こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの伊達です。
毎年9~11月頃に多く実施される推薦入試。夏を超えるともうすぐ入試本番です。
夏休み前の進路相談で「夏の間に準備を進めておいてね」と先生から言われたという人もいるのではないでしょうか。
推薦入試では大学ごとに「志願理由書」や「部活動実績」「学力試験」など、様々な評価基準で合否を判定しますが、どの大学でも絶対に避けては通れない最重要事項が「面接試験」です。
「面接は一発勝負だから、準備をしても仕方がない」と思っている人もいるかもしれませんね。
しかし、大学の推薦入試で実施する面接は、対策してきた人とそうでない人で大きな差ができてしまいます。
今回は、志望校合格をつかみとるための面接対策について、3つのポイントから確認していきましょう。
目次
推薦入試はそもそも活用すべき?
学校の先生や保護者に勧められ、最近になって初めて推薦入試を意識し始めた…という人もいるでしょう。
ただし、人気大学の倍率はもちろん高く、『周りが受験勉強をしている中、自分は面接や小論文の対策をする分、一般入試の対策がおろそかにならないか…』といった相談もよく受けます。
自分は推薦入試を活用すべきなのかどうか、迷っていて踏み出せない人も多いんです。
まずはそのモヤモヤを解消しましょう。
推薦入試を受けないとチャンスが減るってホント?
近年の大学入試は、「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」といった「推薦入試」の合格者枠が大幅に増えています。
以前は、学力試験を中心に合否を判定する「一般選抜(一般入試)」が大学入試の主流でした。
一般入試で大学に入学した人の割合は、2000年度が65.8%、2017年度が55.4%と年々下がり、2022年度は49.7%と、ついに半分を下回っています。
現在の大学入試は、一般選抜が約50%、学校推薦型選抜が約30%、総合型選抜が約20%と、合格者枠の半分が推薦入試に割り振られています。
総合型選抜の前身である「AO入試」が導入された約20年前は、『枠が圧倒的に多い分、メインは一般入試だから、推薦は学校の成績が良くて有利になりそうな人の制度だ』という認識が広がっていました。
しかし、今は推薦入試を活用しないと、志望校に合格するチャンスが半減してしまうかもしれないのです。
推薦入試を検討しない受験生の方が、少数派になっているんですね。
各大学の募集要項で必要な評定や試験内容を必ず確認し、後悔のないように準備しておきましょう。
「学校推薦型選抜」などの仕組みについては、以下の記事でも解説しています!
面接対策で考えるべきはこの3点
「過去の質問例を見て、学校の先生に指導してもらいながら返答をブラッシュアップする」、これが一般的な面接対策でしょう。
ただし、これくらいの対策をしていない受験生は、まずいません。ほとんどの受験生がこの程度の準備はしているので、これで受かるのであれば、全員が合格してしまいます。
つまり、面接対策は「よくある質問に対しての受け答えを練習する」だけでは絶対に足りないということです。
そこで、ライバルに負けないよう、意識しておくべきポイントを3つ、確認しましょう。
面接の得点設定
志望校を考えるにあたり、まず注意すべきは面接を得点化するかどうかという点です。
実は、大学によって「面接を得点化する」大学と「面接を実施するが得点化はしない」大学に分かれているんです。
面接が得点化されている場合
国公立大学や医療系学部では、一般入試でも面接を実施する大学があります。
たとえば埼玉大学教育学部の一部学科では、二次試験が面接のみで700点満点となっています。
一次試験の共通テストが5教科で同じく700点満点であることから、面接試験の比重の大きさがわかるでしょう。
受験勉強に励んで共通テストで高得点を取ったにもかかわらず、面接の出来だけで逆転されてしまうかもしれませんので、注意が必要です。
面接が得点化されていない場合
一方、推薦入試では、面接試験に配点を振っていない大学が多い傾向にあり、募集要項の配点欄に「0点」や「-」と表記されています。必ず確認しておきましょう。
では、得点が振られていない場合には、面接は重要視していないのか?というと、そうではありません。
配点が振られていない場合は、段階評価として、5段階程度(A~Eなど)で評価されますから、配点が振られていない場合でも、絶対に面接対策をおろそかにしてはいけません。
どれほど提出書類や筆記試験の評価が高くても、「面接で最低評価をとってしまうと即不合格」になる大学は珍しくないのです。
推薦入試の場合は、一般入試よりも学力を測る機会が少ないなかで合否を判定するため、「大学進学後も引き続き学業に励むことができる人間か」を面接で見るのは、当然のことだと言えるかもしれませんね。
