奈良女子大学の偏差値や難易度、入試科目別の受験対策とおすすめの勉強法を解説

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こんにちは!四谷学院の奥野です。

奈良女子大学は、奈良県奈良市にキャンパスを構える国立大学です。

東京都のお茶の水女子大学と合わせ、全国に2校しかない国立女子大学の1つで、文学部・理学部・生活環境学部・工学部の4学部を擁しています。

少人数教育によるきめ細かな指導を行っており、近年では大学院への進学者も多く輩出しています。
女子大ならではの安心感のある環境で、学生生活を送れることでも人気です。

この記事では、奈良女子大学に合格するために押さえておきたい入試の特徴や難易度、倍率などをご紹介します。

効率的な勉強方法についてもお伝えするので、奈良女子大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2024年4月19日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

奈良女子大学の概要

奈良女子大学は、1908年に設置された「奈良女子高等師範学校」を前身としており、110年を超える歴史を持っています。

新制大学として1949年に奈良女子大学が発足して以降、女子の最高教育機関として社会のなかでの女性の知的自立と知的展開能力の獲得を目指し、文化の進展に寄与することを目的として教育研究活動を行ってきました。

そして、時代背景や社会の変化、社会からの要請に柔軟に対応するべく、2000年より次の4つの基本理念を掲げています。

基本理念

  • 男女共同参画社会をリードする人材の育成―女性の能力発現をはかり情報発信する大学へ―
  • 教養教育、基礎教育の充実と専門教育の高度化
  • 高度な基礎研究と学際研究の追究
  • 開かれた大学―国際交流の推進と地域・社会への貢献―

引用:奈良女子大学 概要と基本理念|大学案内|奈良女子大学 Nara Women’s University

上記の理念のもと、奈良女子大学では、以下のようなアドミッション・ポリシーを設定しています。

アドミッション・ポリシー(本学を志望する皆さんへ)

学生一人ひとりの個性が尊重される環境で、それぞれの関心に応じた教養教育と基礎教育、そして専門的な研究を通じて自ら探究することを、奈良女子大学は伝統としてきました。この奈良の地で、共に探究に挑む気概と能力をもった学生を私たちは求めます。

(一部抜粋)

引用:奈良女子大学 学部|三つのポリシー|大学案内|奈良女子大学 Nara Women’s University

また、奈良女子大学では、学部・学科ごとの入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)も詳細に定めています。

大学公式ホームページの三つのポリシーで詳しく確認できますので、受験を考えている方はご一読ください。

なお、奈良女子大学は、ワンキャンパスの大学です。奈良市北魚屋東町にあるキャンパスで、学部生・大学院生が一緒に学んでいます。古都の文化財に囲まれた落ち着いた環境で、豊かな学生生活を送れます。

大学名:奈良女子大学
設立年:1949年
学生数:2,067名(2023年5月1日時点)
所在地:
〒630-8506
奈良県奈良市北魚屋東町

公式ホームページ:奈良女子大学 Nara Women’s University
X(旧Twitter):@NaraWomensUniv
Instagram:narajyo
YouTubeチャンネル:【国立】奈良女子大学<公式>

 

奈良女子大学の学部別偏差値と難易度(レベル)

Benesseの「マナビジョン」によると、2024年4月19日時点での奈良女子大学の偏差値は54~69、大学入学共通テスト得点率は63~78%となっています。

学部別の偏差値は以下のとおりです。

学部偏差値
文学部64~69
理学部54~62
生活環境学部57~67
工学部57~60

参照:奈良女子大学/偏差値・入試難易度【2024年度入試・2023年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

偏差値を見ると、奈良女子大学の難易度は標準~やや難といえるでしょう。入試では、ミスを抑えて確実に得点を積み上げる必要があります。

 

奈良女子大学と近い偏差値・難易度(レベル)の大学

ここでは、奈良女子大学と近い偏差値・難易度(レベル)の大学をいくつかご紹介します。

■偏差値の近い大学「文学部」
広島大学 文学部(偏差値63~67)
千葉大学 文学部(偏差値66~71)
関西大学 文学部(偏差値98~72)

■偏差値の近い大学「理学部」
富山大学 理学部(偏差値55~58)
茨城大学 理学部(偏差値53~57)
関西学院大学 理学部(偏差値58~67)

■偏差値の近い大学「生活環境学部」
大阪公立大学 生活科学部(偏差値61~65)
京都府立大学 農学食科学部(偏差値58~64)
同志社女子大学 生活科学部(偏差値55~65)

■偏差値の近い大学「工学部」
岐阜大学 工学部(偏差値56~60)
静岡大学 工学部(偏差値55~59)
大阪工業大学 工学部(偏差値49~59)

