【まだ間に合う!】集団討論で失敗しやすい3つのポイント!どう対策すれば良い?【大学受験の悩み】

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こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの伊達です。

夏が明けると、受験生の約半数は推薦入試という受験本番がもう目前に迫ってきます。
評定の基準をしっかりクリアし、志望校合格をつかむための準備はできているでしょうか。

この時期、推薦入試を受ける予定の受験生から、以下のような相談を受けることが増えました。
推薦入試で集団討論が必要なんですが、今までそういった経験がないので不安です。』
『一人では練習できないし、どう対策すれば良いですか?

推薦入試や医学部入試で実施されることも多い集団討論
一人で数名の面接官と受け答えをする個別面接とは異なり、練習の機会がほとんどなく、そもそもどう対策すれば良いのかと困っている人も多いでしょう。

今回は、集団討論で失敗しやすいポイントと、その対策を確認していきます。
本番が近い人もまだまだ先だという人も、このポイントを意識して対策を進め、志望校合格をつかみとりましょう!

「論破」しようとしない!

集団討論の指導をしていて、近年気になることが増えたのは
相手を論破するような姿勢で話す受験生がいる点です。

動画配信者などの影響もあり、今では小学生でさえ、友達や親と話すときにも相手の粗を探して「論破」してくると耳にします。
相手を見下すことや揚げ足をとることばかりに終始するため、他者の意見を受け入れる機会が減っているとも言えるでしょう。

しかし、討論のゴールは「自分の意見を押し通すこと」や「絶対の正解にたどり着くこと」ではありません
全員の意見を共有し、整理して、より良い方向へと議論を導いていくことが重要なのです。

どう対策すれば良い?

他者の意見をしっかり受け止めなければ議論や討論にはなりません。
自分からすると間違っていると感じることも、ただ「指摘」するだけではなく、質問して真意を「確認」していけば良いのです。

『○○さんが仰った××という点、私はこうではないかと感じたのですが、みなさんはどう考えますか?』
『○○さんの考え方は、自分にはない視点で興味深かったです。1点、××という内容だけもう少し話し合ってみたいのですが、良いでしょうか?』

集団討論では「自分の意見や考え方が正解として選ばれること」が目的ではありません
周りの人の意見が素晴らしければ、素直に納得してしまって良いのです。
「その考えは間違っている!」と感じたとしても、それは自分の考え方とは異なっているだけ
それぞれの意見を共有し、考えを深めていきましょう。

「自分が正しくなければいけない!」と考える必要はないと意識するだけでも、ちょっと気持ちが楽になりますよね。
このスタンスで臨むように心がければ、自分の考えが周りとズレていたとしても、特に慌てることなく討論に参加することができるのです。

「聞く」と「考える」は別物!

集団討論で失敗する原因として多いのは、「考える」ことにばかり意識を置いてしまうケースです。
「聞く」ことをおろそかにしてしまい、自分の意見だけに精一杯の状態では、討論がうまくいくことは絶対にありません。

たとえば、授業中によくある「先生が指名していき、順番に生徒が答えている」場面。

自分の番が近づいてくると前の人の返答は頭に入ってこず、自分が指されそうな問題のことばかり考えてしまいませんか?
なんとなく聞いているつもりでも、実際には耳から耳へ言葉が通り過ぎているだけで、しっかりと内容を覚えておくことは難しいでしょう。

集団討論では、自分の考えを伝えること以上に、「周囲の意見を理解し尊重すること」が重要なのです。

どう対策すれば良い?

「聞く」ことに集中できるよう、素早く「考える」ことを心がけましょう。
集団討論のテーマが与えられたときに、すぐに自分の意見をまとめられるよう練習していくのです。
もし自分が先陣を切って意見を発することができれば、周りの声を聞くことに集中でき、さらにやりやすくなりますね。

または、司会を担当し、序盤は聞くことに専念するのも手段の一つです。
順番に引き出した意見を聞いていくなかで、自然と自分の考えもまとまってくるでしょう。
ただし、司会に立候補する人がほかにもいる可能性があるため、やはり考えるスピードを上げる訓練をすることが確実に成果を出せる対処法と言えます。

自分とは異なる視点でモノを考える

討論が成立しないのは、どんなときでしょうか。
それは、全員が同じ意見を持ってしまっているときです。

たとえば「無人島に1つだけ持っていくなら何か?」というテーマで話し合う場面。

もし全員が「ナイフだ!」と言うのであれば、話し合いにもなりませんね。
そのときに、「ライターも役に立つのでは?」「ロープにもこんな使い道がある」と、異なった意見が入ることによって、より答えに近づいていく討論ができるのです。

周りの発言を聞いて、「みんな自分とは考えが違う。どうしよう…」と不安に思う必要は一切ありません
他者と異なるあなたの意見は、議論を活性化させる重要な役割を担ってくれるはずですよ。

どう対策すれば良い?

自分が素直に感じた意見だけでなく、意識的に別の視点や考えを持つ練習をしておきましょう
発言できる内容も増えますし、前の発言者とは違った意見を出せる確率が高くなりますね。

また、自分の考えについて「あえて否定的な意見をイメージしておく」ことも有効です。
他者から指摘された際にも、落ち着いて返答することができるでしょう。

もちろん、試験本番で自分が正しいと思えない意見を強く主張する必要はありません
そのときは、『こういう意見も出てくるかもしれませんが、その点はどうでしょうか?』と、議論のスパイスとして挟んでいくと効果的です。

このように多角的な視点で考える練習をしていると、自分の中だけでも意見をぶつけ合うことができるようになります。
そのまま集団討論のイメージやシミュレーションまでできるようになれば、自然と経験値も増えていき、万全の状態で本番に臨むことができますね。

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