こんにちは、四谷学院の奥野です!
毎年1月に実施される大学入学共通テスト。出願期間はおおむね9月下旬から10月上旬 ですが、「対策に取り組むのは直前期(12~1月)に入ってから」と考えている受験生もいるのでないでしょうか。
しかし、共通テスト対策は直前期だけでは足りません。
失敗しないためには、「夏」と「直前期」に対策に取り組むとよいでしょう。
特に2025年度からは新学習指導要領(新課程)に基づき、共通テストが大きく変わります。
出題教科・科目は7教科21科目に、「地理歴史・公民」は科目が再編され6科目からの選択へと変わるため、共通テストの概要を理解したうえで早めの準備が必要です。
本記事では、直前期だけではなく夏にも共通テスト対策をする理由、そして夏にやるべき共通テスト対策と直前期にやるべき共通テスト対策の違いについて、詳しく解説します。
目次
共通テスト対策が直前期だけではダメな理由
最初に、共通テスト対策が直前期だけでは不十分な理由を知っておきましょう。
一般的に、高校3年生の夏までは基礎固めが中心です。9月から11月終わりくらいまでは二次試験対策に多くの時間を割き、共通テスト対策に取り組むのは12月以降になります。
特に直前期は、共通テスト対策に力を注がなければなりません。
受験生の多くは、夏休み前に行われる面談で出願校をだいたい決定します。
出願校を決定してから、各大学の対策に特化した模試を受けてよい結果が出なければ、メンタルに悪影響がおよぶことが考えられるでしょう。
そもそも、共通テスト対策をスタートしてすぐに高い点数を取れる受験生は、それほど多くないでしょう。
そのため、共通テストで高い点数を取って、二次試験を有利に進めたいなら、直前期だけの対策では不十分だと考えられます。
共通テスト対策は「夏」と「直前期」にやる!
前述したように、共通テスト対策は「夏」と「直前期」に取り組みます。
夏に取り組むべきことと直前期に取り組むべきことは異なるため、各時期の共通テスト対策を見ていきましょう。
「夏」にやるべき共通テスト対策
夏の共通テスト対策では、基礎固めに力を入れます。
共通テストの問題は教科書をベースにしているため、教科書の範囲を超えるような難問はあまり出されません。教科書の内容をきちんと理解して、知識の抜けがないように仕上げておきましょう。
なお、この時点では無理に過去問に取り組む必要はありません。
過去問にはまだ習っていない単元が含まれていることがあり、夏の時点の知識では解けない問題が多いことが考えられます。
そのため、夏は基礎固めに重点を置き、基礎問題を簡単に解けるようになってから応用問題に取りかかるなど、少しずつ問題のレベルを上げていくとよいでしょう。
「直前期(12~1月)」にやるべき共通テスト対策
直前期の共通テスト対策は、アウトプットが中心になります。
まず、過去問を解いて抜けている部分がないかチェックしましょう。
自分の弱点を分析して、教科書や分野別の参考書、問題集で弱い部分・足りない部分をつぶし、弱点が克服できたと思ったら再度過去問を解いてみてください。
このサイクルを繰り返していきましょう。
試験日が近づいてきたら、試験当日と同じスケジュールで問題を解いてみてください。このとき、時間配分や解く順番などを確認しておくことも大切です。
【科目別】新課程の共通テストの特徴と勉強方法
ここでは、新課程の共通テストの特徴と勉強方法を解説します。
なお、独立行政法人 大学入試センターのホームページでは、試作問題の閲覧が可能です。試験前に一度解いてみることをおすすめします。
情報
情報の試験時間は60分で、問題文が長めです。限られた時間のなかで、問題文から要点を抽出し、解答するスキルが必要になるでしょう。
リテラシーが求められる問題のほかに、プログラミングやコーディングに関する問題もマーク式で出され、プログラムの理解力やアルゴリズムの構築力が求められます。
国語
国語の共通テストでは、思考力・表現力・判断力が必要となる問題が多くなるでしょう。
また、2025年度からは「近代以降の文章」が新たに加わり、大問数が5題になります。それにともない試験時間が10分追加され、90分へと変更されます。
試作問題の「実用的な文章」では、日本語の文章やグラフを読むだけでなく、文章のテーマに関連する内容のレポート作成に関する問題も出されています。
地理歴史・公民
「地理歴史・公民」は科目が再編されることで、2025年度の共通テストでは大きな変更点が生じます。
具体的には、新たに「地理総合」と「歴史総合」が設けられ、「現代社会」がなくなって「公共」が追加されます。
試験時間は同じですが、試作問題では問題ページ数が増えているため、これまでより多い問題量を同じ時間内で解かなければなりません。
そのため、試作問題を繰り返し解くなどしてこの出題形式に慣れること、問題文を素早く読むこと、基礎知識を身に付けておくことが重要だといえるでしょう。
数学
数学②の科目が変更になり、数学の科目が数学①は「数学Ⅰ」と「数学Ⅰ・数学A」、数学②が「数学Ⅱ、数学B、数学C」になります。
また、数学②の試験時間が10分延長され、数学①と同じ70分に変更されます。解答が必要な範囲が広がるため、苦手分野は早めに克服しましょう。
理科
理科の共通テストは、基礎科目のくくりが変わるのみで大きな変更点はありません。
これまで、基礎科目は「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の4科目としていましたが、「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」で1科目となります。
また、出題内容には大きな変更はありませんが、各科目の用語については新たな用語が登場することが考えられます。そのため、用語への理解が必要になるでしょう。
外国語(英語)
外国語(英語)の共通テストにおいても、大きな変更はありませんが、出題範囲が以下のように変更になります。
現行)「コミュニケーション英語Ⅰ」「コミュニケーション英語Ⅱ」「英語表現Ⅰ」
変更後)「英語コミュニケーションⅠ」「英語コミュニケーションⅡ」「論理・表現Ⅰ」
試作問題の「英語」では、新たにライティングスキルを測る問題が設置されています、そのため、リーディング対策としては、読み取った文章を要約して英語で書くなど、読み書きのバランスを意識した学習が必要になるでしょう。
リスニング対策としては、日頃から英語音声を聴くことに加え、英語音声を聴いて、それに関する問題を解くような教材を利用するのがおすすめです。
国公立大学を目指すなら二次試験の対策も必須
国公立大学を目指す場合、一般選抜を受験することが多いでしょう。
一般選抜では、一次試験(共通テスト)の得点と、二次試験(個別学力検査)の得点をもとに評価されるため、二次試験対策は欠かせません。
ただし、志願者数や希望する大学・学部によっては、二段階選抜が実施されています。
二段階選抜の実施を予定している大学では、二次試験を受けることなく不合格となる場合もあるため、共通テストで高得点を狙うことが必要になるでしょう。
まとめ:新課程の共通テスト対策は今すぐ始めて!四谷学院で高得点を目指そう
「共通テスト対策は直前期にやれば大丈夫」と考えている受験生がいるかもしれませんが、共通テストは基礎がしっかり固まっていなければ高得点は狙えません。
早めに教科書レベルの基礎を固めて、二次試験を見据えた共通テスト対策に取り組みましょう。
四谷学院では最新の入試問題を解析して、出題頻度の高い重要事項や合否に大きく影響する問題などを研究しています。
そのため、二次試験対策はもちろん、共通テスト対策もばっちりです。
共通テストで高得点を目指すなら、四谷学院にお任せください。
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