名古屋大受験対策!名古屋大受験の難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

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「名古屋大の受験対策はどうすれば?」「名古屋大受験の難易度や合格に向けての勉強法が知りたい」と思っている人は多いでしょう。

名古屋大入試の難易度は「やや難レベル」といわれています。名古屋大に合格するには、しっかりと基礎を固めること、および記述力・解答力を身につけることが必要でしょう。

この記事では、名古屋大の入試問題で問われる能力、名古屋大試験の概要、入試の難易度や偏差値、および名古屋大に合格するための勉強方法について解説します。

※本記事に記載されている情報は2022年9月13日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

名古屋大の入試問題で問われる能力

最初に、名古屋大の入試問題で問われる能力について見ていきましょう。

 

名古屋大はどのような人材(学生)を望んでいるのか

2000年に制定された「学術憲章」のなかで、名古屋大学はその使命について、
「名古屋大学は、自由闊達な学風の下、人間と社会と自然に関する研究と教育を通じて、人々の幸福に貢献することを、その使命とする。

とりわけ、人間性と科学の調和的発展を目指し、人文科学、社会科学、自然科学をともに視野に入れた高度な研究と教育を実践する※」と定めています。

※引用:名古屋大学の教育を支える3つの方針

また、「教育と研究の基本目標」として、
(1)名古屋大学は、創造的な研究活動によって真理を探究し、世界屈指の知的成果を産み出す。
(2)名古屋大学は、自発性を重視する教育実践によって、論理的思考力と想像力に富んだ勇気ある知識人を育てる。
との理念を掲げています。

この理念により、名古屋大学の「入学者受け入れ・選抜の方針(アドミッション・ポリシー)」は、
「名古屋大学は、未来の『勇気ある知識人』を目指す人を国内外に求めます。各学部・学科の学術分野の特徴に基づき、基礎的な学力とそれを活用する能力、さらにそれを発展させようとする意欲や態度を適正に評価して選抜する入試を実施します」
と定めています。

引用:名古屋大学の教育を支える3つの方針

 

名古屋大入試の特徴

名古屋大入試は、東海地方の難関大学だけあって、大学入試としては難易度の高い問題も出題されます。しかし、基礎を押さえてきちんと勉強すれば、解ける問題が中心です。

過去問などで傾向をつかみながら、しっかり対策をしましょう。

 

各科目の試験問題の特徴

ここでは、名古屋大学個別学力検査の入試科目の特徴について、一部抜粋してお伝えします。

なお、名古屋大学では、名古屋大学令和4年度一般選抜募集要項のなかで科目ごとの出題方針について解説しています。受験対策に活用しましょう。

 

英語

名古屋大の英語の問題構成は大問4問、試験時間は105分です。その内訳は読解問題2問・会話文1問・英作文1問となっており、記述問題が中心なので、読解力とともに記述力・表現力が要求されます。

読解問題の英文和訳は、構文を正確に理解すると同時に、採点官に伝わる日本語を書くことが重要です。記述力を高めるための訓練は欠かせないといえるでしょう。

また、英作文の問題は、文法を正確に整えることがポイントです。

 

数学

大問は理系で4問、文系で3問、試験時間は文系90分、理系150分です。名古屋大学の数学は文・理いずれも難易度が高く、問題冊子に「数学公式集」が含まれているほどです。しかし、この公式集が役に立つことは少ないといわれています。

なぜならば、名古屋大の数学では解答だけでなく、途中の計算過程を答案にすべて書かなくてはいけないからです。

公式の丸暗記などではなく、基本原理からしっかりと理解することが、名古屋大の数学対策では必要となるでしょう。なお、「微積分」や「整数」が頻出傾向です。

 

国語

名古屋大の国語の試験時間は、現代文のみの理学部・医学部・農学部は45分、古文・漢文が加わるその他の学部は105分です。難易度はやや高めですが、出題傾向が数年は変動していないので、過去問演習は必須です。

【現代文】
名古屋大の現代文では、問題文を読んでの説明問題が出題されます。記述解答が中心となっており、文脈が正確に読み取れていないと解けない問題もあります。字数制限が付いている問題では、意図を的確に表現する力が必要です。

【古文】
基本的な語彙や文法、俳句などの知識、文学史などの基本知識を問います。名古屋大の古文は、選択問題が基本的になく、すべて論述問題となっています。現代文と同様に、記述力が必要です。

【漢文】
漢文は書き下し文への変換や現代語訳が多く出題されます。基本的な重要語や句法をしっかりと身に付け、文脈を考慮した現代語訳や書き下しができるように訓練することが大切です。

 

名古屋大入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、名古屋大学の入試の偏差値は59~77、共通テスト得点率は67~88%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部偏差値
73
73
経済73
教育72
情報67~72
66
65~68
59~77
65~66

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

名古屋大試験の概要

次に、名古屋大試験の概要について見ていきましょう。
※こちらに記載のデータは、2022年9月13日時点のものです。

 