 

奈良女子大学の入試の特徴

奈良女子大学は国立大学なので、大学入学共通テストを受けたあと、個別学力検査を受ける一般選抜がスタンダードな選抜方式です。
ほかにもいくつか選抜方式があるので、概要をご紹介します。

 

一般選抜

募集数・受験者が最も多い選抜方式で、前期日程・後期日程があります。
大学入学共通テストと、大学独自で実施する個別学力検査の総合得点で合否判定を行います。

文学部人間科学科(子ども教育専修プログラム)以外の、すべての学部・学科が対象です。

 

学校推薦型選抜

出身学校長が学業・人物ともに優秀と認め、責任をもって推薦する女子を対象とする選抜方式で、ほぼすべての学部・学科で実施しています。

個別学力検査は免除され、大学入学共通テストの成績と面接などの情報で合否判定が行われます。

なお、学校推薦型選抜は、文学部では人間科学科(子ども教育専修プログラム)のみの実施です。人文社会学科・言語文化学科・人間科学科は対象外のため、ご注意ください。

 

総合型選抜:探究力入試「Q」

奈良女子大学独自の総合型選抜で、探究への意欲を評価する選抜方式です。
大学入学共通テストは課されません。合格した場合には入学することを確約できる方が対象です。

選考は二段階選抜です。第1次選考は書類審査で、合格者のみ第2次選考に進み、口述試験や小論文、プレゼンテーションなど、学科ごとに指定された内容で実施されます。

なお、合格後に入学前教育の一環として、大学入学共通テストの受験が必要になる選抜単位(学科・コース)もあります。

詳細や最新の情報は、大学公式ホームページの入試・入学情報をご確認ください。

 

奈良女子大学の入試科目別の出題範囲とその対策

奈良女子大学への合格を目指すには、試験問題の傾向や特徴をつかんでおくことが大切です。

大学公式ホームページの入試・入学情報では、一般選抜における過去2年分の個別学力検査の解答例と、出題意図が掲載されています。

試験でどのような点が重視されているのかがわかるため、必ず確認しておきましょう。

ここでは、奈良女子大学一般選抜(前期日程)での試験問題の特徴について、一部の科目をご紹介します。

 

国語の対策と勉強法

大問は3つで、1問目は現代文、2問目は古文、3問目は漢文が出題されます。

必須科目とされている文学部では、試験時間100分で3問すべてを解答します。選択科目となっている生活環境学部では、1問目と2問目を75分で解答します。

現代文は、基本的な国語能力と読解・鑑賞能力を問う出題です。

意味をつかみにくい高度な語彙が使われているほか、文字数制限のない記述解答が複数含まれているなど、本文をしっかり理解したうえでの解答が求められます。

古文・漢文も記述中心で、全体的に難易度がやや高い出題です。
時間配分を考えながら、過去問をやり込んで問題に慣れていきましょう。

 

英語の対策と勉強法

奈良女子大学では、すべての学部で外国語(英語)が必須です(文学部のみドイツ語・フランス語の選択が可能)。英語の試験時間は100分で、大問は3つとなっています。

1問目は英語の長文で下線部和訳、2問目は日本語の長文で下線部英訳が出題されます。
3問目は英語の長文で、内容説明や下線部和訳などの記述総合問題が出されます。

いずれも解答は記述式です。

単語や文法などの細かい知識よりは、英文内容の把握力と、英語での表現力が問われる出題です。

過去問を含め、さまざまな問題を解き、読解力や作文力を身につけましょう。

 

数学の対策と勉強法

数学は大問6つで構成されており、1~3問目が理学部用で試験時間90分、4~6問目が生活環境学部・工学部用で試験時間75分です。

整数や図形、確率など、各学部の出題範囲内で設問されていますが、証明問題の割合が高いともいわれます。

難問・奇問はない代わりに、完答しないと点数にならない問題が多いため、しっかりとした学習が求められます。

出題形式は例年大きく変わらないため、過去問の演習は不可欠です。

基本的な理解度や論理的思考能力が問われているので、ミスなく解答できるようにしておきましょう。

 

理科の対策と勉強法

理科は、物理・化学・生物のなかから、理学部志望者は試験時間90分で2科目を選択、生活環境学部および工学部志望者は試験時間75分で1科目を選択します。
問題は共通です。

物理は大問が3問で、計算や説明、空欄補充など記述問題が中心です。
普段から、思考も併せて記述する習慣をつけておきましょう。考えの整理に役立つだけでなく、試験本番に焦らずに済みます。

