こんにちは!四谷学院の奥野です。
「日東駒専」とは、関東地域に位置する中堅私立大学のグループです。具体的には日本大学と東洋大学、駒澤大学、専修大学の4つの大学を指します。
日東駒専を目指す受験生は、どのような勉強に取り組んでいけば良いのでしょうか?
本記事では、日東駒専の難易度や各大学の特徴、受かる勉強のポイントなどを詳しく解説します。
目次
日東駒専の偏差値や難易度
まずは各大学の特徴や偏差値を見ていきましょう。
各大学の特徴
ここでは、「日東駒専」の各大学(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)の特徴を簡単にご紹介します。
本部キャンパスは東京都千代田区。日東駒専の中で最難関。特に私立の名門である医学部や、多くの芸能人を輩出している芸術学部(いわゆる日芸)が有名。
<東洋大学>
文京区に本部キャンパスがある。主要学部に夜間コースを設置していることが特徴で、働きながらでも通うことが可能。
<駒澤大学>
世田谷区にキャンパスがあります。野球部や箱根駅伝などスポーツ面で有名。
<専修大学>
キャンパスは千代田区と、神奈川県川崎市。語学学習に力を入れているので、将来外国語を武器にしたい人におすすめ。
日東駒専の偏差値比較
日東駒専には大学によって様々な学部があります。ここでは、一部の学部を抜粋して偏差値を比較します。
文学部 | 法学部 | 経済学部 | 経営学部 | 理工学部 | |
日本大学 | – | 55~63 | 54~62 | – | 50~60 |
東洋大学 | 53~66 | 55~65 | 53~64 | 55~64 | 49~54 |
駒澤大学 | 54~65 | 54~61 | 54~63 | 57~63 | – |
専修大学 | 53~62 | 57~63 | 54~62 | 54~62 | – |
参照:日本大学/偏差値・入試難易度【2023年度入試・2022年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
東洋大学/偏差値・入試難易度【2023年度入試・2022年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
駒澤大学/偏差値・入試難易度【2023年度入試・2022年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
専修大学/偏差値・入試難易度【2023年度入試・2022年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
上記のようにほとんど差はなく、偏差値は全体的に55前後で、標準よりもレベルが少し高い中堅レベルです。
全体的な傾向として日、東、駒、専の順番で難易度が高い傾向がありましたが、近年では日東駒専の中でも、専修大学の偏差値が駒澤大学を上回るケースが増え、日東駒専内で順位に変動が見られます。
日東駒専と産近甲龍・大東亜帝国を比較
産近甲龍は、近畿地方に本部を置く京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学の4つの私立大学グループを指します。
産近甲龍については以下の記事でも詳しく解説をしています。
また大東亜帝国は、大東文化大学と東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学の5つの大学の総称です。
大東亜帝国の難易度は、日東駒専よりもやや低い傾向にあります。
2020年以降合格率は上昇傾向
Benesseがまとめた「2023年度第1回出願指導研究会」によると、日東駒専の文系学部において共通テスト方式の偏差値50~55の層の合格率は、2018年では19%だったのと比較して、2023年では43%と大きく増加しています。
一方、理系学部においては一般方式の合格率は低下の傾向にありつつも、共通テスト方式の偏差値50~60の層の合格率はやや上昇の傾向がみられます。
日東駒専が難しいと言われる滑り止めの存在
日東駒専が難しいとされる理由の一つは、滑り止め受験の存在です。
受験生のなかには、MARCHを第一志望としつつ、日東駒専を滑り止めとして受験する人もいます。
日東駒専を第一志望とする受験生は、MARCH志望者との競争に勝たなければなりません。
この競争が、日東駒専の難しさの一因となっています。
日東駒専と共通テストはどっちが難しい?
日東駒専と共通テストの難易度は、科目によって異なります。
しかし、英語だけを比較すると、日東駒専のほうが難しい傾向にあります。
私立大学では、共通テストでは出題されない、発音やアクセントに関する問題が出題されることがあるため、十分な対策が必要です。
一方、共通テストは長文読解問題への対策に絞られるため、共通テストのほうが受験勉強を進めやすいでしょう。
日東駒専に受かる勉強のポイント
難度が上がってきつつある日東駒専に合格するカギは何でしょうか?
