こんにちは、四谷学院の奥野です!
大学入学共通テスト(以降、共通テスト)のリーディングとリスニングは、配点比率が1:1です。
一方、共通テストの前身である、大学入試センター試験(以降、センター試験)では配点比率が4:1でした。このことから考えると、共通テストはセンター試験よりもリスニングの重要性を高めたと考えられます。
よって、共通テストの英語科目で高い点数を目指すのであれば、リスニング対策は欠かさないほうがよいでしょう。
この記事では、2023年(令和5年)の共通テストの振り返りや共通テストとセンター試験での英語リスニングの違い、共通テストの英語リスニングで求められる力、共通テストの英語リスニング対策などを紹介します。
共通テストのリスニング対策にお悩みの方は、ぜひ記事内容をチェックしてみてください。
目次
2023年(令和5年)大学入学共通テスト 英語リスニングの振り返り
まずは、2023年(令和5年)の共通テストの英語におけるリスニング問題について、出題状況を確認します。
制限時間 | 60分 |
平均点 | 62.35 |
参照:独立行政法人大学入試センター 令和 5 年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項
参照:独立行政法人大学入試センター 受験者数・平均点の推移(本試験)大学入学共通テスト
問題形式 | 配点 | 音声を流す回数 | |
第1問A | 内容一致 | 25 | 2 |
第1問B | イラスト選択 | 2 | |
第2問 | イラスト選択 | 16 | 2 |
第3問 | 解答選択 | 18 | 1 |
第4問A | 解答選択/図表 | 12 | 1 |
第4問B | 解答選択 | 1 | |
第5問 | 内容理解 | 15 | 1 |
第6問A | 内容理解 | 14 | 1 |
第6問B | 内容理解 | 1 |
参照:独立行政法人大学入試センター 英語(リスニング) 第1 高等学校教科担当教員の意見・評価
参照:独立行政法人 大学入試センター 英語(リスニング)
共通テストとセンター試験の英語リスニングの違い
共通テストとセンター試験では、英語リスニング問題に「配点の違い」と「読み上げる回数の違い」があります。
配点の違い
共通テストとセンター試験では、英語の配点に以下の違いがあります。
センター試験:リーディング200点+リスニング50点
上記のように共通テストのリスニングの配点は、センター試験より高くなっています。
そのため、これから共通テストを受験する場合、従来以上のリスニング対策が求められます。
ただし、配点比率は大学ごとに変更できるため、この比率どおりではない場合もあります。
読み上げる回数の違い
共通テストでは、音声を流す回数も変更となりました。
センター試験では、すべての問題において2回の音声を流していましたが、共通テストでは音声が1回しか流れない問題もあります。
上表のとおり、音声を2回流す設問は第1問と第2問のみで、第3問から第6問までは各1回のみ音声が流れる形式です。配点でいうと約60%が1回のみの読み上げになります。
つまり、共通テストでは1回目で聞き取れなかった音声を2回目で再確認し、聞き漏れをカバーすることが不可能になった問題もあるということです。まさに一発勝負となっています。
なお、共通テストのリスニングにおける読み上げスピードは、以前のセンター試験のリスニングとあまり変わらない問題もありますが、なかにはセンター試験より速い問題もあります。
共通テストの英語リスニングで求められる力
共通テストの英語リスニングで高い点数をとるには、以下の知識やスキルが求められます。
文法・構文の知識
共通テストのリスニング問題には、ただ単語を聞き取れただけでは正解できないものもあります。例えば、聞いた内容をもとにグラフなどを読み取って、考えなければならないような問題などです。
そのため、試験本番では音声だけでなく、選択肢の内容も正しくスピーディーに理解しなければなりません。
音声と選択肢を理解するには、文法・構文の知識が必要です。
文法・構文の知識が乏しいと、聞き取った英単語を意味のある英文として頭の中に取り込めず、「英単語は聞き取れているのに、問題が解けない」という状態に陥ってしまうでしょう。
十分に文法・構文の知識をもっていれば、音声と選択肢を結びつけることが可能になります。
長文を聞き続ける集中力
共通テストでは、リスニングの解答時間は30分です。
また、音声は半数以上の問題においてたったの1回しか流れません。よって、多量の英語を聞き続けるためには集中力が欠かせません。
集中力を養うために必要となるのは、普段から長めの英文を聞いてリスニングの学習を習慣化することです。
ただし、できるだけ多く英文を聞く、英語に触れるといっても「聞き流し」や「ながら聞き」はおすすめしません。