面接試験本番は、緊張してしまうので何が起こるかわかりません。配点が振られていないからといって、対策をおろそかにせず、万全の準備を行いましょう。
面接試験の形式
大学の面接試験は、一般的にイメージされるような「質問への受け答え」形式だけではありません。
大学によっては、「口頭試問」や「集団討論」が実施されます。
自分が出願先の候補に入れている大学は、必ず形式を確認し対策を行いましょう。
口頭試問
口頭試問は、専門分野に関する基礎的な知識や考え方について、質問の受け答えを重ねることで確認していく試験です。
医療系の学部で実施されることが多いですね。
入学後の講義でもしばしば用いられる手法で、思考力の養成に役立ちます。
問われている知識は筆記試験よりも易しい内容がほとんどですが、文字を見ながら落ち着いて考えることができません。
緊張やプレッシャーが高まりやすいこの形式は、対策をせず上手に返答するのが想像以上に難しいため注意が必要です。
集団討論
集団討論は、与えられたテーマについて5名程度のグループで話し合いながら、最後にグループ内で1つの結論を導き出します。
就職活動時の面接でも、集団討論やグループワークがよく実施されていますね。
単に自分の意見を伝えれば良いのではなく、発言ができていない人に意見を求めたり、他者の考え方を尊重したり、個人面接よりも意識するポイントが増えるので注意が必要です。
最後に正しい結論を出すことを求められているのではなく、重要なのは過程です。
自分から発言はしつつ、周りにも目を配りつつ…と考えることが多く、不慣れな状態で臨むと、失敗してしまう可能性が高くなります。
一人で対策できるものではなく、学校でもなかなか機会をつくってもらうことが難しいため、不安な状態のまま試験に臨んでしまう受験生も珍しくありません。
採点の基準
『志望校合格のために、面接対策をどれくらいやれば良いと思う?』と聞かれたら、あなたはどう答えますか?
たとえば英語や数学の対策を考えるときは、「○点とりたいから、そのために長文読解を中心に対策しよう。時期が近付いたら過去問で実力をチェックするぞ。」と具体的に戦略を立てられます。
過去の合格点を確認しながら、「どの科目を優先的に勉強し、どれくらい実力を上げれば良いか」を明確にすることができるんですね。
一方、面接試験の対策となるとどうでしょう。
急に具体的な対策イメージが湧かなくなり、どうして良いかわからなくなりますよね。
面接試験の一番難しいところは、学力試験と違い「明確な答えや採点基準がわからない」という点です。
これはどの大学の面接試験でも共通していることです。
受験生が日々励んでいる勉強は、基本的に明確な正答があります。ゴールや目標が見えていれば、どう進んでいけば良いかイメージできますよね。
しかし、面接試験には絶対的な答えというものが存在しないんです。
『最近気になったニュースは?』と聞かれて、全員が同じ答えになるはずがありません。
完璧な模範解答があるのであれば、全員がそれを答えてしまい、面接試験を実施する意味がなくなります。
面接試験は、一人ひとりの資質や適性を判断するための重要な試験です。
回答が必ず分かれるからこそ、採点に差が出るといえるでしょう。
面接対策をプロと行うべき絶対的な理由
面接対策をプロと一緒に行うべき理由は、前項で挙げた「採点の基準がわからない」という点にあります。
受験生が知らない「点の取り方」や「避けたい回答」というものを、プロは知っているんです。
『大学側が採点基準を発表していないのに本当にわかるの?』と思った人がいるかもしれません。
たとえば新体操などの競技には、技の難易度から判定する「技術点」だけでなく、美しさを採点する「芸術点」というものが存在します。その競技を知らない状態で見ていると、「どういう基準で採点しているのか」がわかりづらいと感じます。ですが、もちろん審査員も適当に点数をつけている訳ではありません。採点者の見え方によって少しの差異はあっても、加点や減点の基準となるチェック項目は明確に決められているのです。
面接も同じです。
よく知らない状態で臨んでも、得点が変動する基準がわからず、ただただ運を天に任せるだけになってしまうでしょう。
プロは評価基準を知っています。
大学側が採点基準を明確に公表することはありませんが、膨大な量のデータや合格者の体験談から、研究し推測することができるんです。
・コミュニケーションは苦手でないから…と、自分で想定質問の答えを考える人。
・プロに採点基準を教わりながら、必要なポイントをおさえた回答を練っていく人。
どちらの方が合格に近づけるでしょうか。
自分の人生を大きく左右する、大学受験という分岐点。
「なんとかなるだろう」ではなく、万全の準備をして自分の手で志望校合格をつかみとりましょう!
