こんにちは、四谷学院の武田です。
関東にある難関私立大学5校の頭文字をとったMARCH(マーチ)。
難関私大に合格するためには、志望校の傾向と対策を把握した上での、効果的な勉強が欠かせません。
そこでこの記事では、MARCH入試のなかでも、英語の対策について解説していきます。
受験生に人気のMARCH各大学について、英語の出題傾向を確認していきましょう。
★MARCHの対策シリーズ★
▶MARCHの「英語」対策 →この記事です
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▶MARCHの「古文」対策
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MARCHの英語レベルは?
MARCH各大学の英語は標準レベルの良問が中心です。受験生としては語彙・文法・読解の学力をバランスよく伸ばしていけば十分に対応可能です。あとは、各大学・学部の特徴を理解した上で過去問演習を積めば、しっかりと合格点を取れるだけの実力が身につきます。
明治大学
明治大学の英語は、一般的な私立大学の問題構成です。読解問題2~3題と会話問題を中心に、学部によっては語彙や文法・語法を問う大問が出題されます。
解答はほとんどがマークシート方式によるものですが、いずれの学部においても記述式の設問が含まれています。
大部分の学部では適切な英単語を書くといったレベルでの記述にとどまりますが、法学部や政治経済学部、理工学部の読解問題では和訳や日本語による内容説明が出題されます。いずれの学部においても単熟語の知識がよく問われますので、普段から意識的に語彙力を伸ばしていくことが大事です。
また、問題の分量に対して試験時間がやや短い学部が多いため、普段の学習で速読力を伸ばしつつ、過去問で設問を手際よく処理していくトレーニングを繰り返しましょう。
青山学院大学
青山学院大学の英語は、全学部日程と個別学部日程で問題の内容が異なります。
全学部日程は例年、読解、語彙、整序、文法・語法、会話というオーソドックスな問題構成で、解答は全てマークシート方式です。
標準レベルの問題が中心で、一部やや難しい問題も含まれますが、基本に忠実な文法、語彙、読解の学習を積み重ねていけば十分に対応できます。
一方、個別学部日程の試験は、他の私立大学ではあまり目にしないような独自色の強い問題が出題されます。
たとえば、文学部英米文学科ではリスニングと英作文の融合問題が出題され、経営学部や国際政治経済学部では150字~それ以上の論述問題が課されます。このような問題では英語力だけでなく、出題形式に対する習熟度も得点に大きく影響します。必ず過去問を活用した演習を取り入れて、対応力を磨いておきましょう。
立教大学
立教大学の入試では英語の試験は実施されず、大学入学共通テスト、英語資格・検定試験のいずれかのスコアが英語の得点として利用されます。
立教大学が第一志望の人は、外部試験のスコアを早めに取得して、他科目の勉強に力を入れるといった戦略を取ることもできます。
利用可能な外部試験の種類や、合格に必要な共通テスト、外部試験のスコアの目安は大学のHPで公表されています。なお、文学部の特定日の試験においてのみ、大学が独自に実施する英語の試験が課されます。出題形式は、以前の立教大学とほぼ同じで、読解問題2題と正誤、会話、空所補充が出題され、読解問題では記述式による和訳も含まれています。
中央大学
各学部ともMARCHの他大学と比較して大問数が多くバラエティが豊かであり、特に法学部や経済学部はこの傾向が顕著です。
出題内容に関して、全学部入試を始め、複数の学部で正誤問題が出題されます。正誤問題が出ない学部でも、文法・語法・語彙に関する大問が用意されているため、総じて正確な文法・語法・語彙の知識を身につけておくことが重要です。
また、記述式の問題として、法学部で和文英訳、商学部で自由英作文、さらに経済学部では英文和訳と部分英作文が出題されます。これらの問題は対策してきた受験生とそうではない受験生で差がつきやすいので、中央大学を志望する受験生はしっかりと準備をしておく必要があります。
法政大学
法政大学の入試はMARCHの他大学と異なり、全学部入試以外でも複数学部が同一の問題で入試を行います。
法政大学の問題は、いずれの日程においても読解問題が中心で、文法・語法や会話といった私立大学で頻出の大問が全く出題されない日程もあります。1000語を超える長い英文を目にすることはありませんが、読解問題の数は3~4題と他のMARCHの大学と比較して多くなっています。
英文の難易度は標準的なものが中心ですが、語句や文の空所補充、整序、下線部の内容理解、独特な内容一致など多様な設問があるため、英文の内容を正確に理解する力と短時間で大量の英語を処理する力の両面をしっかりと身につけておかなければなりません。
MARCH(マーチ)の英語対策~まとめ~
今回は、MARCH(マーチ)の英語対策についてみていきました。
難関私立大学に合格するために、傾向と対策を把握した上で効率的に学習を進めていきましょう。
四谷学院では、科目別能力別クラス授業で根本的な英語の読解力を徹底的に鍛えていきます。
その上で、55段階個別指導や直前期の講習を通してMARCHの各大学の傾向を踏まえた実戦演習に取り組み、本番での得点力を最大化します。
四谷学院の授業をフル活用して、MARCH合格を勝ち取りましょう!