漫然と英語の音声を聞いたり、何か別のことをしながらBGMのように音声を流したりするのは、リスニング力を鍛えるうえで効果が低いからです。
また、スクリプトと突き合わせて確認することも重要です。こうした習慣を繰り返すなかで、リスニングの精度が徐々に上がることが期待できます。
なお、「骨太な基礎力」を身に付けて、共通テストのリスニングにもしっかり対応する力をつけることは、四谷学院でも可能です。
四谷学院には、オリジナルのスマホ教材「リスニングマスター」があります。
この教材を通学途中や食事休憩などの隙間時間に有効活用すれば、ムダなく、ムリなく、リスニング力を伸ばすことができるでしょう。
英単語の知識
英単語がわからない場合、当然のことながら音声の聞き取りや内容理解はできません。
そのため、共通テストを受験する場合には、英単語帳を繰り返し見て語彙力を高めたり、普段の学習や模擬試験に出てきた単語を積極的に覚えたりすることも必要でしょう。
共通テストの英語リスニング対策
共通テストの英語リスニングにおいて点数を上げるには、テストの特徴に合った対策が必要です。
普段からリスニングに慣れておく
共通テストのリスニングは、センター試験のリスニングよりも難易度が高いといえます。
そのため、「試験前に少しだけリスニングの練習をする」といった付け焼き刃のような姿勢では、試験当日もおそらく対応できないでしょう。
共通テストのリスニングで少しでも高い点数を獲得するには、毎日少しずつでも勉強を続けて以下のようなことを習慣化し、試験当日までやり続けることが大切です。
- 毎日決まった時間をリスニングに充てる
- 英語の音声を真似して自分でも発声してみる(シャドーイング) など
タイムマネジメントを意識する
共通テストのリスニングは、制限時間・分量ともに厳しい科目です。
このように時間配分が合否を左右する科目に取り組む際は、普段の勉強から「だらだら問題を解く」といった時間にルーズなやり方は避けましょう。
限られた時間のなかで多くのリスニング問題を解くには、「準備時間1分でここまで確認する」といった、タイムマネジメントを意識することが大切です。
「過去問」「模試」「類似問題」を積極的に活用する
共通テストは、基本的に出題内容・形式が決まっているため、各年度の方針は大きく変わりません。
過去問などを繰り返し解くことで傾向をつかめるため、比較的対策しやすい試験といえるでしょう。
ただし、共通テストのリスニング問題で高得点を狙うには、前述のように高いタイムマネジメント能力や集中力などが必要です。
したがって、過去問を使ったトレーニングを行う際には、本番と同じようなタイムスケジュールで解いてみてください。
共通テストの英語リスニング第5問のコツ
共通テストのリスニングには、音声を聞きながら資料を完成させる問題や、ディスカッションの内容をもとに複数人の意見を整理・区別する問題も出されます。
特にリスニングの第5問は、ほかの問題よりも英文が長いなどの理由から苦手な人が多いとされています。
第5問は問題用紙のワークシートに沿って音声が流れる傾向にあります。
そのため、問題の読み上げが始まる前にワークシートへと目を通し、どのような内容を話すのかを確認しておくのがおすすめです。また、音声を聞きながら、数字や問題に直結するフレーズをメモしてください。
聞きながらのメモが苦手な人は、そのトレーニングを早めに始めたほうがよいでしょう。
共通テストの英語リスニング対策はいつからやればいい?
英語のリスニング対策は、共通テストの数ある科目のなかでも後回しにされがちな傾向があります。
しかし、英語のリスニングに慣れるには、どうしても時間がかかります。
特に、難関校を目指す場合には「高校3年から始めよう!」といった楽観的な考えは禁物です。
大学受験に共通テストを使う場合は、まず過去問を実際に解いてみることから始めて、自分がリスニングに対してどれくらい対応できるのかを確認してみましょう。
2024年度共通テスト対策も!四谷学院におまかせください
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失敗しない予備校選びは説明会参加が重要!
予備校選びは、大学受験の合否に影響するといっても過言ではありません。
そのため、予備校選びの際には、インターネット上の口コミやホームページだけですべてを判断するのではなく、説明会に参加して実際に自分の目で学習環境や校舎の雰囲気などを確かめることが大切です。
また、自分と相性のよい予備校を見つけるために、いくつかの予備校の説明会に行き、比較検討するとよいでしょう。
説明会では、以下のようなポイントをチェックしてください。
- 指導方針やサポートの充実度
- 指導内容の適合性
- クラスの人数
- 講師の質 など
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