理系科目が苦手なら文系にすべき?苦手科目で志望校を決めていいの?苦手科目の志望校の関連性について解説

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こんにちは、四谷学院の受験コンサルタントの山中です。

四谷学院の相談会に来る生徒さんや保護者の方の話を聞いていると、「理科は得意じゃないから文系に変える」「古典は点数を取りにくいので理系にする」という言葉が出ます。
自らの将来を「行きたい大学・学部」や「勉強したい内容」ではなく、苦手科目で決める人が意外に多いんです。

今回は、苦手科目で志望校を決めるべきか?という点に注目して志望大学や進路の決め方をお話していきます。

苦手科目からは逃げられない?

「苦手科目を避けて、自分の将来を決める」

大学受験という勝負の中では、もちろんそれも選択肢の一つです。もちろん、理科を勉強したくない人に「理系に進め!」とか古典を勉強したくないのに「文系へ行け!」と言いたいわけではありません。
ですが、「理系に興味があるのに、理数科目が苦手だから文系を選ぶ」というのは別の話はな図です。

文系に進めば理系科目から解放されるのか?

仮に、理数が苦手だから「文系へ進もう」と考えたとしましょう。
文系に進んだのだから理数科目から解放される、と思っていたら大間違いです。
残念ながらそれは誤解です。文系=理数科目とは一切無縁である、とはなりません。

例えば、文系科目として代表的な「経済学部」を例に挙げて考えてみましょう。
経済学部は文系学部に分類されていますね。理数科目を使わずとも受験が可能な学部です。
しかし、実際に入学して経済を学んだ時・・・実は経済の分野では統計や微分積分を利用してデータの分析を行うことになるんです!
……つまり、理系科目の知識が必要になってきます。

他にも、心理学部でも同じで統計や実験がありますし、情報学部や社会学部でもテーマによってはそうした理数系の知識・スキルが重要になってきます。

つまり、大学受験の時点では苦手科目を回避したつもりであっても、大学入学後には結局勉強することになり、回避できないということです。
何も知らずに入学してから、「高校の時勉強しておけばよかった…」と後悔する可能性もあるので気をつけましょう。

自分の興味のある分野と大学で学ぶ内容は本当に同じ?

他にも、自分の先入観だけで進学先の学部を決めてしまう人もいます(意外に多いです)。

例えば、先ほどの心理の例で言うと「心理=メンタリズム」と思い込んでしまっている人がいるのです。心理学部では、驚くほどのデータや実験の連続で、数字やグラフの分析のオンパレードです。TVに出てくるメンタリストのように、人の動作から感情や嘘・心理を的確に見抜くパフォーマンスとは程遠いんですね。

必要なことは、自分が行こうとしている学部での学習内容をきちんと把握した上で、その学習内容は本当に自分が興味を持っているものなのかを見極めることです。

(あくまで個人的見解になりますが、メンタリズムに感動して「心理学」に進む人には、たいてい大学の授業は退屈になります。)

後悔しない学部選びとは?

そうは言うものの、「苦手な科目がある以上、文系であっても理系であっても行きたい大学に行くのは難しいのでは?」という意見もあるでしょう。

ですが、よく考えてみましょう。
「苦手=諦める」場合と「苦手=諦めずに克服しようと努力する」場合。
どちらがより、後悔しないでしょうか?

明らかに「苦手=諦めずに克服しようと努力する」場合ですよね。

苦手科目でこれから先の将来を決めようとしている人は、「苦手=克服不可能」という前提で勝手に無理だと思い込んでしまっています。
それはつまるところ、マイナスの自己暗示みたいなものです。

まとめ:あなたの苦手は克服できる

これまで色々な浪人生を見てきたプロの受験コンサルタントとして言わせてもらうと、苦手は克服できます。
というのは、その科目が苦手になった原因はあなた以外のところにあるからです。

ズバっと言いましょう。
これまで教え方が巧い先生に習う機会がかった

これが苦手の理由です。だから苦手になってしまっただけなんです。

考えてもみてください。あなたの得意科目というのは、これまでの人生で教え方が巧い先生とか、分かりやすく教えてくれる先生とか、たまたま面白い本を読んだとか、すばらしい出会いが絶対にあったはずです。
苦手科目なんて、所詮そんなものです。

これから浪人生活が始まるわけですから、「苦手は克服できる」という前提に立って自分の進路を今のうちに見つめなおしてくださいね。


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