【2024最新】九州大学の英語 入試対策 学部別の特徴と難易度を解説!

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こんにちは。四谷学院の英語担当、山岡です。
この記事では、「九州大学の英語をどう対策していけば良いのだろう?」といった疑問を抱えている方に向けて、九大英語の特徴とその対策について紹介していきます。そして、九州大学合格のためにはどのような対策をすれば良いか設問ごとの特徴と対策を詳しく見ていきます。

九州大学 英語の全体傾向

出題形式

九州大学の英語は、120分の試験時間で500~700語の読解3題と、英作文2題を解く形式です。

近年は出題形式に変化があり、70~100語程度の自由英作文1題・和文英訳1題のパターンが続いていましたが、2021年度に和文英訳が姿を消し、代わりに資料を読み取り説明させる問題が出題されました。
また2024年度にはこれまでと異なる傾向の自由英作文が出題されました。

さらに2024年には読解問題の配点が10点増え、代わりに英作文の配点が10点減りました。

出題の特徴

九大英語の特徴は、とにかく日本語も英語も記述量が多いことです。
九州大学を志望する皆さんは、早めに九大英語の傾向を知って、計画的に対策を進めていきたいですね。

九大英語 各大問の設問内容と対策

①読解問題

例年第1~3問では読解問題が出題されています。文章は論説文で、難易度は標準~やや難です。理系と文系のテーマがバランス良く出題されています。
3問の問題文の合計語数は1500字前後なので、120分という長い試験時間を考えると合計語数はそれほど多くないと感じる受験生もいるかもしれません。しかし、九州大学は和訳や内容説明など記述が必要な設問が多く、慣れていないと多くの時間を割いてしまいがちです。

たとえば24年度の問題構成は以下のようになっています(太字は記述問題)。

大問1 問1 内容説明、問2 内容説明、問3 内容説明、問4 内容説明、問5 内容一致(選択)
大問2 問1 和訳、問2 和訳、問3 内容説明、問4 空所補充(選択)、問5 内容一致(選択)
大問3 問1 和訳、問2 内容説明、問3 内容説明、問4 内容説明、問5 内容一致(選択)

このように設問の8割近くが記述問題です。さらに内容説明問題では、一つひとつの設問で求められる字数も多い傾向にあります。

記述問題の出題例

では、九大の記述問題がどのようなものなのか、実際の例を見てみましょう。

例:
All went well until a visiting supply ship brought a mystery illness, first diagnosed by the doctor as typhoid pneumonia*, but soon recognized as measles by Mrs. Bridges. (2)The native population suffered severely. More than half of those infected died of the acute* disease, and many of the survivors never regained their strength and died within two years of the initial infection.

問2.下線部(2)について,被害の状況を日本語で具体的に述べなさい。

出典:2023年度入試 大問2(一部抜粋)

内容説明問題は、語句や文に下線が引かれその内容を本文に即して具体的に説明するものや、指示語が指す部分をまとめるものが主となっています。中には下線がなくその文章でキーとなるような事柄についての説明をするものもあります。

この問題の場合、「被害の状況」が下線部の直後の文で述べられていて字数制限もないので、この文をそのまま和訳すれば良い、と見当がつけられそうです。

他の年度の設問も見てみましょう。

例:
問1.下線部(1) ‘Taylorism’ が教育にどのような具体的な影響を与えたかについて、150字以内の日本語でまとめなさい。ただし、句読点も文字数に含む。
出典:2022年度入試 大問1

この問題は字数制限が150字以内と多いですが、その分該当箇所の英文をほとんど削らずに和訳をして解答することができます。

例:
Q4.Summarize Paragraph 8 (“Making matters worse …”) in Japanese. (Maximum 120 characters including numbers, alphabet letters, and punctuation marks.)
出典:2021年度入試 大問1

先ほどの問題とは異なり、120語という比較的短い字数内で解答しなければなりません。第8段落をそのまま訳すと120字はゆうに越えてしまうので、適切に言葉を言い換えたり、余計な語を省いたりする必要があります。

記述問題のトレーニング方法

九大英語入試の記述問題に対応するためには、次のことができるようにトレーニングをしておくことが大切です。

(1) 文章の論理展開を正確に把握する
(2) 下線部やキーワードの前後の文だけでなく、文章全体から問われていることに関係する部分を捉える
(3) 内容を端的な日本語でまとめる
(4) 指定された字数に合うように言い換えたり、余計な表現を削ったりする

(1)と(2)は内容説明問題だけでなくすべての読解問題を解く上でも大切なことです。
(3)や(4)は、突然やろうとして出来る受験生はまずいないでしょう。そのため、語彙や文法、構文の知識を積み重ねることに加えて、普段から文章を段落ごとに日本語で要約するなどの練習をしておいて下さい。それが内容説明問題はもちろん、読解問題全体の実践力アップに繋がるはずです。つまり、内容説明問題は早めの対策をして損はない!ということですね。

②英作文

続いて、例年第4,5問で出題される英作文について見てみましょう。

近年出題傾向に変化のある英作文問題ですが、第4問では必ず「意見陳述」型の自由英作文が出題されています。100語程度で、提示されたテーマに対する意見や、賛成・反対、長所・短所とそう考える理由などを述べます。2024年度のテーマは「日本の人口減少」についてでした。

例:
The population of Japan peaked in 2008 at 128 million people and has been declining ever since. Many government and business leaders are concerned about future social and economic problems caused by this trend. On the other hand, there are also many positive effects, big and small, that will come along with the drop in population.

Describe in about 100 English words two positive future changes connected to this trend and how they will affect Japanese society and everyday life for the better.

出典:2024年度入試 大問4

他の年度を見てみると、「ヴァーチャルリアリティ(VR)」「日本への移民増加」「オンライン教育」「高校での文理選択」など、比較的大きな社会問題や高校生にとって身近な問題がテーマとなっているので、日頃からよく耳にする問題について意見を持ち、それを英語で表現できるようにしておきましょう。

第5問は21年度~23年度の3回、表やグラフなどの資料が提示され、その資料の説明や質問に答える「資料読み取り」型の自由英作文が出題されています。表やグラフの情報を説明するために頻繁に使われる特有の表現(比較、数の増減など)があるので、そういった表現を覚えるために、資料読み取り型の問題を出題している他の大学の過去問を使い対策することは有効です。

ただし、24年度の第5問は、2つの会社の条件が提示され「どちらの会社に就職したいかとその理由」を80語程度で書くという、これまでとタイプの異なる自由英作文が出題されています。第5問は今後も出題形式が変わる可能性が十分考えられます。20年度まで出題されていた和文英訳や、オーソドックスな出題形式の英作文問題は一通り把握しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

英作文のトレーニング方法

英作文の対策で重要なことは、自分の答案を他の人に見てもらうことです。客観的に見て、論理展開がおかしくないか、言いたいことが伝わりやすい言葉で書けているか、文法などの小さなミスはないか、自分では気づけないことを指摘してもらえるはずです。まずは英文の要約など短い文から始めて、色々な大学の過去問などに計画的に取り組み、定期的に先生に自分の答案を見てもらうようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、九大英語について記述問題を中心に詳しく見てみました。九大の入試英語は記述量が多く、骨が折れるかもしれません。しかし文章の難易度や設問形式は極めて標準的なので、基礎から英語の知識を丁寧に積み上げ、幅広い問題を解いて実践力をつけてきた受験生にとってはむしろ解きやすいものと言えるでしょう。

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