を行わないように心がけましょう。

阪大世界史 おすすめ学習法

全般

まずは全時代・全地域の基礎~標準レベルまでの内容を理解して、覚えていきましょう。この際、普段から背景や内容、影響などを意識して学習しましょう。そして一問一答や問題集で語句の整理も行いつつ、最終的には各時代・各地域の内容を自分の言葉で説明できるかという練習を積極的に行いましょう。単なる知識の暗記では阪大の選択問題も苦戦しますし、論述問題を解答することは難しいでしょう。縦の歴史(地域ごとの歴史)はもちろん、横の歴史(時代ごとの歴史)も、自分の言葉で説明できるよう練習しましょう。これはお友達同士でもできますし、人に見立てたぬいぐるみなどに語りかけてみるのもいいでしょう。

論述対策

最後に論述対策ですが、各用語の説明ができるようになったら、先述した背景・内容・影響を考慮した学習を行い、教科書も使用しながら200字以上の論述問題を解く練習を積みましょう。その際、史料読解を要する問題にも触れておきたいので、他大の過去問も使用しながら、演習を積んでいきましょう。なお、作成した答案は学校・予備校の先生などに添削指導してもらいましょう。200字を超える論述問題は自分1人で文章の構成含め、部分点の確認などを行うのが難しいため、積極的に先生へ質問することをオススメします。

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