期間限定!面接対策特別講座を実施します!
四谷学院では、面接対策を徹底的に行う、”四段構え”の特別講座を実施します!
① LIVE講義
Zoomを使用した4時間のオンライン講義を行い、面接対策のイロハを一から学ぶことができます。
まずは自己分析を行い、面接でアピールできる自身の経験や長所を整理しましょう。
面接で定番の質問について、出題の意図や具体的な答え方も伝授していくので、まだ面接対策を始められていない人にもうってつけです!
最後には5~6名のグループワークを行います。
「緊張しやすくて自分の考えを伝えるのが苦手…」という人も、周りは同じ受験生の仲間ですから、安心して臨むことができますよ!
① 9/17(日) 9:00~13:00 ② 9/17(日) 13:00~17:30
③ 9/24(日) 9:00~13:00 ④ 10/1(日) 9:00~13:00
から1回を選択して参加
② 1対1指導
LIVE講義で自己分析や基本的な受け答えができるようになった後は、あなたの志望校に特化した対策をマンツーマンで手厚くフォローしていきます。
Zoom 回答作成指導
LIVE講義で作成した回答シートを基に、指導教員が1対1でさらにブラッシュアップしていきます。
自分自身でイメージした回答を、プロにチェックしてもらい、完璧なものへ仕上げていく工程は非常に重要です。
他者に考えてもらった言葉や内容は忘れてしまいやすいですし、自分の言葉で伝えた方が面接官に想いも伝わりますからね。
LIVE講義受講後の日程で、個別に設定します。
30分の指導を2回に分けて実施するので、2段階の添削を行い万全に仕上げられますよ。
※不安な場合は、1回単位で追加申込も可能です。
Zoom 模擬面接
回答する内容が固まったら、いよいよ実践練習です。
本番を想定した形式でたっぷりと練習を行い、視線や表情までチェックしてもらえます。
頭の中ではバッチリでも、実際に表現してみると上手くいかない…というのはよくある失敗なので、プロと一緒に経験を積みましょう!
LIVE講義受講後の日程で、個別に設定します。
30分の指導を2回に分けて実施するので、1回目に受けたアドバイスを意識して練習し、2回目には完璧な状態に近づけていきましょう!
※不安な場合は、1回単位で追加申込も可能です。
③ 対面指導
希望者は、近隣の四谷学院校舎へ来校し、最終チェックを行うことができます。
入退室の仕方や、立ち居ふるまい、無意識なクセが出ていないかなど、本番と同じ状況下でないと練習ができない部分を確認できるため、より安心して面接試験に臨めるようになるでしょう。
Zoomでは自然に話せるけれど、対面になるとあがってしまう…という人も、ぜひ参加してくださいね。
希望者のみの無料特典です。1対1指導後の日程で、個別に設定します。
全国の四谷学院校舎から選択できます。来校が難しい場合は、Zoomでの実施も可能です。
④ 集団討論対策講座(別途開催)
Zoomを使用して、集団討論における「面接官がチェックするポイント」や「自身のふるまい方」を解説します。
さらに、実際に集団討論を2回行い、フィードバックも個別にしてもらえます。
学校ではなかなか対策ができない集団討論を、論理的にも実践的にも対策できる、自信がみなぎること間違いなしの講座です!
集団討論が課される場合は、ぜひ活用してください。
① 9/24(日) 13:30~14:50 ② 10/1(日) 13:00~14:50
から希望日程を選択して参加
※「面接対策特別講座」とは別途申し込みが必要です。
志望校合格のための面接対策 まとめ
今回は、志望校合格をつかむための面接対策や、気をつけるべきポイントについて確認していきました。
家族や友人を相手に受け答えの練習をする人もいるでしょう。もちろん、回答内容を自分の中に定着させるという目的としては、その反復練習も重要です。
ただし、求められている答えや判断基準は、プロでないとわかりません。
本番までの時間が限られているからこそ、効率よく対策していく必要があるんです。
将来を左右する大学受験という大勝負、四谷学院で万全に対策をして、一緒に合格をつかみとりませんか?
面接対策で困っているあなたを、四谷学院はお待ちしています!
以下から、「面接対策特別講座」特設ページに飛べるので、ぜひチェックしてみてくださいね。