受験資格について

名古屋大試験の受験資格は、次のとおりです。

(1)高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び入学年3月に卒業見込みの者
(2)通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び入学年3月に修了見込みの者
(3)学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び入学年3月31日までにこれに該当する見込みの者

なお、上記3番に該当する場合は、補足事項が6項目あります。また個別の入学資格審査が必要な場合は、受験生応援サイト「NU START GUIDE 」で手続き方法をご確認ください。

参照:名古屋大学令和4年度一般選抜募集要項

 

試験科目や合格要件

ここからは、各学部の試験科目や合格要件を一部抜粋して紹介します。
以下の内容は令和4年度一般選抜(前期日程)の内容です。その他学部については、最新の募集要項などでご確認ください。

 

文学部

大学入学共通テスト5~6教科 8科目(900点満点)
国語(200点)
数学:数ⅠA必須、数ⅡB・簿記会計・情報から1科目の計2科目(200点)
理科:物基・化基・生基・地学基から2科目(100点)
外国語:英・独・仏・中・韓から1科目、リスニングを課す(200点)
地歴・公民:世B・日B・地理B・倫理政経から2科目(200点)
個別学力試験4教科(1200点満点)
国語:国語総合、現代文B、古典B(400点)
地歴:世B・日B、地理Bから1科目(200点)
数学:数Ⅰ、数A、数Ⅱ、数B(200点)
外国語:英語(400点)

 

経済学部

大学入学共通テスト5~6教科 8科目(900点満点)
国語(200点)
数学:数ⅠA必須、数ⅡB・簿記会計・情報から1科目の計2科目(200点)
理科:物基・化基・生基・地学基から2科目(100点)
外国語:英・独・仏・中・韓から1科目、リスニングを課す(200点)
地歴・公民:世B・日B・地理B・倫理政経から2科目(200点)
個別学力試験3教科(1500点満点)
国語:国語総合、現代文B、古典B(500点)
数学:数Ⅰ、数A、数Ⅱ、数B(500点)
外国語:英語(500点)

 

工学部

大学入学共通テスト5教科 7科目(600点満点)
国語(200点)
数学:数ⅠA必須、数ⅡB・簿記会計・情報から1科目の計2科目(100点)
理科:物、化の2科目(100点)
外国語:英・独・仏・中・韓から1科目、リスニングを課す(100点)
地歴・公民:世B・日B・地理B・倫理政経から1科目(100点)
個別学力試験3教科(1300点満点)
数学:数Ⅰ、数A、数Ⅱ、数B、数Ⅲ(500点)
理科:「物基・物」、「化基・化」の2科目(500点)
外国語:英語(300点)

 

出願者数や合格者数のデータ

名古屋大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2022年度一般選抜(前期日程)の結果です。

学部募集人数出願者数受験者数合格者数実質倍率
1252862651262.1
教育65211194702.8
1503822841511.9
経済2055665252132.5
情報1353412741411.9
2706986002792.2
3026265303221.6
6801,6611,5536992.2
1704484101772.3

参照:名古屋大HP 入学者選抜状況

 

名古屋大に合格するための勉強方法

最後に、名古屋大に合格するための勉強方法について見ていきましょう。

 

名古屋大に入るには、何をすればいい?

名古屋大の入試問題は、難易度としては「やや難レベル」といわれています。

したがって、名古屋大合格にまず必要なのは、基礎をしっかりと固めることです。

また、名古屋大入試では論述問題が多いことも特徴です。論述問題では、採点官にきちんと伝わる言葉で解答を記述しなくてはなりません。「他人に伝わるかどうか」の判断をすることは、文章を書いた本人ではなかなか難しいものですので、学校や予備校の先生に添削指導を受けるのがよいでしょう。

 

受験期の過ごし方

名古屋大に合格するには、高校3年の受験期をどう過ごすかが重要です。漠然と過ごしてしまわずに、学期ごとに目標を決め、メリハリをつけて勉強しましょう。

 

1学期と夏休み(4月~8月)

受験期に入ったらまずしなくてはならないことは、「基礎を固めること」だといえるでしょう。どの教科も、まず盤石な基礎があったうえで、応用力や解答力が身に付きます。教科書をしっかりと理解し、教科書の例題や基礎的な問題集に取り組みましょう。

また、苦手科目の克服も、怠りなくスタートさせましょう。名古屋大に合格するには、知識に穴がないことが重要です。苦手科目は無意識に避けてしまいがちですので、意識的に取り組んでいくことが必要でしょう。

夏休みは、基礎固めと苦手克服の最後のチャンスです。約40日間の計画をきちんと立て、着実に学習を進めましょう。

 

2学期(9月~11月)

9月~11月の2学期では、「解答力」を身に付けることを目標に学習を進めましょう。名古屋大入試は特に、論述問題が多いことが特徴です。学校や予備校の先生に添削指導を受けることは必須だといえるでしょう。

また、この時期には模試も多く実施されます。自分のレベルを把握すること、および受験の雰囲気に慣れるために、模試は積極的に受けることがおすすめです。

 

