国公立だけでなく私大でも利用されているセンター試験は、大学受験のスタート地点といえます。初めての試験を終えるとほっとした気分になるうえに、2次試験が始まるまで少し時間が空くので、気を抜かないように注意が必要です。そこで本記事では、2次試験を万全の状態で挑むために、センター試験直後にすべきことをご紹介します。
目次
「センター試験が終わった!」ほっと一息ついたあとは、気持ちの切り替えをすることが大切!
センター試験の出来の良し悪しにかかわらず、試験の終了直後は安心すると同時に、張り詰めていた緊張の糸が切れてどっと疲れが出ることがあります。お正月を返上して受験に打ち込んでいた受験生こそ、少し休憩を取って疲れを取るようにしましょう。ただし、休憩が長引くと気持ちがだらけてしまうので、2次試験に向けて「気持ちを切り替える」ことが大切です。
要チェック!センター試験が終わったらやるべき3つのこととは?
2次試験まで間が空くとはいえ、1か月にも満たない短い期間です。残されたわずかな時間を有効に活用するためにも、次のやるべきことを実践しましょう。
自己採点
センター試験を受験したあとは、自己採点を必ずおこないましょう。自己採点の結果により、2次試験やセンター利用入試の判定の目安になります。もしも点数が目標に満たなかったとしても、2次試験の目標を変更する、センター後に出願できる私大に変更するといった対策も可能です。
また、大学によってはセンター試験で出題された範囲が2次試験で出題されるケースもあります。点数をチェックするだけでなく、どの問題ができなかったのかを分析しましょう。
出願大学を確定する
国公立を受験する場合、センター試験終了後に出願先の大学を決める必要があります。国公立では前期・中期・後期と3回ありますが、出願できるのはそれぞれ1校のみです(近年、中期・後期は削減傾向にあります)。
また、前期・中期・後期日程とも、全部一度に出願しないといけません。前期日程の結果を見て、中期・後期の出願先を決めることはできないのです。
どの大学に出願するのか迷ったときは、センター試験の結果で判断しなければなりません。
結果が良かった場合、センター試験比率が高い大学に出願すると有利です。一方、結果が思わしくなかった場合は、2次試験の比率が高い大学に出願すると、逆転合格を狙うことができます。その後の人生を左右する大学受験だからこそ、センター試験の結果を有効に活用しましょう。
国公立希望の場合は2段階選抜の有無を確認する
国公立の2段階選抜とは、出願数が予告倍率、または定員枠を超えた場合、2次試験の受験人数を制限する制度のことです。センター試験の結果で受験者を選抜するため、結果が思わしくない場合は出願しても2次試験が受けられなくなります。
この制度はすべての国公立で実施するものではなく、大学側の判断に委ねられています。そのため、センター試験の結果を踏まえ、志望する大学が2段階選抜を実施するのか確認しておきましょう。
<センター試験後にやってはいけないこともチェック!>
センター試験後に浪人生がやってはいけない3つのこと
この時期を前向きに乗り切るためのコツを伝授!
センター試験の結果が思わしくない場合、2次試験への不安から後ろ向きになる受験生も少なくありません。2次試験に前向きに挑むためには、次のコツを実践しましょう。
大学入学後の生活を思い描いてみる
センター試験の結果で志望校を変えようか悩む受験生は、気持ちの切り替えがうまくできないケースがよくあります。なぜその大学や学部を選んだのか、という点が曖昧なので、志望校の変更でモチベーションが低下することにつながります。
受験に対して前向きになれないと感じたら、大学生になったあとの生活を想像してみることが有効です。具体的なイメージを想像できるようになれば、受験へのモチベーションが向上し、真剣に受験と向き合うことができます。
勉強の進捗状況を「見える化」する
受験前まで勉強を続けていると、センター試験がひとつの区切りとなり、「やりきった感」が出やすくなります。そこから2次試験に気持ちを切り替えることが難しく、勉強の手が止まってしまう可能性も否定できません。
やりきった感から気持ちを前進させるためには、勉強の進捗状況を見てわかるようにすることがポイントです。たとえば、勉強計画表を作り、終わった内容をひとつずつ消していくと、今までの努力を実感しやすくなります。頑張ってきた証は自信につながるので、センター試験から2次試験に向けて、気持ちが自然とシフトするはずです。
センター試験直後でも気を抜かずに!やるべきことをしっかりこなそう
センター試験はあくまでも大学受験のスタートであり、次に2次試験が控えています。しかし、センター試験が終わった直後は気持ちがゆるみがちになるため、2次試験に向けて気持ちを切り替えることが大切です。センター試験の受験後におこなう自己採点は、2次試験に向けてのひとつの指標となります。しかし、どうしても気持ちの切り替えが難しい場合は、大学生になった自分をイメージする、これまでの努力を見える化することが効果的です。
2次試験のモチベーションがどうしても上がらない場合は、四谷学院の進路相談ガイダンスの利用がおすすめです。試験直前でも受験指導のプロによるアドバイスが受けられるので、志望校変更などの悩みを解消できます。人生を左右する大学受験だからこそ、1人で悩まずにプロの手を借りてみてはいかがでしょうか?