化学は大問3問で、化学式・構造式に関する問題が多く出される傾向があります。
全体的には標準的な内容ですが、深い理解力を問われる内容もあるため、基礎を固めたうえで多くの問題に取り組んでおくとよいでしょう。

生物も大問は3問です。基礎的な知識を求める問題から、実験結果や調査結果から論理的な説明を求める記述問題などが出されています。
過去問や問題集で多くの問題に触れながら、理論を自分の言葉で記述できるようにしておきましょう。

 

奈良女子大学入試の概要


ここからは、奈良女子大学の入試概要について解説します。

 

出願資格について

奈良女子大学の出願資格は、選抜方式ごとに定められています。ここでは一般選抜での出願資格をご紹介します。

出願資格があるのは、次のいずれかに該当する女子とされています。

  1. 高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者及び入学年の3月卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び入学年の3月修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条(第6号及び第7号を除く)の規定により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び入学年3月31日までにこれに該当する見込みの者
  4. 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条第7号の規定により,本学における入学資格審査により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で,18歳以上に達している者,又は入学年の3月31日までに18歳に達する者
※上記4により、入学資格審査を受けようとする者は、必ず問い合わせが必要
参照:奈良女子大学 令和7(2025)年度入学者選抜要項

なお、奈良女子大学では出願資格の共通事項として、入学資格とする「女子」の概念に、女性としての性自認を持つトランスジェンダー女性(MtF)を含めると明記しています。

性自認と法的な性別が異なる場合は、原則として出願受付開始の1ヵ月前までに申し出が必要です。

ほかの選抜方式での出願資格について、詳細は大学公式ホームページの入試・入学情報や、最新の学生募集要項などをご確認ください。

 

入試日と出願の受付期限

入試日と出願期間は選抜方式によって異なるため、ここでは一般選抜についてご紹介します。

選抜方式出願期間入試日
大学入学共通テスト2024年9月25日(水)~10月7日(月)消印有効2025年1月18日(土)・1月19日(日)
一般選抜(前期日程)Web登録期間:2025年1月20日(月)10:00~2月4日(火)23:59

必要書類提出期間:2025年1月27日(月)~2月5日(水)

2025年2月25日(火)
一般選抜(後期日程)2025年3月12日(水)

参照:
令和7年度 受験案内(PDF形式) | 独立行政法人 大学入試センター
奈良女子大学 年間入試日程(学部)|入試・入学情報|奈良女子大学 Nara Women’s University

ほかの選抜方式については、大学公式ホームページの年間入試日程(学部)や最新の学生募集要項などをご確認ください。

 

奈良女子大学の入試科目や配点

ここからは、奈良女子大学の学部ごとの入試科目や配点について、一部学部・学科を抜粋してご紹介します。

今回取り上げるのは、一般選抜(前期日程)の内容です。ほかの選抜方式の入試科目や配点については、大学公式ホームページの入試・入学情報や、最新の学生募集要項などをご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2024年7月19現在のものです。

 

文学部の教科・科目・配点

奈良女子大学の文学部は、入学時に学科別の志望は認められず、学部全体で合格者が決定します。入学後、2年次より各学科に所属します。

大学入学共通テストの利用教科・科目名配点
国語『国語』100
地歴・公民『地理総合,地理探究』『歴史総合,日本史探究』『歴史総合,世界史探究』『公共,倫理』『公共,政治・経済』から2科目100
数学①  『数学Ⅰ,数学A』『数学Ⅰ』から1科目

②  『数学Ⅱ,数学B,数学C』

100
理科『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』『化学』『生物』『地学』から1科目100
外国語『英語(リスニング含む)』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』から1科目100
情報『情報Ⅰ』20
合計520
個別学力検査等の利用教科・科目名配点
国語現代の国語・言語文化・論理国語・文学国語・古典探究200
外国語英語(英語コミュニケーションⅠ・英語コミュニケーションⅡ・英語コミュニケーションⅢ・論理・表現Ⅰ・論理・表現Ⅱ・論理・表現Ⅲ),ドイツ語,フランス語から1科目200
合計400
大学入学共通テストの利用教科・科目名配点
国語『国語』100
地歴・公民『地理総合,地理探究』『歴史総合,日本史探究』『歴史総合,世界史探究』『地理総合/歴史総合/公共』『公共,倫理』『公共,政治・経済』から1科目100
数学①  『数学Ⅰ,数学A』

