夏休みが終わって9月・10月になると、いよいよ受験も間近です。共通テストや推薦入試の出願が終わり、緊張が高まっている人も多いことでしょう。
しかし、やるべきことはまだまだあります。大学受験生の秋は、夏までに培ってきた基礎力をもとに応用力を身に付け、解答力アップに取り組む時期です。
もっとも、知識を吐き出すだけのアウトプットでは、解答力アップにはつながりません。
そこで今回は、解答力を上げて志望校合格に近づく問題演習のコツを紹介します。
10月からは問題演習に取り組もう
夏休み明けから9月頃までにがっちり基礎を固めた受験生は、10月から問題演習に取りかかりましょう。問題演習ではたくさんの問題を解き、本番の入試に通用する実戦力・解答力を高めることが重要です。
問題演習にしっかり取り組むと、典型問題や頻出問題にふれるチャンスが増え、出題パターンや解答パターンも把握できるようになります。この点も、問題演習に取り組む大きなメリットといえるでしょう。
問題集は2周以上が鉄則!
点数が伸びない受験生の場合、問題を1回解いただけで演習を「やったつもり」になってしまっているケースが少なくありません。その他でありがちなのが、何冊もの問題集や参考書に手を出しているケースです。
しかし、どれほど問題を解いても、解きっぱなしではまったく意味がありません。なかには、たまたま正解しただけの問題もあるはずです。そのような問題もきちんと理解して解けるようにしておかなければ、本番では得点できないおそれがあります。これらを確実に潰すためには、問題集は最低でも2周はしなければなりません。
解答の丸暗記は意味がない
問題集を繰り返し解くと、解答を暗記してしまうこともあるでしょう。
しかし、解答の丸暗記は、単純な知識問題以外ではほとんど役に立ちません。
問題演習の意義は、解答に至るまでのプロセスを理解して、問題を解くための思考を身に付けることにあります。表面的な理解にとどまらず、「これはこういうことか!」と納得したうえで、解答プロセスを自分の中に落とし込まなければ、本番の入試では得点できません。
そこで重要となるのが、問題集の解説ページです。腹落ちするまで徹底的に読み込み、解答に結びつく思考の流れをしっかりと身に付けましょう。そういった観点からすると、問題集は解説がわかりやすい丁寧なものを選ぶべきです。
繰り返し問題演習に取り組み、最終的に解答や解説を見ずに自力で問題を解けるようになるまで、解答プロセスの落とし込みは続けましょう。
苦手分野を重点的に潰す
独学で問題演習に取りかかると、ついつい苦手教科・科目を避けて得意な分野に逃げがちです。もちろん、問題演習で得意科目の問題を解くことは、自信を高めるという点でとても意義のあることといえます。しかし、苦手を放置してはいけません。
苦手対策をしておかないと、その分野から出題された場合に大問をまるまる1問落としてしまうおそれがあります。一方で、苦手分野は一般的に「伸び」を実感しやすい分野であることも事実です。そのため、苦手を重点的に潰しておけば、失点を最小限に抑えるだけでなく大幅な点数アップにもつながるでしょう。
もっとも、志望校の配点から逆算して「苦手は完全に捨てる」という大胆な作戦を取るならば話は別です。しかし、この方法はリスクが高すぎるうえに、受験できる大学の数が極端に制限されてしまうため、積極的にはおすすめしません。
本番入試が近づくにつれ、苦手潰しに使える時間はどんどん少なくなっていきます。10月からの問題演習では、苦手分野潰しにもがっつり取り組みましょう。
効率的かつ効果的な問題演習はプロの力を借りよう
今回は、解答力アップにつながる問題演習の取り組み方を解説しました。
しかしながら、ここで紹介した内容をすべて実行して、本番入試に通用する実戦力・解答力を身に付けるのは簡単なことではありません。なぜなら、独学では問題演習に取り組んでも「できたつもり」「わかったつもり」になりやすく、学習計画がうまく立てられずに後手に回ってしまうことも多いからです。
効率的かつ効果的な問題演習には、プロの力を借りるのが一番です。
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