教養学部に向いている人の特徴とは?教養学部の特徴や卒業生のおもな就職先も紹介!

この記事は約7分で読めます。


こんにちは、四谷学院の奥野です!
教養学部は、特定の分野に限定せず、幅広い分野を学べる学部です。文系・理系の枠を超え、横断的に研究に取り組みます。

教養学部に向いているのは、好奇心が強く、さまざまな分野に興味がある人です。また、希望の学部が決まっていない人にも、おすすめといえます。

今回は、受験や進路選択に失敗したくない人へ、教養学部の概要や向いている人の特徴と、教養学部のある大学をご紹介します。

 

教養学部とはどんな学部?


教養学部は、リベラルアーツ教育の考え方をベースに教育を行っている学部です。

リベラルアーツ教育とは、特定の分野に限定せず、現代社会のさまざまな問題解決に取り組めるよう「総合力」を身につけるための教育を指します。

複数の分野(人文科学・社会科学・自然科学)を横断した学びを通じて、ジェネラリスト(幅広い能力や知識、経験を持つ人材)を育成します。

現在のリベラルアーツ教育は、古代ギリシャ・ローマ時代に人が自由に生きるためのスキルとされた学問科目「自由七科」(算術・幾何学・天文学・音楽・文法学・論理学・修辞学)をルーツとし、ヨーロッパからアメリカ、そしてアジアへと広まりました。

近年のグローバル社会において、複雑化する社会問題の解決は特定分野の知識だけでは難しく、幅広い知識を持ち、物事を多角的に捉えることが必要です。

そこで、リベラルアーツ教育の重要性が評価されるようになり、大学教育への導入が進んでいます。

教養学部は、ほかの学部と比較して、履修できる科目の自由度が高いことが特徴です。

1年次に全員基礎的な内容を学んで2年次から専修課程に進む、在学中に文系・理系を変更できるなど、大学によって教育課程が大きく異なります。
多くの学問に触れながら、最終的な専門分野を決定します。

 

教養学部が向いている人の特徴


教養学部に向いているのは、以下にあてはまる人です。

  • 大学に入ってからやりたいことを決めたい人
  • 好奇心が旺盛な人
  • さまざまな分野に興味があり、学びたい分野が複数ある人

それぞれの理由を、教養学部の特徴とともにご紹介します。

 

大学に入ってからやりたいことを決めたい人

教養学部では幅広い分野を学べるため、大学で学びながら自分が進むべき道を選べます。
そのため、自分が何に興味があるのか、何を目指したいのかが決まっていない人に向いているといえます。

 

好奇心が旺盛な人

好奇心が旺盛な人は、1つの分野に限定せず、学べる分野の範囲が広い教養学部が向いているでしょう。
同じように好奇心が旺盛な学生が集まるため、さらに新しい物事に出会える可能性もあります。

また、教養学部には多様な興味を持つ学生が集まります。
そのため、いろいろな人に出会って刺激を受けたい人にも向いているといえます。

 

学びたい分野が複数ある人

教養学部は、特定の分野に絞って4年間学ぶのではなく、さまざまな分野を学びたいと考えている人にも向いています。

教養学部以外の学部では、基本的に所属する学部・学科に応じた科目が専門科目として設定されているため、所属学部・学科以外の分野を学ぶには一定の条件を設けられている場合があります。

しかし、多くの教養学部では入学時に文系・理系や専門分野を決めず、幅広い学問を学んだうえで、専門分野を選択可能です。

先生
先生
例えば、言語にも化学にも興味があるという場合、両方を学んでみて、自分に合ったほうを専門分野にできます。分野を横断する研究にも取り組みやすいでしょう。

 

教養学部がある大学


近年、リベラルアーツ教育の考え方を取り入れて複数の分野を学べる大学が増えていますが、教養学部として設置している大学はまだ多くありません。

教養学部のあるおもな大学には、以下が挙げられます。

  • 東京大学(教養学部)
  • 埼玉大学(教養学部)
  • 国際基督教大学(教養学部)
  • 早稲田大学(国際教養学部)
  • 東京女子大学(現代教養学部)
  • 東海大学(教養学部)