②    『数学Ⅱ,数学B,数学C』

200
理科『物理』『化学』『生物』『地学』から2科目200
外国語『英語(リスニング含む)』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』から1科目200
情報『情報Ⅰ』50
合計850
個別学力検査等の利用教科・科目名配点
数学数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C200
理科物理(物理基礎・物理),化学(化学基礎・化学),生物(生物基礎・生物)から2科目200
外国語英語(英語コミュニケーションⅠ・英語コミュニケーションⅡ・英語コミュニケーションⅢ・論理・表現Ⅰ・論理・表現Ⅱ・論理・表現Ⅲ)100
合計500

参照:奈良女子大学 令和7(2025)年度奈良女子大学入学者選抜(令和6(2024)年度実施)の実施教科・科目及び配点について(予告)(PDF)

 

出願者数や合格者数のデータ

奈良女子大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。今回取り上げるのは、2024年度一般選抜(前期日程・後期日程の合計)の結果です。

学部出願者数受験者数合格者数実質倍率
文学部6153801442.6
理学部4743111392.2
生活環境学部5103421372.5
工学部15593412.3

出典:奈良女子大学 令和6年度入試に係る統計調査(PDF)

 

奈良女子大学の受験料と学費目安

奈良女子大学は国立大学のため、一般選抜における入学検定料は17,000円です。
そして、出願に必要な大学入学共通テストの受験料は18,000円(3教科以上)です。

また、入学料は282,000円、年間の授業料は535,800円(前期267,900円・後期267,900円)となり、学部による授業料の差はありません。
なお、上記は2024年4月1日時点の金額です。

 

奈良女子大学卒業後の進路

2023年度5月1日時点データによると、卒業生の進路は就職者の割合が56.6%、進学者の割合が37.8%でした。

就職者と進学者の割合は、学部によって大きく差があります。文学部では74.1%が就職を選んでいますが、理学部では例年半数以上が進学を選んでおり、2022年度の進学率は66.5%に達しています。

なお、工学部は2022年4月新設のため、上記には含まれていません。

奈良女子大学は就職にも強いといわれており、大企業への就職実績も豊富です。

就職先の業種は、情報通信業や公務員、サービス業、卸売・小売業などが多くなっています。

過去3年間の具体的な就職先の企業名は、大学公式ホームページの卒業・修了生学科別就職状況をご覧ください。

また、奈良女子大学では、進路についてキャリアアドバイザーへの個別相談が可能です。就職希望者に向けてさまざまな就職支援行事が開催されているので、就職活動を進めやすいでしょう。

 

奈良女子大学が気になった人はオープンキャンパスや入試説明会へ

奈良女子大学の来場型オープンキャンパスは参加申込制で、例年夏に開催されています。

オープンキャンパスには、共通プログラムと学部ごとのプログラムがあり、学部ごとのプログラムへの参加は、それぞれ申し込みが必要です。

個別相談やキャンパスツアー、模擬授業など、さまざまなメニューが用意されているので、大学生活をイメージしやすいでしょう。

参加申込は、大学公式ホームページで行えます。定員制のプログラムもあるため、気になる方は、大学公式ホームページで申込受付開始日をチェックしておきましょう。

また、来場が難しい方に向けて、別途Zoomを利用したオンライン相談会も実施されます。来校と同じくオンライン相談会も事前申込が必要です。

このほか、奈良女子大学は、全国各地で開催される進学説明会にも参加しています。

詳しく知りたいことがある方は、個別相談ブースをご活用ください。スケジュールは、大学公式ホームページの入試・入学情報に掲載されている「進学説明会(相談会)実施予定一覧」からご確認いただけます。

 

奈良女子大学に合格するための勉強法


ここからは、奈良女子大学に合格するために必要な対策や、勉強方法をご紹介します。

 

奈良女子大学に入るにはどのような対策をすればいい?

奈良女子大学の入試は一般選抜が中心となっており、入試制度自体はシンプルです。

ただし、個別学力検査で課される科目数は学部・学科により異なるので、しっかり確認して受験勉強を進めましょう。

奈良女子大学の試験の特徴として、どの科目においても、細かい知識よりは、論理的思考力や表現力を問われる出題が多くみられます。十分な対策を行いましょう。

受験する方々は、自分が志望する学部・学科で求められる学習内容を過去問などから分析し、重要な部分は集中的に勉強して入試に臨みます。

つまり、1つのミスが合否を分ける結果になりやすいため、基礎を徹底するのはもちろん、どれだけミスなく解き切るかが問われます。

奈良女子大学では、大学公式ホームページで過去問や出題意図が公開されているので、個別学力検査の対策は比較的しやすいでしょう。
過去問をやり込み、出題のパターンに慣れておくことが大切です。

 

