名古屋大学 文系学部の国語 入試対策 出題の特徴と難易度を解説!

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こんにちは!四谷学院国語科担当の大野です。

この記事では、「名大の国語をどう対策していけば良いのだろう?」という悩みを抱えている文系受験生に向けて、名古屋大学文学部・教育学部・経済学部の入試「国語」の傾向と対策の仕方について紹介していきます。

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名古屋大学 入試 国語

問題構成大問3題
現代文・古文・漢文が各1題
形式すべて記述式(※一部除く)
試験時間105分

現代文で選択式1問が出題される以外は、すべて記述式です。国語の全科目において、文章量・解答量ともにボリューミーになっています。なお答案用紙は、大問1問につきB4判大の用紙が1枚配布されます。小問の数に対して用紙・解答欄が大きいので、特に古文は驚く人もいるかもしれませんね。

名大文系学部 現代文の傾向

名大文系学部の現代文は、比較的トレンディな文章から、現代の問題にかかわるテーマが多く出題されます。

2024 『増えるものたちの進化生物学』 : 生物学
2023 『1人称単数の哲学』 : 哲学
2022 『交わらないリズム』 : 現象学
2021 『ウェルビーイングの見取り図』 : 社会学
2020 『歴史にこだわる社会学』 : 社会学

抽象的な語句が多く、文章が非常に難解になっています。設問は、全体の内容理解を問うような説明問題が主流と言えるでしょう。
なお、漢字の読み取り(カタカナで)や書き取り、空所補充、選択問題など、幅広く対応しなければなりません。

名大文系学部 現代文の対策

名大文系学部の現代文の出題傾向を踏まえた対策は、以下となります。

①長めの文章に慣れる

まずは、とにかく長めかつ最新の文章を読むことが必要です。
名大の現代文は、ここ数年の雑誌や論文などから引用されることが多いため、普段から長文を読む習慣を身につけましょう。

②要約練習

設問は、「全体の内容理解を問うような説明問題」が主流になってきます。したがって、長文を100~300字にまとめる要約練習がベストです。この力は、一次試験でもある共通テストの対策としても十分に働きます。

③知識問題

名大の入試では、漢字の読みや書き取りは例年必出です。読みがカタカナなのも有名ですね。日ごろから漢字を書きながら身につけるようにしましょう。

④読解練習

記述問題の練習として必要なのは「②要約練習」ですが、名大に合格するためにはそれだけでは不十分です。名大の入試では、出題者が期待している解答をしなければなりません。市販の問題集を解いてみる、塾や予備校で記述対策を重ねていく必要があります
ただし、記述問題の自己採点は、どこが合っていてどこが間違っているのか判断しがたいものです。学校や塾の先生に直接添削・指導してもらって得点力を上げることが必須と言えるでしょう。

名大文系学部 古文の傾向

名大文系学部の古文は、ジャンルや時代こそ幅広いものの、和歌を中心とした読解が出題される傾向にあります。

2024 『信生法師日記』 : 日記 / 鎌倉中期
2023 『怪世談』 : 物語集 / 江戸中期
2022 『俊頼髄脳』 : 歌論書 / 平安後期
2021 『蜻蛉日記』 : 日記 / 平安中期
2020 『和泉式部日記』 : 日記 / 平安中期

人物関係が複雑な文章が多く、文学史・古文常識を含めた総合的な実力が求められます。
設問は、内容読解や口語訳、和歌の解釈などがメインです。特に、口語訳は単に訳すだけでなく、状況等を適宜補う必要もあります。

名大文系学部 古文の対策

名大文系学部の古文の出題傾向を踏まえた対策は、以下となります。

①基本知識のマスター

名大の入試では、複数の人物が複雑に絡んだ文章や難解な評論等が出題されます。したがって、文法事項や重要語句、古文常識など、基礎となる知識は入念に確認しておきましょう。

②読解演習

名大の入試では、説話から評論的文章まで、幅広く出題されています。ジャンルによってある程度の傾向を意識しつつ、培った基礎力を最大限に生かし、大意の要約ができるようにしておきましょう

名大文系学部 漢文の傾向

名大文系学部の漢文は、中国の文章以外にも日本漢文をはじめとする様々な作品を典拠としています。思想的内容を含んだものが多く、古文と同様、背景の内奥まで押さえることが必要です。
設問は、語句の読みや口語訳、書き下しなど、典型的な問題のみならず、主旨を150字で要約する問題も例年出題されています。すなわち、全体のまとまりを意識しながら読み上げる力が要求されます。

名大文系学部 漢文の対策

名大文系学部の漢文の出題傾向を踏まえた対策は、以下となります。

①基礎力の養成

名大の入試では全体の要旨が問われるため、簡単なミスは絶対に避けたいところです。漢字の用法や句法、文学史など、漢文を読むにあたって必要な情報は徹底的にマスターしておきましょう。

②文章に習熟する

白文をひたすら口語訳する、文章形式の問題演習を繰り返す等、応用的な題材を読解する練習を積み重ねることで、漢文の読み方に慣れることができます。300字以上の長文に目を通しておくようにしましょう。

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まとめ

今回は、名古屋大学文系学部の国語について、傾向と対策の観点から確認してみました。
やはり旧帝国大学の一角でもあって、すべきことこそ基礎から応用まで非常に多いのですが、だからこそ「長期的な学習計画」が大切になってきます。
たとえば、いつの時期に何のためにどういった勉強をするのか、具体的な計画を立てたうえで、一ヶ月、一週間単位に落とし込んでいく。それだけでも、その場限りにならない学習につながります。

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