なかでも、国際基督教大学は、日本初の4年制教養学部大学です。

学部は教養学部アーツ・サイエンス学科のみで、入学時には専門分野を決めず、1・2年次は一般教育科目や各専門分野の基礎科目を学ぶことで、学びたいことや適性を見極めます。

2年次終了までに31の分野から学ぶ専修分野(メジャー)を決定しますが、専修分野は1つのみを選ぶことも、2つを組み合わせることも可能と、自由度の高い選択ができます。

東京大学の場合は、入学時に全員が教養学部前期課程に属し、後期課程の3年次から専門分野に進みます。このとき、教養学部後期課程に進み、複数の分野を横断して学ぶ選択も可能です。

このように、教養学部の学び方は大学によって異なります。

また、教養系学部であってもカリキュラムに自然科学を含まない例もあるため、志望校を決める際には、カリキュラムや教育内容などを十分確認しましょう。

関連記事
東大受験対策!東大受験の難易度や合格に向けての勉強法を解説
ICU(国際基督教大学)の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説
埼玉大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説
東海大学の偏差値や難易度、入試科目別の受験対策とおすすめ勉強法を解説
早稲田入試の特徴とは?試験の傾向やデータから見る受験勉強対策
東京女子大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

 

教養学部のおもな就職先


教養学部は幅広い分野を学ぶという学部の特性上、就職先は特定の業界に集中せず、多岐にわたります。ここからは、教養学部のおもな就職先をご紹介します。

 

サービス業

情報通信業や医療・福祉、コンサルタントなどのサービス業では、幅広い教養を活かせるため、教養学部の卒業生が活躍しやすい環境だといえます。

特に、クライアントの課題解決をサポートするコンサルタントには論理的思考力や多角的な視点を求められるため、教養学部で学んだことを活かせるでしょう。

 

商社

グローバル人材の育成に取り組んでいる教養学部も多いので、海外との取引を行う商社で活躍できるでしょう。

なかでも、総合商社では語学力やコミュニケーション能力、論理的思考力が求められるため、教養学部から進みやすい就職先の一つといえます。留学経験も活かしやすいでしょう。

 

金融業界

銀行や証券会社などの金融業界は、経済学部や商学部などの出身者が比較的多い業界ですが、ビジネスがグローバル化し、教養学部からの採用が増えています。
金融業界では世界情勢を把握しておく必要があるため、教養学部で学べる経済学や政治学などの知識を生かせるでしょう。

 

まとめ:四谷学院で志望校合格を目指そう!

教養学部に向いているのは、大学に入ってから学ぶ分野を決めたい人や好奇心が強く、様々な分野に興味がある人などです。まだどの学部に進みたいか決められない方は、教養学部で幅広く学び、本当に進みたい道を見つけるのもよいでしょう。

教養学部を目指したい方には、最小時間で最大効果を上げられる学習システムを採用する四谷学院をおすすめします。

四谷学院は、独自の「ダブル教育」システムが強みです。理解力を高める「科目別能力別授業」と解答力を高める「55段階個別指導」で、苦手分野を克服しながら、得意部分はさらにレベルアップを目指していけます。重要なポイントを凝縮した、無駄のないオリジナル教材も好評です。

ぜひ四谷学院で、志望校合格を目指してください。

 

失敗しない予備校選びは説明会・相談会への参加が重要!

予備校選びは、合否に大きく影響する重要なポイントです。予備校選びで失敗しないためには、口コミやWebサイトの情報だけに頼らず、説明会・相談会に参加して予備校の指導方針や学習環境、サポート体制などを確認することが大切です。
複数の予備校を比較して、自分に合った予備校を選びましょう。

以下の記事では、予備校の説明会や相談会で、どのような点をチェックすべきかを解説しています。ぜひご参考ください。

大学受験予備校「説明会」の参加の仕方と確認ポイント

タイトルとURLをコピーしました