受験期の過ごし方と勉強のコツ

受験を控えた受験生にとって、日々の過ごし方は重要です。
どのような過ごし方をするかによって、勉強の進み具合に差が生じるだけでなく、合否の確率も変わってきます。

しかし、やみくもに勉強すればよいわけではありません。年間を通じた長期スケジュールを立て、計画的に受験勉強に取り組んでください。受験期の勉強については、以下のスケジュールを参考にするとよいでしょう。

  • 春(4~5月):基礎の定着を徹底する時期です。教科書の内容をもとに丁寧に学習し、苦手分野の確認をしておきましょう。暗記ものは1日でも早く取りかかり、単語集や用語集を使って繰り返し学習するのがおすすめです。新学期でモチベーションが高まっているタイミングを、上手に生かしてください。
  • 夏(6~8月):苦手分野の克服を徹底する時期です。長期休暇中は時間が十分にあるため、だれてしまうリスクがあります。モチベーションを高めるには、「週に問題集を○ページ進める」など、短いスパンかつ具体的な数値でスケジュールを組むとよいでしょう。また、長期休暇中は生活リズムを崩さないことも大切です。学校があるときと同じように、起床時間を決めて勉強に取り組んでください。
  • 秋(9~11月):入試レベルを想定した勉強を始めましょう。問題集をやり込み、実践力をつけていきます。また、大学入学共通テストの対策もこの時期から始めます。夏に勉強が思っていたよりも進まなかったという方は、秋のうちに取り戻しましょう。
  • 冬(12月~):過去問を集中的に学習し、演習を積む時期です。できれば、過去10年分を解いておきましょう。問題形式や時間配分に慣れておけば、試験当日も余裕が生まれます。直前期は勉強に焦りが出てくるかもしれませんが、不安がある箇所は迷わず基礎に立ち返ってください。暗記系の再確認も行っておきましょう。

 

奈良女子大学を目指すなら予備校を使って入試対策をしよう

1人で受験勉強に取り組む場合、継続する意志と情報収集力がないと、かなり厳しい戦いになると考えられます。効率よく合格を目指すなら、予備校に通うのがおすすめです。

しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れません。その理由は、集団授業にあります。

大手予備校ともなれば、一度に多くの生徒が同じ授業を受けることが一般的です。
講師の授業を大きい教室のなかで聞くため、受け身でわかった気になっているだけの場合もあります。そうなってしまうと、知識が定着しなくなるでしょう。

また、集団授業では苦手分野の授業が理解できず、取り残されてしまうこともあります。授業で十分わからなかったところは、自分で講師に聞きに行くなどして積極的に取り組まないと、思うような学習の効果が出ないおそれもあるため注意が必要です。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育」です。ダブル教育で取り入れている「科目別能力別授業」「55段階個別指導」をチェックしてみましょう。

 

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校や入塾テストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがちです。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられるため、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

毎月レベル診断テストを実施しているので、理解が進めばクラスのレベルアップも叶います。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェックして、解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。

解答した直後に講師が採点・説明を行うので、「なぜそう考えたのか」を覚えている状態で正しい答えをインプットが可能です。

中学レベルから難関大学レベルまでの55段階をスモールステップで無駄なく学べるよう、体系化して指導しているので、着実に実力を伸ばせます。

 

奈良女子大学に合格するには丁寧に解く力が重要!

【奈良女子大学の入試概要】

  • 国立大学なので、選抜方式は一般選抜(前期日程・後期日程)が中心。学校推薦型選抜、総合型選抜も実施されている
  • 難易度は標準~やや難

【奈良女子大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜(前期日程・後期日程の合計)の学部ごとの実質倍率は2.2~2.6倍

【勉強方法まとめ】

  • 基本的な知識をしっかりと身につけるため、教科書や用語集を丁寧に学習するのがおすすめ
  • 過去問に取り組む際には、時間配分の練習をしておく

奈良女子大学の難易度は標準からやや難レベルですが、伝統ある国立の女子大学のため志願者も多く、ハイレベルな戦いになりやすい大学です。

1つのミスが合否を左右することもあるので、基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。

そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育」です。

科目別能力別授業と55段階個別指導の2つで、自分の学習レベルに合った授業を受けられるため、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2024年7月19日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要!

予備校選びは、合否に直結する要素の一つです。「インターネットで口コミを調べる」「パンフレットを見る」などの方法がありますが、それらだけでは、得られる情報に限界があるでしょう。

自分に合った予備校を選ぶには、説明会に参加するのがおすすめです。自身の目で、学習環境や教育システム、講師の質、自分との相性などを確かめましょう。

以下の記事では、予備校の説明会について疑問や不安がある方に向けて、詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

大学受験予備校「説明会」の参加の仕方と確認ポイント

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