3学期(12月~3月)

3学期はいよいよ受験シーズンです。志望校も決まったところで、過去問題をくり返し解き、実践力を身に付けましょう。

特に、試験の時間配分は、高得点を狙う上では大切です。過去問題を解く際には時間を計り、配分のコツを体で覚えてしまいましょう。

 

独学で勉強する場合

独学で勉強する場合に重要なのは、「学校の先生と積極的に関わる」ことでしょう。

名古屋大に合格するには、基礎を固めることが重要です。基礎固めは、教科書をしっかりと理解することから始まります。その際、先生に質問することができれば、理解はさらに深まるでしょう。

また、名古屋大の入試で多く出題される論述問題も、自分の論述に足りない点は、独学ではなかなか見えてこないものです。解答を先生に添削してもらうことがおすすめです。

学校の先生は忙しいので、多くの時間を取ってもらうのは難しいでしょう。隙を見ては先生を捕まえ、時間を取ってもらうようにしましょう。

 

予備校で勉強する場合

予備校で勉強する場合、一番注意すべきは「予備校の選び方」です。

予備校はどれでも同じではありません。クラスの分け方や雰囲気、授業や教科書の内容は、予備校により違います。自分に合った予備校を見つけられるかどうかが、志望校の合否を大きく左右するといえるでしょう。

特に注意しなくてはならないのは「クラス分け」です。授業のレベルが高すぎるとついていけなくなりますし、低すぎても意味がありません。

また、講師の質やクラスの雰囲気も重要です。講師はアルバイトではなくプロの講師か、クラスは和気あいあいとした明るい雰囲気か、などにも予備校を選ぶ際には着目しましょう。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

予備校に通っているのに成績が伸びない理由は?なぜか模試A判定がでない4つの理由
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四谷学院のカリキュラムのご案内

四谷学院のカリキュラムは、

  • 科目別能力別授業
  • 55段階個別指導

が大きな特徴となっています。

 

科目別能力別授業

名古屋大に合格するには、授業をしっかりと理解して基礎を固めなくてはなりません。授業を効果的に理解するためには、授業が行われるクラスのレベルと自分の能力とが合致していることが必要です。クラスのレベルが高すぎればついていくことができませんし、低すぎればただ退屈するだけになるでしょう。

一般に予備校のクラス分けは、「志望校別」「在学高校別」「教科全体を通した能力別」「教科ごとの能力別」などがあります。これらのうち「志望校別」は、能力別のクラス分けではないので、クラスの授業レベルと自分の能力とが合致することは望めません。

「教科ごとの能力別」クラスが、上で述べたなかでは最も細かくレベルを分けたものですが、授業レベルと自分の能力との合致はこれでもまだ十分ではありません。誰でも教科のなかで、例えば「国語の現代文は得意だけれど古文は苦手」など、科目ごとに得意・不得意があるものです。教科ごとのレベル分けだと、この科目ごとの得意・不得意に対応することができません。

四谷学院は、クラス分けを「科目別能力別」としています。科目ごとに能力別のクラス分けを行いますので、得意科目・不得意科目のバラつきがある場合でも、自分の能力にぴったりと合ったレベルの授業が受けられます。

講師は全員、アルバイトではなくプロの講師です。マイクを使って授業をするような大人数クラスではありませんので、講師に質問するのに気兼ねすることもありません。

科目別能力別授業の詳細はこちら!

 

55段階個別指導

名古屋大の合格を目指すためには、論述問題の添削を先生にしてもらうことが欠かせません。しかし一般に、学校や予備校などで先生にそこまで時間を取ってもらうことは難しい場合が多いでしょう。

四谷学院なら、個別指導を受けることができます。指導内容は55段階に分けられていて、それを順にステップアップしていくことで、名古屋大試験に合格できるだけの実力が身に付くように考えられています。

毎回テストが行われ、先生がその場で添削したうえで、足りない点についてアドバイスをしてくれます。修了すれば、高い記述力・解答力が身に付いていることでしょう。

個別指導ですので、質問もいくらでもすることができます。それにより、解答力とともに基礎力のアップも期待できます。

55段階個別指導の詳細はこちら!

 

まとめ

 

【名古屋大の入試問題で問われる能力】

  • 名古屋大は「勇気ある知識人」を目指す人を求めている。
  • 名古屋大入試の難易度はやや難レベル。
  • 論述問題が多いためしっかりとした記述力・解答力が必要。

 

【名古屋大試験の概要】

  • 名古屋大の受験資格は高校卒業またはそれと同等以上の学力があると認められること。
  • 偏差値は59~77。
  • 実質倍率は、一般選抜(前期日程)で1.6~2.8倍(2022年度入試)。

 

【名古屋大に合格するための勉強方法】

  • 名古屋大に合格するためには穴のない知識が必要。
  • 論述問題対策には先生に答案の添削を受けるのが良い。

名古屋大学は、難易度はやや難レベルですが、東海地方の難関校だけあって、ハイレベルな戦いになりやすい大学です。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年9月13日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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