ここでは、勉強のポイントを2つ紹介します。
基礎固めが重要
テストとなると、「人が解けない問題を解かなきゃ!」と、つい肩に力が入ってしまいます。
しかし、合格に必要なのは、難しい問題を解く力よりも、基礎的な問題を落とさない力です。国語であれば漢字、数学であれば計算など、基礎的な問題を確実に解くことが大切です。
基本的な問題は、最初は簡単に感じるかもしれません。
しかし、高校の学習範囲は広いため、時間が経つと基礎を忘れたり、間違って覚えてしまったというケースがあります。
そのため、基礎を繰り返し学ぶことが大切です。
英語の長文問題がカギ
日東駒専の入試において、どの学部でも英語の長文問題は配点が高く、合否に大きく影響します。英語長文問題を制することが、日東駒専合格への近道といえるでしょう。
まず、英語の基礎である文法と単語を徹底的に身に付けることが大切です。継続的な反復学習によって、暗記した内容が記憶に定着します。
文法と単語がある程度身に付いたら、長文読解力を養いましょう。
日東駒専の英語試験では長文読解が中心です。
英語のニュースや記事を積極的に読む習慣を付けると、読解スピードと正確性の向上につながります。
また、実践問題の演習も大切です。
過去問や模擬試験を繰り返し解いて、実戦力を養いましょう。時間を計測し、時間配分に慣れることも重要です。
勉強時間の目安は1800時間
日東駒専の合格を目指す場合、約1,800〜2,000時間の学習時間が必要とされています。
勉強を始める時期が早いほど、毎日の学習負担は軽減されますが、高校3年生から始める場合は、日々の学習時間を増やす必要があります。
日東駒専の英語長文読解対策
日東駒専の英語長文読解対策のカギは「英語の知識」と「英文構成の理解」です。
英文を読む知識を増やす(単語、文法、熟語、構文)
英文を読むスキルを向上させるためには、単語や文法、熟語、構文などの知識が欠かせません。英単語の暗記において、重要なのは単語帳の使い方です。
複数の単語帳に手を出すのではなく、一つの単語帳を何度も繰り返し使用しましょう。
単語を覚える際には、一度で完璧に覚えようとするのではなく、単語帳を何度も復習し、単語に反復して接する回数を増やすことが大切です。
文章構成に注目する
英文の多くは、「逆ピラミッド型」で書かれています。
最初に結論を述べ、そのあとに理由を説明するパターンが一般的です。
そのため、最初の文をしっかり読み、あとの文章はざっと目を通すスキルを磨くと、速読力を向上できます。
たくさんの演習をこなしながら、英文特有の構成に慣れましょう。
丁寧に解くことを意識する
英文解釈の際、スピードよりも正確さを重視しましょう。点数を伸ばすためには、丁寧な解答が効果的です。
学力向上を目指す場合、時間制限は不要ですが、解答にかかった時間の記録は大切です。正確に解くことを優先し、徐々にスピードを上げていきましょう。
英語が特に苦手なら予備校も有り
英語が苦手で成績が上がらない場合は、予備校を利用することをおすすめします。
できれば集団授業よりも個別指導のほうがおすすめです。
個別指導では、あなたの理解度に合わせてカスタマイズされたカリキュラムが提供され、過去の学習内容にも戻ることができます。
また個別指導ならばイヤでも机に向かわなければいけなくなるため、「苦手意識のせいでなかなか机に向かえず、もっと苦手になる」という悪循環を打破できます。
四谷学院なら1科目から授業が受けられるコースも用意しています。
英語長文や数学の特定の単元をピンポイントで学ぶことも可能です。夏休みや冬休みなどの長期休暇を活用して受講してみましょう。
まとめ
日東駒専は関東の中堅私立大学グループで、最近は合格難化の傾向があります。合格のカギは基本をしっかり押さえ、英語長文対策をすることです。
「基礎が弱い」「英語の長文が苦手だ」と感じているならば、ピンポイントでの指導も可能な四谷学院をぜひご検討ください。
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